小林よしのり氏が気炎を上げる。テレビ報道はもう終わった、と。向かう先は、『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日)の司会者として、その道の先頭を走り続けてきた田原総一朗氏だ。同氏はまだまだテレビには力が残されている、と返す。そんな二人が対談を行った。 今回の対談企画のきっかけは、高市早苗総務相の「電波停止」発言の一か月前に遡る。1月1日未明の『朝まで生テレビ!』で、アベノミクスに関する討論が行われた際、客席にいて、中小企業の経営者として「民主党政権時よりはまだいいかな」とコメントした一人が、じつは自民党の大田区議だったにもかかわらず、その肩書を公表しなかったことに対して、同番組の出演パネリストの一人だった小林氏が「そもそも、安倍政権を擁護するために番組を構成していたにちがいない」と田原氏にも疑問の声を上げたのだ。 小林:あれでわしは、テレビ朝日を信用できなくなった。 田原:それは相当誤解している。