休日のとある昼下がり。自宅にいると、ときどきこんな放送が聞こえてくる。 「こちらは防災〇〇です。88歳の男性で××にお住まいの□□さんが行方不明になっています。上着は灰色のジャンパー、下は茶色のズボンをはいています。身長は170cmくらい。髪は白髪交じりの短髪です。特徴は黒色のスニーカー、黒色のキャップです。お心当たりのある人は、〇〇警察署までご連絡ください」。 認知症の高齢者が行方不明になったことを知らせる、自治体の防災行政無線による放送である。 厚生労働省によると、認知症の人は2012年時点で462万人(65歳以上の高齢者の7人に1人)、さらに10年後の2025年には700万人(同5人に1人)に達するとの推計もある。認知症高齢者に対する介護・ケアは、今後ますます大きな社会問題になることは間違いない。 中でも徘徊の問題は大きい。自宅や施設で介護していた高齢者が知らぬ間に単独で外出し、どこ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く