戦闘前哨(COP)キーティングはアフガニスタン北東部に位置するヌーリスタン州の山岳地帯に作られた。パキスタンの国境から、わずか22.5キロメートル。9.11以降アフガニスタンに派兵した米軍はアフガニスタン東部での反乱に悩まされていた。アルカイダとタリバンの戦士達はこの急峻な山岳地帯の網の目のような隠れ谷をうまく利用し、戦士や武器をパキスタンから補給していた。この地方の複雑な地形を利用した輸送線は米軍だけでなく1970年代のソ連軍をも悩ましていた。米軍はこの問題を解決するためにヌーリスタン州及びクナール州の奥地に前進基地を点々と連ね、敵の補給線を断ち、米軍に疑いの目を向けている現地住人に不足している物資を提供し懐柔を図ると共に、インフラ建設を施し、タリバンからの離反を促す戦略を取る。COPキーティングはそうした戦略の一環として誕生した。 本書『レッドプラトーン』はこのCOPキーティングに派遣
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