これまでに体験した二つの文化の対 <科学と哲学、日本とフランス> のインターフェースから見える世界について綴ります 懐疑主義の挑戦(3) 懐疑主義の挑戦は、我々が何かを知ると信じる理由を確認することである 現代の哲学者(特に英米の哲学者)には、この問題を真剣に受け止める人たちがいた 彼らは知識が成り立つ条件を示すことで、この問いに答えようとしてきた ジョージ・E・ムーアやバートランド・ラッセルなどは、その例になる これに比べ、大陸の哲学者はこの問題に興味を示さなかったことを認めなければならない ハイデッガー、メルロー・ポンティ、サルトル、ドゥルーズ、デリダなどは、この問題を真に検討していない 彼らは古典的な哲学のやり方を受け入れているようである 大陸哲学者は、今日の哲学的検討は別の形を採ると判断する傾向がある 昔の哲学者は哲学的思想の発展により乗り越えられるというものである 知識が可能であ