日本映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 『SING/シング』は抜群に楽しい映画だった! それはキャラクターたちが個性的だから? オリジナルを含む62曲もの歌が素晴らしいから? いずれもそのとおりだが、それだけではない。 シンプルでツボを押さえたこの映画には、とても素敵な仕掛けがある。 長編アニメーション映画にあまり制作費をかけないイルミネーション・エンターテインメントの作品だから、本作も比較的低予算の7500万ドルで作られている。7500万ドル(日本円にして81億円以上)だって邦画よりは巨額だが、ディズニーが一本の長編アニメーション映画に1億5000万ドル以上かけているのに比べればたいへんな差だ。 本作は低予算を様々な工夫でしのいでいる。ブタのロジータがスーパーマーケット