お陰さまで(笑)、魁皇が琴光喜を破り、カド番を脱出した。オーストラリアの総選挙では、外交政策で小泉首相と同じように一貫してブッシュ大統領に追随してきたハワード首相が大敗を喫した。11年ぶりの政権交代である。ハワード首相は財政黒字化を達成し、失業率を史上最低水準にするという成果を挙げながらも総選挙で敗れた。主な争点は、イラクからの撤退と京都議定書の批准だったという。 少し古いことになるが、スペインで大規模な列車爆破テロ事件があった。その直後に行われた総選挙で野党が勝った。政権についた野党は、イラクから撤退した。スペインははたして国際的に孤立したのだろうか。今度誕生するラッド首相がイラクから撤退した場合、オーストラリアは国際的に孤立するのだろうか。私はそうは思わない。多くの国々は当然のこと、仕方ないことと受けとめるであろう。それが普通の感覚である。国政選挙で大敗しようが、アメリカに忠誠を誓わな