──『フランスフットボール』で、「松井の移籍は失敗だった」と書かれていて、松井大輔が、日本人選手が、これほど注目を集めているんだと、少し驚きも感じました。 「自分で言うのも変だけど、俺みたいに『どんなプレーをするのかわからない』という意外性のある選手が、今のフランスリーグには少ないから、他のチームのサポーターからも声援をもらうこともあるよ。『ユニフォームを濡らせ』って。試合で汗をかいて、頑張れという意味なんだけどね」 少し照れくさそうに、それでも誇らしげに話す松井。プラティニやジダンを産んだフランスサッカー界だが、最近はファンタジスタが少ない。だからこそ、松井の高いテクニックや意表をついたプレーはフランスのサッカーファンを喜ばせるのだろう。 松井が描く日本代表の 理想の攻撃スタイル。 世界のサッカー界は今、テクニックよりもフィジカル重視の流れにあると言われている。パワーとス