新型コロナワクチンについて。 私のクリニックは、コロナワクチンの接種医療機関です。とりあえず、優先接種の医療従事者の方、クリニックの近くの医療機関、歯科医院、薬局の方たち約百人に接種します。そのためにものすごい回数の研修を受けました。厚労省の研修、県の研修、市の研修、県医師会、市医師会、それに薬品メーカーの。それぞれ一回ではありません。その上、次々とネットで指示が来ます。前回のは訂正します、とか、追加しますとか。それにVSystemというシステムに登録をして、そこから接種した方の情報を取り出したり、送付したり。この間、本当に忙しくつらい思いをしました。わけがわからなくって、パソコンのスペシャリストに手伝ってもらったりしました。 一応、パソコンでの準備はクリアして。副反応が出た時の対応も薬品等もすべて揃えて。準備万端整いました。 しかし、いつまでまってもワクチンが来ません。いつ頃来る予定であ
私のクリニックには、外国人の患者さんがよく来られます。国によって医療が異なりますので、言葉の問題と共に、それは気を使います。 先日の、ある東南アジアからご夫婦で日本に来られている方。妊娠なさいましたが、稽留流産になってしまいました。妊娠が途中でストップしてしまうのですね。昔だったら出血が始まって、ああ、流産だとわかるのですが、今では超音波エコーで分かります。自然に流産をするのを待つには、少し大きく、手術が必要と判断しました。ご夫妻に説明をすると、 「手術でなく、薬で対処できませんか?」と言われました。いわゆる中絶薬ですね。「日本では、それは認められていないのです」とお答えしました。驚かれましたが、仕方ありません。手術をすることにしました。以前帝王切開をされていて、そのために子宮が腹壁に癒着をしていて、なかなか難しい手術でした。ああ、こんな方こそ、薬で出来たらいいのにと手術をしながら、痛感し
特別養子縁組をする予定の実母とそのお母さんと、養親予定のご夫妻が対面しました。それまでずっと泣いていて、目がはれ上がっていた実母。やっぱり養親予定の夫妻にあった時も泣き出しました。でも、泣きながらご夫妻をじっと見て、「優しそう」と言いました。 ご挨拶をして別れた後、「もう泣かない」「安心した」と言いました。めっちゃいい人そうだったと。 これまでの彼女親子の苦しかった道のりを考えると、私も泣きそうになりました。 赤ちゃんは、絶対に幸せになってもらえる。そんなご夫婦だと思うよ。私は、あなたにも、絶対に幸せになってもらいたいからね。そして、いつか自分で育てられる赤ちゃんを産もうね。 そんな話をしました。彼女の苦しみは、これから長い時間をかけて、ゆっくりと癒えて行くことでしょう。 そして、今、胸にあるのは、実父のことです。男は今、こんなことが起こっていることは知らないでしょうよ。自分がしたことの結
私のクリニックでは、緊急避妊薬、アフターピルを求める人がとても増えています。毎日毎日なのです。性暴力のシリーズで書いたように、アフターピル、これはレイプされたとか、コンドームが破れたとか、ハプニングが起きた時の女性を妊娠から守る救済策としてあるものです。 患者さんと話をしていて気づいたことなのですが、リピーターがとても多いのですね。最近では、「アフターピルは初めてですか?」と尋ねるようにしています。日常の避妊として利用している人がとても多いということなのです。どうも、これを処方した時の今後の指導がちゃんとなされていないようです。 それに、避妊について相手とちゃんと話をしていません。避妊のないセックスをして、あとで一人でアフターピルを求めて来院するのは、あまりに悲しい。男とちゃんと話をしないと。 その上で、そのような人には、今後はピルを飲んで防衛するように説得します。 今、緊急避妊薬を薬局で
選挙当日アップして、書き直して、最後は削除した記事です。 23日月曜日に届くと知らせのあった本が21日に届きました。神戸に行く新幹線の中で読みました。 前書きの一部を転載します。 「本書は、決して消し去ることのできないあなたの口から出た数々の国会答弁を初め、公の場所での発言そのものを忠実に記述することにより、言い訳の出来ないあなたの政治姿勢と人間性を炙り出し、あなたに伝えるために緊急出版しました。あなたがこの本を読むことにより、自分の発言の無知と無恥を知り、一刻も早く総理大臣を辞することを願わずにはいられません。」 安倍総理が言ったことをそのまま書き、検証しています。新幹線の中で笑いをこらえるのがしんどかったけど、やがて腹立たしくなってきました。 それぞれの言葉の検証の最後に書かれています。 「日本国民にとっても問題なのは、こんな人が総理大臣であるという不幸です。」 以上です。以下は今書き
河口先生の「性的マイノリティに対する社会意識」はまだ続きますが、今日は横道にそれます。 昨日の事。ある事件の被害者の診断書を書くために、警察の方と話していました。被害者は子どもです。 「でも、この子が殺されなくってよかった。こういう事件は、殺人にまで行くことが結構あるでしょう。この前のベトナムの少女も。この子が生きてて、本当によかったと思うのよ。」 そしたら、警察官が、言ったのです。 「この頃、子どもがついて行くんですねえ」と。私は怒りました。 「何を言ってるの。こういう事件を被害者の問題として捉えたらいけんでしょ。まだ子どもよ。いい年した大人が、こんな年の子をだまして連れて行くくらいちょろいものよ。被害者の問題じゃなくって、加害者の男の問題でしょうが。警察がそんなことを言ってどうするんね。男の問題として捉えてくれなければ。」 性暴力を被害者の問題として捉えるから、セカンドレイプになるので
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く