1月9日、パリの風刺週刊紙本社で起きた銃撃事件が示すように、自動小銃程度の武器で世界中に衝撃を与えることは可能な時代となっている。写真はパリ郊外で警戒にあたる特殊部隊員(2015年 ロイター/Charles Platiau)
格差社会には、上と下がある。ふたつの世界で育った子どもは、何がどう違うのだろう。お金、教育、考え方……。同じ東京に住みながら、互いの存在をほとんど知らない。専門家がふたつの世界の「分断が進んでいる」と警鐘を鳴らすなか、もうひとつの世界に足を踏み入れた、2人の大学生に会った。■「日本の貧困、知らなかった」ユミさんの場合 「貧困は、海外の話だと思ってました。日本にもあるって知らなかった」。慶応大4年のユミさん(23)は言う。父は大学の教員で、母は小中学校の教師。東京都世田谷区の一軒家で育った。小学校は区立に通い、中高は都内で名の知れた私立の一貫校に進んだ。 小学生の頃、近所の団地に住む子の家に遊びに行った。「うちより狭いな」と思った。団地より一軒家の方が「ランクが上」らしい。そもそも世田谷は、お金持ちが多いみたい。大きくなるにつれて、なんとなく理解していった。ただ、それ以上、何かを考えることは
フランスで宗教規範への挑戦を続けることがなぜ深い意味を持つのか、分からない人には、いろいろな分からない理由があると思うが、一つ一番欠けているのは、イスラーム教の本来の教えは自由の抑圧をしない、と思い込んでいるから、というのがある。イスラーム教は正しい宗教(イスラーム教)を信じる「自由」を認めているが、正しく...
仏風刺芸人、検察当局が捜査対象に=「俺はクリバリ」とネットに書き込み フランスの風刺芸人デュドネ氏=2013年12月、パリ(AFP=時事) 【パリ時事】フランス検察当局は12日、連続テロ事件の実行犯を擁護するような表現をインターネット上に書き込んだとして、仏風刺芸人デュドネ氏の捜査を開始したことを明らかにした。 仏メディアによると、デュドネ氏は事件後、自身のフェイスブック(FB)で「俺はシャルリー・クリバリのような気持ちだ」と書き込み。犠牲者への共感を示すスローガン「私はシャルリー」と事件のアメディ・クリバリ容疑者=死亡当時(32)=の名前を組み合わせた言葉遊びとみられ、テロ実行犯に共感し、仏全土で盛り上がる反テロ運動をからかう内容とも解釈できる。 クリバリ容疑者はユダヤ人向け食料店を襲い、ユダヤ人の人質4人を殺害したとされる。デュドネ氏はもともとユダヤ人に対する過激なジョークで知られ
突然ですがここでいくつか問題を出します。 問1:同じスーパーチェーンの郊外ロードサイド店と駅前店で、同じ商品を同額の値引きで売るとします。どちらの店舗の売り上げが伸びるでしょうか。ただし他チェーンとの競合状況などは同じとします。 問2:商品Aの売り上げが好調なある企業が、さらに類似商品Bを発売しました。商品Bより優れた商品Aのほうが引き続き売れると思うのですが、その目的は何でしょうか。 問3:新製品開発のため調査を行ったところ、消費者は値段が高くても特定の製品スペックが高い方がいいと考えているという結果が得られました。その結果を踏まえて、スペックを重視した「値段が高めの製品」を発売しても問題ないでしょうか。 問4:家電量販店に行くとたくさんの種類のスマートフォンが陳列されています。消費者はどのように選んでいるのでしょうか。 これらの問題を見て、「そんなの実際に分析しないと分からないだろう」
@f_nisiharaさんがご紹介していたサイトが面白すぎて勢いで測ってみました! 人によって、日本が意外と小さい、大きいなど様々な感想が出て面白かったです。 1月14日 補足説明を追加しました。
■ ユニクロ下請け工場に対する調査の実施 香港を拠点とするNGO・Students & Scholars Against Corporate Misbehaviour(以下、SACOMという)は、東京に本拠を置く国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ(HRN)、中国の労働問題に取り組むLabour Action China(中国労働透視)との共同調査プロジェクトの一環として、中国における工場従業員の労働環境について2014年7月から11月に渡り、潜入調査を含む、事実調査を行った。 調査対象となったのは、日本のファッションブランド、ユニクロ、その主要な製造請負企業であるPacific Textiles Holding Ltd(以下、Pacificという)とDongguang Luenthai Garment Co. Ltd(以下、Luenthaiという)の2社である。。 Pacific とLu
日本新聞労働組合連合(新聞労連)が毎年表彰している『ジャーナリズム大賞』。第19回となる今回は、琉球新報と沖縄タイムスの「基地移設問題と県知事選などをめぐる一連の報道」が選ばれたとのこと。 毎日新聞の記事によれば、受賞作は下記の通り。 ▽大賞=琉球新報と沖縄タイムスの「基地移設問題と県知事選などをめぐる一連の報道」 ▽優秀賞=北海道新聞の「特定秘密保護法成立後の一連の報道」 ▽優秀賞(セット受賞)=宮崎日日新聞の石井十次没後100年企画「だれも知らない~みやざき子どもの貧困」と下野新聞の「希望って何ですか~貧困の中の子ども~」 ▽特別賞=朝日新聞・木村英昭、宮崎知己両記者の「原発吉田調書をめぐる特報」 ▽疋田桂一郎賞=新潟日報五泉支局長・鈴木啓弘記者の「証言 村松の少年通信兵」。 ※参考:新聞労連ジャーナリズム大賞 沖縄報道に - 毎日新聞 (閲覧には会員登録が必要) ちょっと驚くのは、特
1月7日フランスで悲惨な事件が起きた。週刊新聞「シャルリー・エブド」のパリ事務所で、フランス国籍ムスリムが風刺漫画作者と編集者らを銃撃した。これに関連する死者多数。テロリストは9日射殺された。 これによりフランスではモスクへの報復襲撃が頻発するなど反ムスリムの感情が昂揚している。ドイツでも、今回の事件で一般民衆の間にムスリムへの排外主義が広がるだろう。反イスラムの極右勢力が勢いづき、移民規制を訴えて伸長することは間違いない。以前から反ムスリム・デモはしばしば起こった。いまではそれを扇動し、フランス的ドイツ的価値を強調する極右政党が欧州議会で一定の地位を占めるにいたった。 事件に際し、各国政府はイスラム教徒全般への憎悪が高まらないよう苦慮し、オランド仏大統領は今回のテロとイスラム信仰とはまったく別だとして、国民に理解を求めている。だがそんなバカなことはない。テロリストは「アッラーは偉大なり」
【AFP=時事】アフガニスタンの旧勢力タリバン(Taliban)の流れをくむパキスタンのイスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動(Tehreek-e-Taliban Pakistan、TTP)」の元戦闘員数十人が、イスラム教スンニ派(Sunni)過激組織「イスラム国(Islamic State、IS)」への忠誠を表明し、パキスタン軍兵士だとする男性を斬首する動画が10日、インターネット上に投稿された。 パリ籠城犯が撮影か、ネットに犯行声明動画 「イスラム国に忠誠」 この動画は、武装組織が多数活動するパキスタンとアフガニスタンで、ISが勢力を伸張させていることを示すものとして、今後警戒を呼びそうだ。 マイクロブログのツイッター(Twitter)やイスラム原理主義系のウェブサイトに投稿された動画には、TTPで報道官を務めていたシャヒドラ・シャヒド(Shahidullah Shahid)氏
ナイジェリア北東部ボルノ(Borno)州でのバガ(Baga)で、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」と政府軍との戦闘で焼失した家屋(2013年4月21日撮影、資料写真)。(c)AFP 【1月12日 AFP】ナイジェリア北東部ヨベ(Yobe)州のポティスクム(Potiskum)で11日、人々で賑わう市場で15歳の少女と女が自爆し、4人が死亡した。隣接するボルノ(Borno)州のマイドゥグリ(Maiduguri)では前日、10歳前後とみられる少女が自爆し、19人が死亡する事件が起きたばかり。 ポティスクムは過去にイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」による攻撃を頻繁に受けている。10日には、警察署前で車が爆発し運転手と警察官1人が死亡する事件も発生していた。 専門家らによると、比較的年齢が上の女性は、ボコ・ハラムの過激思想への共感や、政府軍に殺された夫
年明け早々、世界中の株式市場、金融市場を激震が襲った。「ドイツ政府はギリシャのユーロ圏脱退を許容する方針を持っている」というニュースや原油価格の下落が原因となって、1月5日と6日に、各国で株価が下落。6日の東京株式市場は全面安となり、日経平均株価が500円以上値下がりした。 メルケル政権の「転向」 いま欧州の政界、金融業界、論壇は「Grexit(ギリシャのユーロ圏脱退)」に関する議論でもちきりである。 引き金となったのは、ドイツのニュース週刊誌「シュピーゲル」が1月5日号に掲載したスクープ記事だ。その要旨は、1月3日の夕刻に電子版で発表された。同誌は、次のように報じた。「メルケル首相とショイブレ財務大臣は、万一ギリシャがEUの求める緊縮策や経済改革を拒絶し、ユーロ圏を脱退しても、通貨同盟全体が崩壊することはないという見解を持っている。その理由は、通貨同盟が、危機的な状況に対応できる能力を以
1月11日、午前11時過ぎ。パリ中の市民が、一つの場所に向かって歩き始めた。パリ中心部の北東にあるレピュビリック(共和国)広場。週刊紙「シャルリエブド」への銃撃事件などで犠牲となった17人を追悼するデモ行進の出発地点である。 フランスの象徴であるマリアンヌ像がそびえ立つこの広場は、しばしばデモの集合場所となってきた。しかし、正午過ぎには既に広場は人で埋め尽くされる。入りきらなかった参加者は、それぞれの場所でデモ行進開始を待った。 そして開始時間の午後3時。各地で一斉に巨大なフランス国旗が掲げられ、地鳴りのような拍手が沸き起こった。手拍子に合わせて「シャルリ!シャルリ!」という掛け声が響き渡り、それがデモ行進開始の合図となった。 「僕らは決して暴力に屈しない。デモ行進でフランスはテロに立ち向かうという決意を世界に訴えたい」。リヨンから駆けつけたという若者はこう語った。パリ市内に住む年配の女性
昨年12月のある日曜日、中学受験を控える長男の模試の付き添いで都内のある私立中学校に出向き、試験終了までの待ち時間を利用して講堂で行われた受験関連の最新情報の説明会に出席した。スライドを使いながらの説明の中に、「あと10年で消える職業」の話が出てきた。 「お子さんが将来どのような職業につけばよいのかについても今のうちからよく考えておく必要があるのかもしれません」と、進学塾のスタッフは述べていた。本人の希望や適性もあるだろうし、今からそんなことを言われても、親としては正直困ってしまうのだが・・・。 その場で説明があったのはどうやら、「週刊現代」2014年11月1日号で紹介された、英オックスフォード大学で人工知能(AI)などの研究をしている2人の学者が執筆した論文(“The future of employment:How susceptible are jobs to computeriza
(英エコノミスト誌 2015年1月10日号) イスラム主義者が言論の自由を攻撃している。だが、その血塗られた中世的な慣習に対抗する手段として、イスラム全体を中傷するのは間違いだ。 風刺画が売り物のフランスの週刊紙、シャルリエブドの最新号は、フランスの小説家ミシェル・ウエルベック氏を特集している。 ウェルベック氏は新作小説で、フランス、そして次に欧州連合(EU)がイスラム化していく近未来を描いている。 イスラム主義者がフランスの大統領選に勝利し、自由が蝕まれるという、イスラム教を嫌悪する者たちが流しているデマと同じ筋書きをたどるこの小説は、発売前から批評家から非難されていた。 そして、その小説の発売日に、銃を持った覆面の男たちが、パリにあるシャルリエブドのオフィスを襲撃した。男たちは「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫びながら12人を殺害し、さらに複数の人を負傷させた。この事件は、フラン
容疑者であるサイド・クアシ(Saïd Kouachi、34歳)とシェリフ・クアシ(Chérif Kouachi、32歳)の兄弟は、襲撃事件後に逃走、48時間後の9日の朝、パリの北東に位置するダマルタン・オン・ゴエル(Dammartin-en-Goële:セーヌエマルヌ県)の印刷工場に立てこもった。 その際、人質1人を取ったとされたが、結局は人質ではなく、建物中に隠れており、それにクアシ兄弟は気づいていなかったという。この人物が外部に待機していた治安機関にSMSで貴重な情報を伝えていたとされる。 この事件により、7日13時、フランスのテロ警告システム「ヴィジピラット(Vigipirate)」が、パリとその近郊において最高レベルの「テロ襲撃警戒(Alerte attentat)」に引き上げられた2。 特に、宗教関係施設、駅、空港、新聞社、公的機関、学校、デパートなどの付近では、軍や警察による監
輸入物価に家計の所得が追い付いてないってのは奇怪な神話。例えば消費者物価の上昇を直近(2014年11月)のでみたら2.4%。このうち消費税増税による上昇は2.1%。つまり0.3が残りの要因。また国内企業物価の前年比2.7%だと消費税増税の効果を抜かすとマイナス0.2%だということ。 CPIについてはよく注目されるので、国内企業物価をみると前年比で消費税の効果を抜かすと4月の1.4%から11月のマイナス0.2%まで物価低下傾向だ。CPIについても同様。 https://www.boj.or.jp/statistics/pi/cgpi_release/cgpi1411.pdf 輸入物価と国内企業物価やCPIの関係は、食品などをみてもどこまでが輸入物価の変動によるのか難しい問題がある。簡単にたとえると、加工食品の腑分けを一々するのが難しいという話。だが、上記のCPI(総合、コア、コアコア)、国内
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