ベテラン投資家でロジャーズ・ホールディングス会長を務めるジム・ロジャーズ氏は、中国の商品先物市場で活発化した投機的な取引に対し当局がとった措置は正しいと指摘、対処していなければ問題は蓄積されただろうと警告した。 シンガポールを拠点とするロジャーズ氏は電話インタビューで「中国は投機抑制と沈静化で最善の策をとっている」と評価。「いかなる市場でも行き過ぎた投機は問題を引き起こす。とりわけ自分が何をしているか理解していない人が多い場合はそうなるため、(中国政府の対応は)良かった」と語った。 中国では国内経済に安定化の兆しが見られたことをきっかけに投資家が商品先物市場に殺到、同市場の取引高は記録的な水準に達し、価格を押し上げた。この価格急騰で投機熱を冷まそうと、大連、上海、鄭州の各商品先物取引所は規則の厳格化や手数料引き上げ、取引時間短縮などの措置を打ち出した。 原題:Jim Rogers Says