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  • 南海トラフ地震に備えて何を準備しておけばいいのか - リアリズムと防衛を学ぶ

    「南海トラフ巨大地震」は広範囲におよぶ大地震と津波 南海トラフ巨大地震 そのとき何が起こるのか(動画) 住宅の耐震化 家具などを金具で固定 津波からの避難場所の確認 防炎カーテン等、火災対策 最低3日、できれば7日分の水と料の備蓄 災害用簡易トイレ 帰宅困難者のための備蓄 「南海トラフ巨大地震」は広範囲におよぶ大地震と津波 次の巨大地震として、特に警戒されているのは「南海トラフ巨大地震」です。最悪の規模で発災すれば、関東、東海から近畿、四国、九州までの広範囲及ぶ巨大地震になると予想されています。 また、津波についても、10メートルを超える津波が広域で発生する恐れがあります。 (図2点の引用元:気象庁「南海トラフ巨大地震の震度分布」) なお、南海トラフ巨大地震は、千年に一度またはそれ以下の確率で起こる、考え得る限り最大の規模を想定したものです。 しかし東日震災のことを思えば、起こる頻度が

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    Baatarism 2019/03/11
    今日は「防災ってそういうことだったのかブログ。」でした。
  • 戦争を終わらせた人々 1 裏切りの英雄マンネルハイム - リアリズムと防衛を学ぶ

    戦争は、始めるより、終わらせる方がずっと困難です。 戦争で自国の人々がたくさん死んでしまっても、それを惜しむ気持ちが「死んだ人たちの仇を取らないといけない」「これほどの犠牲を払ったのだから、負ける訳にはいかない」と、ますます戦争を推進する方につながってしまいます。 特に、不利な状況で戦争を止めようとすると、国内から多くの反発を受けます。 第二次世界大戦のような大きな戦いでは、戦争から国を脱出させる困難さも大きなものになります。イクレは「紛争終結の理論 (1974年) (国際問題新書)」で、多くの反対を押し切り、苦しい決断を押し通して、戦争を終わらせた幾人かの人々を取り上げています。彼らはいずれも特殊な権威をもち、それを活用して多くの反対を押し切りました。 戦争継続か、同盟国を裏切るか? 戦争継続の誘惑 マンネルハイム リュティ=リッペントロップ協定 大統領就任と過酷な和平 戦争継続か、同盟

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    Baatarism 2019/02/23
  • 明らかに負けそうでも国家が戦争を止められない理由 - リアリズムと防衛を学ぶ

    毎年8月半ばになると太平洋戦争を扱ったテレビ番組が増えます。その中でよく語られるのが、終戦に到るまでの日の諦めの悪さです。 そもそも大国アメリカ戦争しても勝つ手段が無いということを棚にあげるとしても、ミッドウェイ海戦で負け、マリアナ海戦で負けても、フィリピンで、硫黄島で、沖縄で執拗に戦いました。さっさと諦めたら?もっと早く降伏すればいいのに…。 ところが、国家が「どう考えても負けそうなのに戦争を止めない」のは、日に限りません。それどころか、比較すれば日はあれでも早くに戦争を止めた方です。多くの国はもっと諦めが悪いようです。 戦争でよく起こることだが、弱いほうは、その軍事力がまだ敵に影響を与えている時に和平を求めようとしないで、取引する力が全く無くなるまで戦う。この自己破滅的な不屈ぶりを説明できる理由は色々ある。 (「紛争終結の理論 (1974年) (国際問題新書)」p47) 「もう

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    Baatarism 2019/02/13
  • 「即動必遂 東日本大震災 陸上幕僚長の全記録」 - リアリズムと防衛を学ぶ

    即動必遂 作者: 火箱芳文 出版社/メーカー: マネジメント社 発売日: 2015/03/05 メディア: 単行 この商品を含むブログを見る 書は、書名の通り、東日大震災の際に陸上幕僚長の地位にあった火箱もと 陸将が、当時を振り返って書いた著書です。興味深いのは、著者が陸上自衛隊のトップとして、隊員の口内炎を心配するほどの配慮をしながら、同時に隊員に「決死隊」や「特攻」のような危険極まりない命令をだす覚悟をしつつ、部下の命と市民の命をともに守ろうと奮闘している点です。 発災直後の判断 書は発災の瞬間から始まります。まず驚くのは、著者の判断のものすごい速さです。発災し、エレベーターが動かないので、著者は階段を11階から4階まで駆け下ります。 何をなすべきか。頭の中もフル回転していた。 「生存確率が高い72時間以内に、被災地に大部隊を送り込む。」 「東北方面隊だけでは人数が足りない。五

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    Baatarism 2019/02/01
  • 分断の声、統合の歌 - リアリズムと防衛を学ぶ

    2019年2月24日には、2つの行事が予定されています。 東京では、天皇陛下御在位30年記念式典 沖縄では、辺野古移設又は新基地建設への賛否を問う県民投票 憲法で確認されている通り、天皇は日の統合の象徴です。その天皇陛下の式典の日に対し、沖縄県知事が敢えて県民投票の日を合わせたのは、「沖縄は日の一部としてきちんと扱われていない」という抗議をもっとも痛烈な形でぶつけたい思いがあるのでしょう。もっともそのメッセージが功を奏して普天間と辺野古の両基地が共に無くなる可能性は無きに等しいので、怒りの声は「やっぱり聞き届けられない」と言う落胆となって、かえって分断を深めるでしょう。 戦中、戦後を通じて多大な犠牲を強いられてきた沖縄県を、陛下は11回に渡って訪問されてきました。その中で、かつて沖縄への思いを作詞された歌を、今年の式典でアーティストの三浦大知さんが歌うそうです。彼は奄美大島にルーツをも

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    Baatarism 2019/01/20
  • 本物の古代史のまとめ本「古代史講義」ちくま新書 - リアリズムと防衛を学ぶ

    古代史講義 (ちくま新書) 作者: 佐藤信 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2018/01/10 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る ずっと昔から、歴史はエンターテイメントとして消費されるものです。むかしむかしは歌物語や講談話、現代では歴史ドラマやゲーム、「なになにの謎!」だったり「歴史の真実!」的なお軽い歴史が出回るのは、百年一日の景色です。 裾野が広がるのは良いことで、裾野は常に低く俗なものです。かといって、裾野がなくて、どうして頂きが高くなれましょうか。が売れるのは良いことです。屋も出版社も、ごくごく一部の売れるで口に糊して、売れないけど良いをたくさん出すのです。すれば、裾野から入った人も、次の道しるべを手に取れるというもの。 例えば書のような、研究者たちによる「今、ここまできてるよ」というまとめです。 学術の世界は奥深くて、様々な分野をこ

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    Baatarism 2019/01/14
  • 「紛争地の看護婦」白川優子著 - リアリズムと防衛を学ぶ

    今年読んだの中で、もっとも感銘を受けたを紹介します。 紛争地の看護師 作者: 白川優子 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2018/07/06 メディア: 単行 この商品を含むブログを見る 書は、「国境なき医師団」に参加している看護婦の著者の、紛争地での体験談や半生を綴ったものです。 国境なき医師団は、国際NGOの中でも特に危険な地域に乗り込み、戦争や内戦によって医療を受けられない人々へ人道支援を行なっている団体です。 著者は、日国内の看護学校を卒業し、看護婦として活躍されていた方ですが、豪州に留学を経て国境なき医師団に所属され、多くの紛争地で活動されたそうです。 書の目次を見ただけで、その体験の凄まじさが察せられます。 目次 第1章 「イスラム国」の現場から モスル&ラッカ編 第2章 看護婦になる 日&オーストラリア編 第3章 病院は戦場だった シリア前編 第4章 医療

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    Baatarism 2019/01/13
  • 読んだ本「歴史と戦略」永井陽之助著 - リアリズムと防衛を学ぶ

    先の記事でも引用しましたが、名著の文庫版が出たので再読しました。超おすすめです。 冷戦時代、日の安全保障に関する議論は、著しい貧困状態にありました。防衛を論ずること=軍国主義というようなイメージの強い時代にあって、かつ国内法に関する法理的な議論が多くを占める状況では、戦略を論じる以前に語るべきこと、語れないことが共に多すぎたのでしょう。 しかしそんな時代の制約にあって、永井陽之助を始め、戦略家と言い得る少数の人物を持てたことは、日の知的な豊かさを示すものです。 書は、タイトルのとおり、歴史を参照しながら、戦略を論じるです。第二次世界大戦、日露戦争、そして現在の出来事であったベトナム戦争らの例をひきつつ、抑止、情報、攻勢と防御、そして目的と手段と均衡といったトピックを論じています。 もとは「現代と戦略」というで、その後半部分を再編して文庫化したものです。さらに元は昭和59年に文藝春

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    Baatarism 2017/01/04
  • 真珠湾と原爆について思うこと - リアリズムと防衛を学ぶ

    永井陽之助の著書の中に、こんな懐古の一節があります。アメリカでの体験談です。 ある一般市民の会で、たまたま私がヒロシマの原爆投下に言及したとき、間髪をいれず、「パール・ハーバーはどうした」という反撥がかえってきた。 この経験は、私一人だけのものではない。繊維産業から自動車にいたる日米経済摩擦でどれほどパール・ハーバーの語が米国の議員・ビジネス指導者の口からもれたことか。 (「歴史と戦略 (中公文庫 な 68-2)」p20) 卑怯な日、非人道的な日。その象徴がパール・ハーバーでした。奇襲攻撃を受けた側にとって、これは自然な記憶の仕方かもしれません。 多くの日人にとって不可思議なことは、それが原爆投下と交換できることのように語られてきたことです。永井は、著書の中でこう続けています。 長崎への原爆投下の数日後、トルーマン大統領自身、友人にあてた私信で、「私ほど原爆投下で心を乱されたものはい

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    Baatarism 2017/01/02
  • 1944年のポーランドで日本人であることー 「また、桜の国で」須賀しのぶ著 - リアリズムと防衛を学ぶ

    久しぶりに面白い歴史小説を読んだので、感想を書きます。 この小説の舞台は、ポーランドの首都ワルシャワ。主人公たちが生きる時代は1939年から1944年。それだけ聞いて「あ、これは・・・」と思った方は、この記事を最後まで読むまでもなく、書を買うべきです。 1939年といえば、第二次世界大戦が始まった年。1944年はノルマンディー上陸作戦の年。この小説はWW2のどまんなかを書いています。 そして舞台はポーランド。よりによって。第二次世界大戦中のポーランド。開戦直後にドイツ軍に蹂躙され、独ソ両国により分割。終戦前にはソ連軍に引き潰され、そのまま東側陣営に組み込まれる悲運の国です。 中で最大の悲運に見舞われた場所を一つあげるなら、それが首都ワルシャワです。44年、ソ連軍がドイツ軍を破って近づいてくると、ワルシャワで市民たちが蜂起しました。内から蜂起軍が、外からソ連軍が呼応してドイツ軍を追い払おう

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    Baatarism 2016/11/29
  • とりあえず、この1冊を読んでおけば。「安全保障入門」 - リアリズムと防衛を学ぶ

    安全保障入門 (星海社新書) 作者: 石動竜仁 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/08/26 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 書は安全保障に関するさまざまなトピック、概念をひとつひとつ丁寧に解説した入門書です。安全保障に関連する国際政治や防衛のトピックについて、専門書を買って勉強するほどではないけど、何となく興味はあるし、ちゃんと知りたい、という人に好適です。 書の良いところ…手に入りやすい入門書で、類書がない 「安全保障」と呼ばれる領域について入門書を書くというのは、すごいことです。「安全保障」領域は「戦略学」や「平和学」などに比べ、とても幅の広いものだからです。だからその類の入門書は、分厚くて値段が高くなりがちです。 例えば「安全保障ってなんだろう」「新訂第4版 安全保障学入門」「安全保障のポイントがよくわかる―“安全”と“脅威”のメカニズム」等はどれ

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    Baatarism 2016/08/30
  • 読んだ本「英EU離脱 どう変わる日本と世界」 - リアリズムと防衛を学ぶ

    英EU離脱 どう変わる日と世界 経済学が教えるほんとうの勝者と敗者 作者: 安達誠司 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版 発売日: 2016/08/05 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 欧州経済の近況まとめ 安達誠司氏の新刊を読み終えました。書名では「英国のEU離脱」に焦点があたっていますが、の内容はその他の諸点も含めた「最近の欧州経済に関するトピック全部載せ」です。最近話題になった各種の大ニュースを著者の明快な論理で解釈し、そこから今後の欧州経済のゆくえと日への影響を予測しています。 書名から、英国のEU離脱問題の解説書だと思って買った人がいれば、論点が様々に移ることに戸惑うかもしれません。 また、編集と校閲が不十分であり、としては生煮えな印象です。急いで作っただからでしょう。 としては生煮えな印象 編集が行き届いていない印象を受けま

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    Baatarism 2016/08/20
  • 読んだ本「自衛権の基層 国連憲章に至る歴史的展開」 - リアリズムと防衛を学ぶ

    自衛権の基層―国連憲章に至る歴史的展開 作者: 森肇志 出版社/メーカー: 東京大学出版会 発売日: 2009/03 メディア: 単行 この商品を含むブログ (1件) を見る タイムラインにでてきたので読んでみました。私は何であれ歴史的な起源や経緯に迫るものを読むのが好きなのですが、書は「自衛権」という概念が歴史の中でどのように意味と使われ方を変えてきたかを書いています。 なお、著者の博士論文をもとにしたであり、もとの論文の要旨はこちら。 現代の自衛権は「武力行使の禁止」の例外 現代では、自衛権は国連憲章に明文化されています。国連憲章は二度の世界大戦の反省から、国連加盟国の「武力の行使」を禁止しています。この例外は、国連による強制行動(いわゆる国連軍)のほか、自衛権を行使する場合のみです。 国連憲章の自衛権は、不戦条約以降の戦間期に固まってきたようです。戦争が禁止された世界で、しかし

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    Baatarism 2015/09/29
  • 「戦争体験を聞く」という宿題を出しても戦争はなくならない - リアリズムと防衛を学ぶ

    戦争体験を聞く」ということについてのまとめが話題になっています。 「戦争体験を聞いてきなさい」と課題をだす教員は、戦争の悲惨さを生徒が学んできてくれればよい、と考えるのではないでしょうか。でも、戦争といっても太平洋戦争だけではないし、いろいろな戦争があります。また、特定の戦争の中でも、どのような立場でそれに参加したかによって、体験するものはまるで異なります。 戦争はいろいろな顔をもち、矛盾に満ちたものです。 ジョン・キーガンらの「戦いの世界史」は、このような序文から始まっています。 奇妙な存在、戦争。その流血と残虐、苦痛悲嘆と涙ゆえに、まっとうな人間なら、最大級、絶対的な嫌悪を覚えるはずだ。そうに決まっている。おおむね、そうだ。しかし、しかしである・・・。 今回は「戦いの世界史」の中で「戦争体験」の章から、人が戦場で出会う、戦争のさまざまな横顔を垣間見てみましょう。書は戦争が「どのよう

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    Baatarism 2015/08/26
  • 読んだ本「安全保障の国際政治学 焦りと傲り(初版)」 - リアリズムと防衛を学ぶ

    書は安全保障研究の諸理論に関するです。抑止、同盟、危機管理といった主要なトピックについて、どのような理論研究がなされているかが分かりやすく学べます。 国際政治学の網羅的な教科書というと、 国際政治学をつかむ (つかむシリーズ) 国際紛争 原書第9版 -- 理論と歴史 国際政治 (放送大学大学院教材) などがあります。安全保障はこれらの中でもちろん触れられており、特に「国際紛争」では突っ込んで書かれていますが、それでも紙幅と主題の関係から、あまり安全保障だけを掘り下げるわけにはいきません。 一方、安全保障研究の中でも軍事力の使い方にフォーカスした戦略研究のであれば、 戦略論 戦略原論 などがあります。ここでは戦争や軍事戦略レベルの考察が主になります。 国際政治学ー安全保障研究ー戦略研究 という構造の中で、中間の安全保障研究について、主要なトピックの理論を網羅しているのが書です。 目次

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    Baatarism 2015/08/18
  • ネバー・アゲイン・レゾルーション(二度と繰り返さない決意) - リアリズムと防衛を学ぶ

    手痛い失敗経験はその後の行動に大きく影響します。そして「二度とこんなことは繰り返すまい」と思うのですが、そんな決意が報われるとは限らないのが、この世のままならないところです。個人であれ国家であれ。 リアリズムに従えば、日は軍事大国になるはずだった 高度経済成長を遂げた日は、その経済力を格的に軍事力に転化し、ふたたび軍事大国となって、核武装も検討し、アメリカから独自の行動をとりはじめるだろう、と見られていました。 そのように観測していたのは、リアリズム学派の国際政治学者たちです。国際政治学のリアリズムは、ざっくり言うと、国家は軍事力を中心とする力を高めることに執着する等、力に重きを置いた仮定に基づく見方です。 なお、口語でいうリアリズム、現実をありのままに捉えているかどうかとか等とは殆ど関係がありません(国際政治学徒だってカントくらいは聞きかじっているのですし)。だからリアリズムという

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    Baatarism 2015/08/16
  • 佐藤大輔作「地球連邦の興亡」1巻が15年9月19日に文庫化! - リアリズムと防衛を学ぶ

    ナンゴー、貴様とは色々あったが、もうどうでもいい。この写真を見てくれ。 (2015年9月期文庫 新刊発売情報 | ブックサービスの公式サイト)ということで、信じがたいことですが、地球連邦の興亡が文庫化されます。私のタイムラインに出てくる人は全員買いそうですが、他に誰が買うんです? こんなマイナーな作品。 これで全然売れなくて、万が一にも文庫化が途中で中止、なんていう悲劇になってはいけないので、ここで宣伝しておきます。 舞台背景 「地球連邦の興亡」は、遠い未来を舞台にしたSF作品です。 他の星系にゼロ時間(らしい)で移動できる「ハイ・ゲート」の発見により、人類は宇宙に進出。多くの星に植民しました。 彼らを守るのは、人類のために戦う宇宙軍(スターミィ)。もちろん宇宙戦艦だってあります。人類を統べる地球連邦政府は民主主義政体であり、ただひたすら人類の生存のために奉仕する清廉と能率の権化のような組

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    Baatarism 2015/08/09
  • ブログなんか書いて何が楽しいのかって、こんなコメントを読んだとき。 - リアリズムと防衛ブログ

    これから非常に大げさなことを言います。この記事は、小声で壁にでも話してるんだと思ってください。 過去記事へのコメントが嬉しい 1年前に書いた集団的自衛権の起源についての記事が、最近また多くの人に読んで頂いているようです。時勢ですね。 その中で特に嬉しかった感想がこちら。 集団的自衛権の歴史・性質を解説した記事。 リアリズムと防衛ブログ「集団的自衛権の起源と、戦争の克服」 http://t.co/gsu41l52fo ブログの域を超えた、超わかりやすくも現実的な解説。 安保法案反対の、より詳しい根拠を各自鍛えるとGOOD! #当に止める— 納戸地蜀江錦翁狩衣 (@emagovstr) 2015, 7月 16 集団的自衛権の起源と、戦争の克服 - リアリズムと防衛ブログ http://t.co/xaV2u8YpWp 今一度、このエントリーは広く読まれるべき。安保関連法案に賛成であろうとなかろ

    ブログなんか書いて何が楽しいのかって、こんなコメントを読んだとき。 - リアリズムと防衛ブログ
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    Baatarism 2015/08/05
    人気エントリー「集団的自衛権の起源と、戦争の克服」の反響と筆者の思いについての記事です。
  • 読んだ本「陸上自衛隊 普通科連隊の仕事」 - リアリズムと防衛を学ぶ

    自衛隊の普通科連隊がどんな風に仕事をしているかがイメージできるようになるです。新着任の連隊長が、連隊を改革していく、という筋立てを中心にしています。 「普通科」と言うと、工業科や商業科に横並んで、高校選びでもしているように思います。 自衛隊の「普通科」といえばこれは「歩兵」のこと。小銃をもって戦い、土地を占有する機能をもつ、陸上部隊の根幹です。自衛隊の中でいわゆる「兵士」のイメージにもっとも近いのは、普通科の隊員でしょう。 歩兵の領 このを読むと、普通科連隊、そしてその隊員がどんな仕事をしているのか、どんなムードなのかが何となくわかります。例えば普通科の質は、このように描写されています。 普通科部隊、歩兵部隊、インファントリー、なんと呼ばれていようとも、この職種に特に要求され、われわれみずからが磨いていかなければならないものは、兵士が一対一で決闘をするときの戦闘意思と、相手をしのぐ

    読んだ本「陸上自衛隊 普通科連隊の仕事」 - リアリズムと防衛を学ぶ
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    Baatarism 2015/07/27
  • 安保反対と経済の勝利 - リアリズムと防衛を学ぶ

    政府の安全保障政策に反対し、知識人や学生を中心に大きな反対運動が起きました。国会前ではデモが行われ、今回の条約は日戦争に巻き込む、憲法違反のものだと主張しました。 …という、1960年のお話について、積ん読を少し片付けたので、その中で気になった点を紹介します。 安保改定 怒れる知識人 憲法と安保 過激派の野望 経済の勝利 外交論議の不毛 安保改定 1960年1月、岸信介総理大臣はアメリカを訪問し、新安保条約に調印しました。安保改定です。これによって日戦争に巻き込まれる危険が増す等、猛烈な反対運動が巻き起こりました。 安保条約の改定を進める岸内閣及び自民党に、それに反対する野党社会党と学生運動を始めとする大衆たちが対抗しました。 怒れる知識人 安保改定は、単に外交・防衛政策の転換であるのみならず、日の民主主義にとっても危機であるという意見が強くありました。条約の中身だけでなく、改定

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    Baatarism 2015/07/22
    ここには書かれてないけど、安保条約改正に反対した左派は、高度経済成長政策も否定したことで、政権獲得の可能性を自ら閉ざしたんですよね。