ERI・・・エリ と言っても、女性の名前ではありません(^_^;)。Effort-reward Imbalance 訳して努力報酬不均衡。言うなれば...仕事に対する努力に対する「報酬」が釣り合わない...努力が報われない仕事の状況 とでも言えばいいでしょうか...★日本版の調査表のページ ⇒ http://mental.m.u-tokyo.ac.jp/jstress/ERI/index.htm「報酬」としたのは...文字通り、賃金という報酬も含まれますけど...社会的報酬や職の安定といった“報酬“も含むからです。社会的報酬とは...たとえば、同僚や上司が仕事ぶりを認めてくれている、評価してくれているとか...社内褒章制度で表彰されたとか...といったのが 良い例です。この週末、このERIと健康の関係についての...わが国の第一人者 堤明純先生の講義を聞くチャンスに恵まれました(^^)v。
効いていますか? と聞くと、本人は「どこが効いているか?」と実感できず、家族が「全然違います」というくらいに効果を実感する。 本人と細かく振り返ってみると、効果はどれも「普通のことなのにね」ということなので、「それが出来なかったなんて」という話になる。 例えば「今年はクリスマスツリーを出せたんです」という感想が複数あった。どちらかと言うと家族が昨年までとの変化にびっくりしていて、本人は意外に大したことではない「当たり前」のような顔をしている。 細かく調べると、他にも「以前は出来なかったこと」が実にたくさんある。一番すごいのは、「これ以上すると疲れてダウンするから今日はこれくらいに」とセーブできる、「ペース配分を当たり前に考えられる」ということで、これはADHDの日常を考えると大変な効果である。 不思議なのは、「ストラテラの効果と同時に当たり前のように出来るようになった」ということで、
精神疾患患者数・・・323万人、保健・医療政策として、やっと・・・本当にやっと、エビデンスに基づいた位置づけがされることになりました(・へ・)。 ↓ ↓ ↓ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110710/t10014108751000.html-----------------------------------------------------------------------精神疾患加え「5大疾病」に7月10日 16時34分ここ数年、精神疾患の患者が急増していることを受けて、厚生労働省は、がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病の「4大疾病」に精神疾患を加えて「5大疾病」として、重点的に対策を進めていくことを決めました。厚生労働省は、がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病は患者数が多いことなどから、平成19年か
検索かけてみましたら・・・H19までのグラフしか、当ブログではご紹介してなかったみたいです...(?)(^_^;) ↓ ↓ ↓ http://blog.m3.com/tenchanoffice/20080524/2-----------------------------------------------------------------------精神障害による労災認定最多 10年度 いじめなど原因厚生労働省が14日まとめた2010年度の労災補償状況によると、過労やいじめが原因で精神障害になり、労災が認められた人は前年度から74人増の308人となり、過去最多だった。同様の請求全体の中で労災が認められた割合は29.0%で、2年連続で30%を下回った。 労災が認められた人のうち、対人関係のトラブルが原因だったのは65人で前年度から倍増した。内
前略メールを拝見しています。少し混乱していますね。 あなたの「知人」はとんでもない差別主義者で、発達障害の 理解とは程遠い「無理解の代表」のような人ですね。どうして そんな一面的で専門家でもない人の言うことを鵜呑みにするのですか? 例えばその「知人」に同伴してもらって、センターの専門医に再度受診し、その「知人」から専門医に説明してもらって、 それで専門医が何と言うか試してみてください。 私の想像では、その「知人」はあなたと一緒に専門医のところには行かないと思います。(逃げると思います)。 人を診断して告知するということは重いことで、診断が間違っている可能性は無いか? 相手がその診断を受け止められるか? 診断したことで本人にどんなプラスがあるか? また生じるマイナスが無いかどうか、診断をつける医師として、大変悩んで決断します。 簡単に診断をつけて本人に伝えることは出来ません。
ある高機能のASの人とのカウンセリングの中で、本人から「庇護を求めていた」という言葉が出てきて、さまざまなASのタイプを統一するイメージが浮かんだ。 もとは「庇護」なんだ。だから「100パーセントが当たり前」で、「対等の関係にはならず」、「相手の人格を想定しないで良い」のだ。 「庇護」という言葉は無条件の理解と保護を意味する。だいたい胎児から乳児に対する親の行うことが「庇護」で、親は当たり前に100パーセントの責任を負い、乳児本人からの要請や 親子の相談は必要なく「以心伝心」で親は乳児の求めていることを理解し、提供する。 反対にケア(世話)する立場になった場合はASの人はケアされる側のニーズを聞くことをせず、結局第三者から見ると「支配的な押し付け」になるが、これも「庇護」モデルの反対側を演じているのだと考えると説明がつく。 ASの人の理想とするコミュニケーションのあり方にも非常
私はこれまで「人格障害」の診断についてあまり考えてこなかった。それはACとか発達障害の切り口から考えたほうが治療もやりやすく、「研究用の分類表」に当てはめる作業には興味が無かったからだ。 しかし精神医療の現場ではいまだに成人発達障害は人格障害と診断されることが多く、その時点で嫌われて医療から追い出されることが実際多く見られる。 その意味で、分類表の「対照表」を作ろうと考え、あらためてDSMⅣなどを読み直している。今回からDSMの10の人格障害を一つずつ発達障害の観点から検討する各論の作業を続け、最後に一覧表を作ってみようと思う。 最初は「妄想性人格障害」からはじめよう。<DSM‐Ⅳによる妄想性人格障害(Paranoid Personality Disorder)の診断基準> 全般的な疑いの深さの傾向が成人期早期までに始まり、種々の状況から明らかになる。人々の行為や出来事を故意に自分をけな
(今回は医師らしい話題で、おおごとになる可能性があるので)。 「炭酸リチウム」という成分の製剤にはメーカーごとに何種類かある。代表的な「先発品」は「リーマス」(大正製薬)で、ジェネリック医薬品(後発品)は数種類あり、これらの中の一つ「炭酸リチウム アメル」(共和薬品)という後発品が11月中旬にメーカーの「自主回収」になった。 まず「炭酸リチウム」という物質は海水や海草の中にも含まれる自然の成分LiCO3で、それを濃縮したものがこの薬だ。 躁うつ病の気分の変動に非常に効果があり、頭の働きを悪くしないので私は多用している。 ジャイアンにもASにも「情緒的に振り回されても冷静さを保てる」という効果がある。ACの認知が薬で改善したりもする。 非常に効くが、飲みすぎると「リチウム中毒」にもなる怖い一面があり、そのために年に数回採血して「リチウム血中濃度」を測定する必要がある。血中濃度を見ながら
ジャイアン型ADHDは衝動統制の障害である。 生まれた遺伝素因のままでは「我慢する」ことが出来ない。 だから「超合理的」とか、「依存相手の顔色を読む」などの 歪んだ衝動統制のスタイルを手近な環境から身に着け、それ で大人になるまで生きて行く。 当然いろいろな不適応が生じる。 では多数派はどうしているのか? 答えはまたもや「空気」である。 多数派は「空気」で自分の衝動も コントロールされているのだ。 実はこの考察から多数派はなぜ「空気が読めない」「空気を読まない」発達障害を攻撃するか? という問いに一つの答えが帰結する。 「多数派は空気で自分の衝動を抑えられていて、その場では当然自分の衝動をコントロールして差し控えるべき場面である」という訳だから、そこであえて自分を主張したり衝動を通したりすることは「掟(おきて)破り」になり、「ルール違反」として攻撃されると私は考える。 いわゆるノビ
ある発達障害の中学生が学校にライターを持ち込み生徒指導に遭った。彼はライターの外観が気に入っており、ガス無しで所持しており、「ガス無しで火はつけられないからこれを所持していて指導されるのはおかしい」と納得しなかった。 私は母親から相談を受けたのだが、母親は強く言い聞かせて「謝らせましょうか」とも考えていた。 この中学生は母親が強く言い聞かせても従わないだろう。また学校側からどんな脅しをかけられても納得しないに違いない。 学校側からの内申をちらつかせるなどの脅しや強制に仮に屈した場合、彼の二次障害は重篤になると考えるべきで、その後の人生を大きく左右するような記憶となり、極端には難治性のうつ状態や身体症状の原因にもなりうる。 他方で「ガスが入っていないから注意するのはおかしい」という反論は「屁理屈」と呼ばれ、通常は明らかに教師をさらに怒らせ、社会的には本人の立場をどんどん不利にするだろう。 彼
思春期の学習障害のケースに時々出会うが、一つ診断されにくいポイントに、「分かっている振り」がある。 言語性IQが60台で、これまで児童相談所などに関わっているのに、一度も検査や医師の診察を受けて いないのが不思議であるが、IQ検査後に診断面接でじっくり話を聞いてみると、質問の意味が分からない ことが多いことが分かる。 逆に、「分かった振りをすることがあるか?」という質問にイエスと答えた場合に、一番学習障害の 可能性を考えるべきであるように思う。 分かった振りをする理由は、本人に聞くと、「話を終わらせたいから」という理由が多い。 言われてみれば当然であるが、もともと質問の意味も良く分からず、分かった振りをしてその場を とにかくやり過ごそうとしているということだ。 逆に「質問の意味が分かりません」と正直に言えばさらに 話に突っ込まれて分からないところを引っ掻き回されて苦しいだけと
ジャイアンでも積極奇異型ASでも、思春期以降は基本的に本人が自分の脳の働きについて正確に理解し、多数派の世間とどう関わるか本人が決断して努力する必要がある。 私はHPの「発達障害の適応の基本原則」でも書いているが、発達障害の根本問題は、「多数派の世間でメジャーな地位を得たいのならば大いに妥協するしかない」、逆に、「自分のこだわりを大事にして生きたければ世間が狭くなることを覚悟する」という究極の選択をすることである。 単純に書けば、「メジャーをとるか自分のスタイルをとるかの二者択一」で、(よほど幸運でなければ)「両方は取れない」ということだ。幸運なケースは「職人の家柄」や「スポーツや音楽の才能に恵まれている」などの幸運によって自分のこだわりを通してさらに天才として評価されることが稀にあるが、当然ながら多くのケースのケアの目標には出来ない。 積極奇異型ASはこの問題を考えることに非常に抵抗があ
これまでたびたび言及してきたが、私自身ケアする責任者として、相談者本人を依存させてしまったという反省が実際多く、今回の「戦力外通告」から「成人例のネット相談への移行」の経過でも幾つものケースで依存が生じていたことが明らかになった。 本人の言葉を借りれば、「この形の診察に終わりが来るとは夢にも思わなかった」という表現になる。 最近私はこの問題をずっと考え続けているのであるが、「私が実際に本人の現実の問題を解決してしまう」ことが多いのが依存の一因であることは間違いないだろう。 例えば福祉事務所の担当ワーカーから明らかなハラスメントを受けている精神科通院の当事者が居たとして、私は主治医として福祉事務所に抗議したりして来た。 また、いろいろな事情で障害年金を受けられ無かった当事者に、いろいろな知恵を使って診断書を書いて、実際受給できるようにしたりもする。 実際ジャイアン諸氏は現実的な利益が一番大事
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