今、海外の音楽シーンで“チルウェーブ”という新たな潮流が産声を上げています。チルウェーブとは、 エフェクトやシンセサイザー、サンプリングが多用された音楽の1ジャンルで、熱心な音楽ファンの間では、2009年頃からだんだんと注目を浴びるようになっていました。 そんな中、現在の流れの決定打を作ったのは、昨年リリースされた、アメリカ・ジョージア州のアーティスト『Washed Out』の作品でした。 FEEL IT ALL AROUND on Vimeo 『Washed Out』が作り出した音世界は、多くのインディーズミュージシャン、特に宅録と呼ばれる自宅でレコーディングを行うD.I.Y的ミュージシャンや、質素な機材で録音を行い、あえて粗雑な音を演出するLO-FI(ローファイ)系と呼ばれるミュージシャンにスポットが当たる大きなきっかけとなりました。 チルウェイブ関連作品が初期には、ネットか、カセット