難解な言語の代名詞ともいわれる「古典ギリシャ語」。 現代の日本で、一体どんな人たちが、どのように古典ギリシャ語を学んでいるのでしょうか? 『しっかり学ぶ初級古典ギリシャ語』の著者であり、獨協大学で教鞭をとる堀川宏さんに、そんな古典ギリシャ語についてのエッセイをご寄稿いただきました。 イメージ画像/PIXTA “It’s Greek to me.” と言われる言語 はじめまして、堀川宏といいます。ふだんは埼玉県草加市にある獨協大学で、古典ギリシャ語や古代ギリシャの文化について教えながら、それにまつわる研究をしています。たとえばホメロスの叙事詩やギリシャ悲劇といった文学作品を、当時の言葉で読んで理解するというような研究です。今日は「よみタイ」の読者の皆さんに向けて、古典ギリシャ語についての話をしてみようと思っています。 まずは簡単に古典ギリシャ語の紹介をさせてください。これはだいたい紀元前5世
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