「男尊女卑の毒」は今も日本社会に暗い影を落としています。「女性だから/男性だからこう生きろ」と強制され、人々が苦しむ時代はまだ終わっていません。性別に囚われることなく自分らしく生きたいと願うすべての方に届けたく、Twitterで10万シェアされた3世代にわたる家族の体験を再掲します。 元ツイートはこちらから ******* 母方の祖母が90近くで亡くなった時、母は泣いて私に訴えた。 「小さい時ピアノを頑張って、弾けた曲を一度母に聞いてと言ったら断られた。『嫁に行った先で教養あるお嬢さんと言われるために習わせただけや。ピアニストにさせたい訳やない。夢中にならんとき』って」 男尊女卑は子に消えない傷を残す。 数学が得意だった母は進学校に進んだ。 4年制大学進学も希望したが「女の子が勉強できると可愛げない女になって、ええとこの嫁にもらわれへん」という祖母の意向で短大家政科に進学。卒業と同時に私の