安倍晋三元首相が8日、遊説中の奈良市内の路上で銃撃されて死去した。2012年に再び政権を担ってから8年近くに及んだ長期政権では地方創生の旗を振り、人口減に苦しむ地域経済の活性化も推し進めた。規制緩和によるインバウンド(訪日外国人)の受け入れも推進し、都市部に偏りがちだった訪日客を地方に呼び込む流れをつくった。全国知事会の平井伸治会長(鳥取県知事)は「外交等の実績はもとより、『地方と心を一つに』
安倍晋三元首相が8日、遊説中の奈良市内の路上で銃撃されて死去した。2012年に再び政権を担ってから8年近くに及んだ長期政権では地方創生の旗を振り、人口減に苦しむ地域経済の活性化も推し進めた。規制緩和によるインバウンド(訪日外国人)の受け入れも推進し、都市部に偏りがちだった訪日客を地方に呼び込む流れをつくった。全国知事会の平井伸治会長(鳥取県知事)は「外交等の実績はもとより、『地方と心を一つに』
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と国会議員の関係を巡り、自民党が8日に公表した点検結果は消化不良感が強かった。自己申告に頼る手法は限界がある上、公表された文書に「あの面々」の名はなかった。受け止め方に困る点検で幕引きさせていいはずがない。となると、真相に迫る術(すべ)をどう考えるべきか。一部で取り沙汰された「国会に調査委員会」は効果的なのか。改めて探ってみた。(特別報道部・宮畑譲、中沢佳子)
自民党の岸田文雄首相が持ち前の“聞く力”を存分に発揮し、いいようにやられてしまっている。 自民党は9月8日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と党所属国会議員の関係をめぐる「点検」結果を公表した。自民党の衆参国会議員379名のうち、濃淡はともかく接点のあった議員の数は179名。そのうち、会合への出席や資金のやりとり、選挙支援などがあった議員は121名で、氏名が公表された。 茂木敏充幹事長は会見で 「今回、氏名を公表した議員本人が出席をし、あいさつをしたケースでも、大半の議員は当時、旧統一教会の関連団体であると認識はなかったと話している」 と説明したが、野党の立憲民主党・安住淳国対委員長は 「世間に向けてやってます感を出すだけのことで、本当の真実ではないというふうに断ぜざるを得ない」 と断罪。国民からも 《全員の氏名公表を》 《結果は不十分》 という声が相次いでいる。 岸田首相は当初、濃淡に
「国葬は俺が決めた」岸田首相は、そう明言した。発足から1年。内閣初の最大のピンチは「なにもしない」首相が「なにかしようとした」ことから始まった… 写真:代表撮影/AP/アフロ 安倍晋三元首相が銃撃され亡くなってから2か月が経った。理不尽な死を悼む声とは別に、安倍氏の「国葬」については疑問の声が噴出。岸田文雄政権にとって初めての大きな「逆風」になっている。 「国葬は麻生さんが言い出したことだと一部メディアが書いているが、そうじゃない。安倍元首相が亡くなったと聞いたその瞬間、俺が、国葬と決めた。…浅慮だった」 岸田首相は、議員仲間や新聞記者に対し、はっきりそう言った。 国会で「説明」された「国葬の理由」 その岸田首相が8日の衆参両院の議員運営委員会、閉会中審査でようやく、国葬を決めた理由を説明した。 「憲政133年の歴史の中でもっとも長い政権を担い、外交展開は大きな実績があった。海外からの弔意
東京都の小池百合子知事は9日の記者会見で、安倍晋三元首相の国葬(国葬儀)に反対の動きが出ていることに関し、「強調すべきことは、わが国は民主主義の根幹の部分を揺らがせるテロに断固として反対するという発信をしっかりやるということだ」と述べ、国葬に意義があるとの考えを重ねて示した。自身の参列については「案内をいただければ参加したい」と述べた。 小池氏は、安倍氏が7月の参院選の街頭演説中に凶弾に倒れたことに触れ、「テロをよしとする人はいないはずだ。そこを明確に答える必要がある」と指摘した。都の職員らによる弔意の示し方については、「国の意向も十分に踏まえて対応していきたい」と述べた。
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安倍晋三元首相銃撃事件以降、マスコミ報道は世界平和統一家庭連合(旧統一教会、以下、統一教会)を中心とした「政治と宗教」の話題一色になった。 安倍氏を撃った山上徹也容疑者の母親は統一教会の熱心な信者で、教団に多額の献金などを行って家庭が崩壊、山上容疑者は「安倍元首相と統一教会はつながっている」と思い犯行に及んだと供述している。統一教会に注目が集まるのは当然だ。 実際、多くの政治家が統一教会と数々の接点を持っていたことが事件後に明らかとなった。このような報道に触れていると、一般有権者の中から「日本の政治は特定宗教団体の強い影響下にあるのではないか」といった不安が出てくるのも道理だろう。 しかし、「政治家と宗教団体」の関係を個別に吟味すると、少し違った状況が見えてくる。特集「宗教を問う」の第4回は、宗教専門誌『宗教問題』編集長の小川寛大氏が、政治家と宗教団体の「いい加減な関係」と、宗教団体の未来
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——甥っ子である山上徹也さんが安倍晋三元首相を銃撃する事件を起こして約2カ月が経ちました。伯父さんへの取材も殺到したと思います。 事件が起きた7月8日の昼、息子たちから電話がかかってきた。「徹也がえらいことやった」と言うんでテレビをつけたら、容疑者「山上徹也」と大きく報じられていた。すぐに徹也の母A子と妹のB子に連絡し、「急いで荷物をまとめてうちへ来い」と指示を出した。2人はそれから1カ月ほど、この家(伯父宅)で過ごした。 その間、私は何よりも事実関係を正しく解明してほしいという思いから、自分にできることはすべてやってきたつもりだ。 事件直後に検察と連絡を取り、検事がメディアに囲まれていた自宅に2度にわたって来た。検察には所持していた資料をすべて渡すとともに、A子の調書をその場で作成してもらった。資料は私が山上家に仕送りした際の振込用紙や、2007年に他界した家内が手帳に記していたメモ、私
統一教会について私が問うと、安倍は言葉少なに──。/文・岩田明子(政治外交ジャーナリスト) 岩田氏安倍の周囲で「旧統一教会」の名前 その日、永田町からほど近いNHK千代田放送会館で原稿を書いていると、携帯電話が鳴った。液晶には「安倍晋三」の4文字。午後10時27分のことだ。 NHKの政治部記者だった私が、安倍の担当になったのは2002年、小泉政権の官房副長官時代からである。以来20年にわたり取材を続けているが、ここ数年、特にコロナ禍では、電話でのやりとりが日課と化していた。多いときは1日に複数回、取材のために電話をかけるときもあれば、安倍が情報収集や雑談するためにかけてくることもある。時間帯は決まって午後10時30分から深夜零時の間だった。 この日、最初の話題は、辞任を表明したばかりの英国のボリス・ジョンソン首相についてだった。安倍は2019年にジョンソン首相との首脳会談に臨み、G7などの
今月27日に予定される安倍晋三元総理の国葬の是非を巡って、国民の意見は未だに真っ二つに割れている。一方、開催まで3週間を切った現在においても、外国の要人から参列の届けは少ないという。岸田総理は、国葬を行う理由として「諸外国から多数の参列希望が寄せられている」ことを挙げていたのにもかかわらず、だ。一体何が起きているのか――。 【写真】生前、世界の要人たちと外交を繰り広げた安倍元総理。この中から参列する人は 海外では人気だったのに 外務省担当記者が言う。 「まだ全体像は見えてきていませんが、アメリカのバイデン大統領は早々に出席を見送った。ハリス副大統領が出席することで、日本側はどうにか体面を保った格好。フランスのマクロン大統領も来ませんし、安倍さんと国際会議でよく顔を合わせていた盟友、ドイツのメルケル前大統領も不参加ということです」 一方、現在参加を表明している外国要人といえば、 「G7の首相
〈現在の課題となすべきこと (1)第二次5カ年計画(基本計画)においてジェンダーという文言を使用させない。(略) ・安倍晋三官房長官と山谷えり子内閣府政務官でチェックできるように関係省庁、議員に積極的に働きかける〉 セミナーのテキストに安倍氏の名がある 最も初期の関係を示す冊子 「安倍晋三官房長官がチェックできるように……」とは、どういう意味なのか。鈴木エイト氏は「文藝春秋」10月号掲載(9月9日発売)の「統一教会“安倍派工作”内部文書」の中でこう書いている。 〈私は第2次安倍政権以降の安倍と旧統一教会の関係性を“共存共栄関係”と見立て、この9年間にわたり検証してきた。 だが、そもそも安倍と統一教会の関係がいつ始まったのかについてはまだ謎が残されている。祖父岸信介以来の「三代にわたる蜜月」とよく指摘されるが、安倍が第3次小泉改造内閣で官房長官になる頃まで関係は確認されていない。はっきりわか
安倍元首相は結局対象外 旧統一教会と議員の関係、自民が公表 「自主点検」の調査に識者「国民も納得しない」 自民党は8日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側と党所属国会議員の接点に関する調査結果を発表した。関係を認めたのは会派に所属する379人の半数近い179人に上ったが、実名の公表は選挙で支援を受けたり、会合に出席したりした121人にとどめた。秘書が派遣されているかは確認せず、最も結びつきが強いとされる安倍晋三元首相も対象から除くなど、調査の不十分さを指摘する声もあり、野党は「全容解明されたと思えない」と反発した。(我那覇圭、佐藤裕介、柚木まり) 調査は党が設定した8項目の質問に対し、対象者が自主的に点検した上で回答する方式。8日発表の結果によると、選挙で旧統一教会側の組織的な支援を受けるなどしたのは斎藤洋明衆院議員と井上義行参院議員の2人、ボランティアとして支援を受けたのは萩生田光一政
今回、筆者が入手した映像は、2021年10月17日に統一教会松濤本部・渋谷教会で行われた梶栗(かじくり)正義・UPF-Japan議長・国際勝共連合会長による日曜礼拝の説教「神のかたち」を収めたものだ。この映像の中で梶栗氏は、ひと月前の9月12日に韓国で開かれた「希望前進大会」に安倍氏がビデオ登壇した裏側を明かしていた。 梶栗氏の説教映像「元首相3人へもオファーした」 説教の冒頭、「去る9月12日の希望前進大会においてとんでもないサプライズがあった」と切り出した梶栗氏。彼は統一教会や国際勝共連合の会長を歴任した故梶栗玄太郎氏の長男で、UPF-Japan議長の他、国際勝共連合や世界平和連合の会長を兼任するエリート2世幹部だ。 「実際に9月12日以降、私たちは今後の信頼関係を守るためにいろいろと気を遣うのですが……」としながら、梶栗氏は本題に入った。 昨年夏ころ、各国首脳クラスのブッキングが決ま
結果は「旧統一教会及び関連団体との接点・関係について」と題し、関連団体での講演や出席など項目別についてA4判3枚でまとめた。(公表資料は記事の下部にあります) このうち、議員本人が関連団体の会合に出席してあいさつをするなどした121人については氏名を公表。選挙支援を依頼したり組織的な動員を受け入れたりしたのは、斎藤洋明衆院議員(新潟3区)と井上義行参院議員(比例代表)の2人だった。 選挙でボランティア支援を受けたのは、衆院では斎藤氏に加え、岸信夫(山口2区)、木村次郎(青森3区)、熊田裕通(愛知1区)、坂井学(神奈川5区)、高鳥修一(比例北陸信越)、田畑裕明(富山1区)、田野瀬太道(奈良3区)、中川貴元(比例東海)、中村裕之(北海道4区)、深沢陽一(静岡4区)、萩生田光一(東京24区)、星野剛士(比例南関東)、若林健太(長野1区)の13氏。参院では、北村経夫(山口)、小鑓隆史(滋賀)、船橋
旧統一教会との関係をめぐり、自民党は、所属する国会議員全体の半数近くにあたる179人が何らかの接点があったことを明らかにしました。また、選挙で支援を受けるなど、一定以上の関係を認めた121人の氏名も公表しました。 ※記事後段で、公表された121人全員の氏名を掲載しています。 自民党は、衆参両院の議長を除く所属する国会議員379人に、旧統一教会側との関係について書面で報告させた結果を取りまとめ、8日夕方に茂木幹事長が記者会見して公表しました。 それによりますと、関連団体も含めた会合に祝電を送ったり、秘書が代理出席したりしたケースを含め、教会側となんらかの接点があったと報告した議員は、全体の半数近くにあたる179人だったとしています。 また、一定以上の関係を認めた121人については、氏名も公表しました。 具体的には、選挙で教会側から組織的な支援などを受けていたと報告した議員は、斎藤洋明衆議院議
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