「攻める表紙」で編集長としての個性を ヘヴィ・メタル/ハード・ロック専門誌「BURRN!」は2019年10月号で35周年を迎えた。その35年のうち、僕は最初の3年間を読者として、残りの32年間を編集部員として過ごしている。さらに言うと、その32年のうち編集長が26年間である。 まさかそんなに長くやるとは思わなかった、というのが正直なところだが、誰も後を引き受けてくれようとしないので仕方ない。先日も、昔編集部に在籍して今はフリーの優秀な人材に「僕の次の編集長やらない?」と言ってみたが、「いやいや、まさか、ご冗談を(笑)」と笑顔で断わられてしまった。 映画やドラマなどを観ていると、編集長というのはとても偉くて色々な権限を一手に握っていて、何でも独断で決められて、細かい雑務なんかは部下に任せて……というイメージがある。 確かにそういう編集長もいるのかもしれないが、小さな音楽出版社の数人で構成され
![HM/HR誌「BURRN!」編集長歴26年の広瀬和生が綴る“攻めの表紙”へのこだわり | ほんのひきだし](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/992c3e68c00052b1626e8558bf52570523843caf/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fhon-hikidashi.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2023%2F07%2F102032.jpg)