阿部 「年々増え続ける児童虐待。 それに伴い、明らかになってきた問題があります。 それが、こちら。 『愛着障害』です。」 和久田 「『愛着』とは、乳幼児期に子どもが親との間で結ぶ、深い信頼関係を指します。 泣いたら『すぐにだっこしてもらえる』『おむつを替えてもらえる』ことなどを通して、子どもの中に『愛着』が芽生え、人を信頼できるようになります。 ところが、虐待や育児放棄などで親を信頼することができないと、感情のコントロールができない、他人を傷つけるなどの『愛着障害』になります。」 阿部 「この愛着障害、虐待を受けた子どもたちを救う方法の1つである養子縁組にも影を落としています。 新しく家族になった親子の間で、関係がうまく築けないのです。 家族が抱える苦しみ、そして、アメリカで成果をあげている心理療法を取材しました。」