◇2010年、日本経済再生の処方せんは 金融危機後の不況で明け暮れた09年。10年は景気回復への糸口をつかめるのか。日本経済の再生に必要な処方せんは何か。本紙に寄稿する▽国際公共政策研究センター理事長の田中直毅氏▽同志社大教授の浜矩子氏▽経済評論家の勝間和代氏の3人に新年の展望を語ってもらった。(司会は逸見義行・毎日新聞東京本社経済部長)=写真はいずれも長谷川直亮撮影 ◇金融緩和、大胆に--勝間氏 ◇投資呼び込みを--田中氏 ◇「人の復権」が先決--浜氏 ●09年の総括 --09年をキーワードを挙げて総括してください。 田中氏 先進国と途上国の「先発逆転」だ。中国やインドが高成長を遂げ、世界経済の成長への寄与度の比率は10年にかけ先進国1に対し、途上国2となろう。第二次世界大戦後の経済発展で注目すべき年だった。 浜氏 「恐慌」と言わざるをえない。リーマン・ショックによってグローバル経済の暴