![栃木県、「栃木県における新型コロナウイルス感染症対策~前例のない感染症への対応記録~【第1波~第8波】」を公開](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7cab7903e416b2fdf7371adec7e411f5c8034d8a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcurrent.ndl.go.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2022%2F09%2FOGP.png)
2023年4月27日、日本公衆衛生協会が、令和4年度地域保健総合推進事業として、記録集『新型コロナウイルス感染症対応記録』を公表しました。 各都道府県衛生担当部局をはじめ保健所、地方衛生研究所などでの公衆衛生関係機関の対応を記録としてまとめたとしています。 「第8章 保健所体制」では2020年4月の第1波から2021年8月の第5波までの保健所の体制についてまとめられているほか、「第15章 社会生活への影響」では、大学での対応として東北大学の例が取り上げられています。 日本公衆衛生協会 http://www.jpha.or.jp/ ※「トピックス・お知らせ」欄に、2023年4月27日付で「令和4年度地域保健総合推進事業「新型コロナウイルス感染症対応記録」」とあります。 新型コロナウイルス感染症対応記録 [PDF : 270ページ] http://www.jpha.or.jp/sub/topi
本連載が、『疫学 新型コロナ論文で学ぶ基礎と応用』と題して、単行本になります。ぜひお手にとってご覧ください。 世界的な業績のある疫学者が、新型コロナ論文を題材に疫学の基礎から応用をわかりやすく解説。基本用語から最先端技法まで網羅する! ※「まえがき」と「あとがき」をたちよみできます。⇒【たちよみはこちら】 2021年12月22日発売 坪野吉孝 著 『疫学 新型コロナ論文で学ぶ基礎と応用』 A5判並製・240頁 本体価格2700円(税込2970円) ISBN:978-4-326-70121-6 →[書誌情報] 【内容紹介】 ランダム化比較対照試験、前向きコホート研究、症例対照研究など、疫学で使われる研究デザインとは? 世界を代表する医学専門誌に掲載された新型コロナ論文を読み解きながら、疫学の考え方を非医療者も理解できるようわかりやすく解説する。データと論理と知性の力によって無数の人々の生命を
コロナ時代の疫学レビュー 第8回 コロナ時代の最初の巨大な研究スキャンダル――血圧降下薬・ヒドロキシクロロキン・イベルメクチンの死亡リスクの後向きコホート研究 昨年、トランプ米国前大統領が新型コロナウイルス感染症に対する薬として、抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンを宣伝し自分でも服用したことで、大きな話題になりました。けれど、そのヒドロキシクロロキンを使った治療についての研究論文のひとつはデータの捏造を疑われて撤回されています。最近日本でも注目されるイベルメクチンを扱った論文も削除されました。何が起こっているのか、論文の公表と撤回・削除をめぐって起こったことを坪野さんがていねいにトレースしています。[編集部] 新型コロナウイルス感染症の第1波が欧米を襲った2020年5月、米国の研究グループによる2つの論文が、『ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』(NEJM)と『ランセット』
〈私は、噂の重要性を次のように見ている。すなわち、公的な情報源から提供されない場合に答えを求める手段、不確かなリスクに直面したときに集団で意味づけをする手段、公的な経路ではまだ認識されていない予見できないリスクについての新情報を伝える合図としての重要性である〉 「ワクチンを打つと不妊になる」「ワクチンを打つと自閉症になる」――。予防接種という世界的なプロジェクトの誕生以来、私たちはワクチンをめぐって常に噂やデマに翻弄されつづけてきた。 それらの噂やデマは単に街の噂話から立ち上り拡散されていくのでなく、時の政権やエリートへの不信感のなかに、そして宗教的指導者や科学者の発言のなかに火種が隠されていることもある。さらに、ソーシャルメディアに慣れ親しんだ今日の私たちは、容易に噂のパンデミックに曝される危機に陥っているのだ。 ワクチンをめぐる噂やデマはどのように生まれ、どう広まり、なぜ疑いようのない
コロナ時代の疫学レビュー 第7回 急速に蔓延する変異株と、どうたたかうか――デルタ株に対するファイザー社ワクチンの症例対照研究 全世界で猛威を振るう新型コロナウイルス、デルタ株。2種類のワクチンはこのデルタ株にはたして有効だったのでしょうか。英国で「症例対照研究」という手法で行われた研究結果の説明と、最近の研究から見えてくる状況をまとめていただきました。[編集部] 感染力の強いデルタ株の出現により、世界の新型コロナウイルスの蔓延は新しいフェーズに入った。ワクチン接種の進まない南アジアやアフリカ諸国では、これまでで最大の感染者数と死亡数を記録するようになり、酸素不足で患者が亡くなる悲劇が続出している。 国民の相当部分がワクチン接種を済ませていたはずの英国・イスラエル・米国でも、感染者数が再び増加に転じた。日本でもオリンピック開会と同時期に、デルタ株の急速な流行と感染者数の急増が生じ、人々の不
コロナ時代の疫学レビュー 第6回 Covid-19ワクチンによる「発症」予防と「感染」予防――ファイザー社とモデルナ社のmRNAワクチンの前向きコホート研究 ランダム化比較対照試験(RCT)、後向きコホート研究にひきつづき、今回は前向きコホートという手法を使ったワクチンの研究結果について解説します。なぜこの手法が使われたのか、どういう側面があるのか、ぜひこの機会に具体例とともに読んでみてください。[編集部] 米国の新型コロナウイルス感染症の蔓延は、2020年春の第1波、夏の第2波を経て、10月には最大の第3波が到来した。第3波がピークを迎える2020年12月11日、米国FDA(食品医薬品局)がファイザー社mRNAワクチンを緊急使用承認した。3日後の12月14日には、米国で1人目のワクチン接種が行われ、全国的な接種が開始された。 この12月14日の米国の新規感染者は189,236人ときわめて
世界に先駆けてワクチン集団接種を行ったイスラエル。その後の様子にあわせて、「3回目の接種が必要か?」「効果が当初より限定的?」などなど、即座に世界中でニュースになります。その基礎になった論文を今回はご紹介。ちょっと長いですが、2回で予定していた内容を一気にいきます。最後にある、イスラエルの最近の状況に対する坪野さんの見立てまで、がんばってついてきてください。[編集部] 連載の第2回と第3回で、ファイザー社ワクチンの有効性と安全性を評価したランダム化比較対照試験の論文を紹介した。『ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』(NEJM)に掲載されたこの論文に示された結果を根拠に、世界各国の規制当局が同社ワクチンの緊急使用を承認していった。 このワクチンは、開発段階で行われた臨床試験の一環として、研究対象者に投与されるフェーズにとどまらず、各国のCovid-19対策の一環として、一般集
疫学研究において、最も信頼性が高いといわれる「ランダム化比較対照試験」とは、どういう研究方法なのでしょうか。今回は、高い信頼性を担保するためにとられている手法と、その理論的背景を解説していただきました。世にあふれる医療情報を読み解くためにも、スタンダードとなる知識のベースをこの機会にぜひ。[編集部] 前回は、ファイザー社のワクチンに関する『ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)』論文の概要と意義を解説した。この研究は、ランダム化比較対照試験と呼ばれる研究デザイン(研究方法)を採用している。今回は、理論編の1回目として、ランダム化比較対照試験の概略について説明する。 いまたとえば、「ファイザー社mRNAワクチンのCovid-19発症に対する有効性を評価する」というテーマで、研究を計画することを考えるとしよう。このとき、おなじテーマの研究であっても、研究者が採用できる研
文化活動が通常体制に戻りつつあるフランス。6月9日から劇場などの観客数が収容数の65パーセントに引き上げられると同時に、夜の外出規制も23時以降に。6月末日からはこれらの規制が全面的に撤去された。しかし観客数1000人以上の会場では、48時間以内に実施された抗体検査またはPCR検査が陰性であるか、2回目のワクチン接種後2週間以上経っていることを証明する公式書類〈パス・サニテール〉が必要で、これを受けて、美術館や夏のフェスティバルも慎重な姿勢を見せている。 〈パス・サニテール〉のチェックに並ぶ観客 例えば、演劇分野で世界最大級のアヴィニョン演劇祭(7月5~25日)では、約2000人収容のメイン会場、旧教皇庁中庭特設舞台で上記パスの提示を求めるほか、収容数が1000人未満の会場では原則的に65パーセントの観客数を守ることになっている。また、各公演の合間には客席を消毒する。このような制約があるに
コロナ時代の疫学レビュー 第3回 「重症化」予防がワクチンの目的か?――ファイザー社ワクチンのランダム化比較対照試験② 1年かからずに開発され、実用化された新型コロナウイルス・ワクチン。その画期的な成果は前回の記事からもわかるとおり。とはいえ、もちろん完全無欠なわけではありません。ひとつの論文で、ワクチンの効果の何が明らかになり、何がわかっていないのか。今回はそこを見ていきます。そして最後に坪野さんご自身はどのように受け止めたのか。ぜひお読みください。[編集部] 前回は、ファイザー社ワクチンの『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)』論文の意義を、論評を紹介しながら述べる一方、5つの評価指標の1つにしかフォーカスしていない限界を述べた。ファイザー社ワクチン論文を紹介する後半となる今回は、この問題をさらに解説しながら、研究の限界と意義をまとめる。 論文では、①「有症状の
スペインの憲法裁判所は14日、昨年実施された新型コロナウイルス対策の厳格なロックダウンについて、6対5の僅差で、違憲と判断した。
坪野吉孝さんの論文レビューが、今回から本格的に始まります。まずはなんと言っても新型コロナウイルス感染症対策の要であるワクチンについて。ワクチン接種済みの方もこれからの方も、研究成果の一端をぜひ味わってください。[編集部] 新型コロナウイルス感染症によるパンデミック対策の転換点となったのは、米国ファイザー社とドイツのビオンテック社が開発したmRNAワクチンの開発の成功だった。 ワクチンの有効性と安全性を評価した臨床試験の論文が『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』(NEJM)にオンライン公開されたのは2020年12月10日。筆者はこの日にさっそく論文を読み、これは歴史的な研究成果になると、しばし想いにふけった。 このワクチンを、たとえば1か月のあいだに世界人口の7割が接種すれば、パンデミックは収束するだろう――。むろん実際には、ワクチンの製造や供給には1か月よりはるかに長い時間
2020年にはじまった新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の拡大以降、いろいろな点で「疫学」が注目されています。病院の診療科目としてはなじみがありませんが、医療の基礎を支える大事な分野です。日本疫学会では「明確に規定された人間集団の中で出現する健康関連のいろいろな事象の頻度と分布およびそれらに影響を与える要因を明らかにして、健康関連の諸問題に対する有効な対策樹立に役立てるための科学」と定義しています。この連載では、そんな疫学をご専門にして、長らく文献レビューに携わってきた坪野吉孝さんが、Covid-19に関連する文献を通して、疫学の基本的な理論をご紹介くださいます。[編集部] 新型コロナウイルス感染症(Covid-19)は、科学の歴史はじまって以来の、情報の爆発を引き起こした。 新型コロナに関する論文が公開されはじめたのは2020年初頭からだが、その後1年にも満たない2020年12
新型コロナウイルスのワクチン(2021年1月14日撮影、資料写真)。(c)Kenzo Tribouillard / AFP 【1月16日 AFP】ナイジェリア当局は15日、国内で新型コロナウイルスワクチンの偽物が流通していると警告した。 ナイジェリア食品医薬品管理局(NAFDAC)の局長はオンライン記者会見で、「ナイジェリアで、偽ワクチンに関する報告がある」と発表した。 さらに「NAFDACが承認した新型コロナワクチンはない」とした上で、「偽ワクチンは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と似た症状をはじめとする重い症状を引き起こす恐れがあり、死に至ることもある」と国民に注意を呼び掛けた。 同国は3月に、本物のワクチン1000万回分の接種を予定している。(c)AFP
(CNN) トランプ米政権当局者は4日までに、新型コロナウイルス予防策を仕切る政権対策チームの中心メンバーが最近、米主要テレビに登場していない背景に触れ、ホワイトハウスが許可していないのが原因と述べた。 トランプ大統領が新型コロナ危機を軽視しがちな姿勢が影響しているとみられる。政権筋によると、ホワイトハウス内では対策チームに入る国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長の会見での物言いが非常に率直過ぎるなど否定的な見方があるという。 ただ、コロナ禍でファウチ所長が米国民の信頼や人気を得ているのは正直に患者に接する医者を思わせる振る舞いや発言が要因ともなっている。 政権当局者は全米規模で感染が再び勢いを増しているなか、ホワイトハウスのこの対応は誤りと指摘。「南部や南西部諸州で危機が深まっているなか公衆衛生上の強いメッセージを出す時機にある」とも強調した。 対策チームにはこの他、米疾病対策センタ
5/28日追記:ある先生から咳のデータを見せて頂きました。論文の公開はできないとのことですが、咳における流量は発話における流量に比べて文字通り桁違いでした。また、音圧もこれまた桁違いでした。もちろん発話時の飛沫も大事ですが、咳の恐ろしさを実感する値でした。 *** やはり我慢ができなくなり、動画を撮ってUPしました。でも、書いたのはこちらの記事が先です。 *** 5月21日ごろでしょうか、『ひるおび』という番組で、以下のような仮説が紹介されたようです。日本語で「これはペンです」と言った場合と、英語でThis is a penと言った場合だと、後者の方が飛沫が飛ぶので、それが欧州やアメリカでの完成拡大に繋がっているのではないか、という話しです。 川原は実際の番組を見ておらず、しかも、前後は切り取られているので、どのような文脈だったのか詳しく存知あげていないのですが、音声・言語の専門家としてい
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