僕を2年間密着したドキュメンタリーが衛星放送協会オリジナル番組アワードのドキュメンタリー部門最優秀賞という大きな賞をとった。監督は日向史有という男で僕と同い年の40歳。賞を撮った番組のタイトルは"村本大輔はなぜテレビから消えたのか?" 知ってる人も知らない人もいると思うけど以前僕はテレビに出ていた。そんなテレビの中からいなくなった僕を追ったドキュメンタリー番組だ。その作品が賞を獲った。Yahooニュースのトップに久しぶりに記事が上がった後から、なぜか僕にあっちこっちから「おめでとう」と連絡がきたんだけど、おれはあくまで彼の食材であって、おれを料理して皿に乗せたのはシェフである監督だ。それはフレンチのシェフがミシュランの星を獲得した時に、皿の上のロブスターに「よかったね、おめでとう」と言われるようなもので、評価されるべきは彼と彼の仲間達だ。 いや待てよおれは"ロブスター"なんていいものじゃな
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