子どもの心の診療・・・厚労省は最近よくそんな言葉を使う。「心の病」とかいう表現は個人的にはボクはあまり使わない。 講義をするときに主催者側が「心:こころ」という言葉を使って欲しいとリクエストするときは別だが。 精神の病という表現も誤解が多いが、「精神」医学という範疇で見るときちんと学ぶとその理屈は分かってくる。ただし、現在流行っているアメリカ流のDSMではダメだ。伝統的なドイツ流または、かつてのフランス流の診断学のお世話にならないとだめだ。 厚労省が自殺対策を挙げて内科医が精神科医へうつ病で自殺しそうな患者さんを紹介すると保険点数が高くなるように、誘導医療政策を始めようとしている。 悪いことではない。机の上での考えでは。 今、精神科・心療内科のクリニックは普通に考えるよりも大変忙しい状況にある。 そこへ持ってきて 子どもの診療は 極めて時間をとられる。 これは、いつも述べるが、全てを「医療