公正取引委員会の看板。公正取引委員会などが入る中央合同庁舎第6号館B・C棟で=東京都千代田区霞が関で2019年、本橋和夫撮影 クラウドサービスに蓄積されたデータの他社への移行を妨げた疑いが強まったとして、公正取引委員会は11日、三菱商事の100%子会社「MCデータプラス」(東京都渋谷区)を独占禁止法違反(排他条件付き取引)の疑いで立ち入り検査した。関係者への取材で判明した。公取委がクラウドサービスを巡って検査に入るのは初めてとみられる。 MCデータプラスは、ゼネコン向けにクラウドサービスを展開。クラウド上で建設作業員の各種資格や健康診断結果などのデータを管理し、建設業で求められる労務安全書類の作成を効率化する仕組みを提供している。