「ping」は、ネットコマンドのなかでもよく使われる基本中の基本コマンドである。pingを実行するコンピュータと、通信相手のネットワーク機器との間の経路に異常がないかどうかを調べる疎通確認に使う。 トラブルシューティングのほか、ネットワーク運用のあらゆる場面で役立つ。例えば、Webサイトにつながらないというトラブルに遭遇したときに、「Webサーバーにpingならアクセスできるか」「経路上にあるファイアウォールやデフォルトゲートウエイといった機器のどれにアクセスできるのか」といった問題の切り分けに使える。 pingコマンドでは、通信相手をIPアドレスまたはドメイン名(ホスト名)で指定する。例えば、IPアドレスが「192.168.1.1」の機器と疎通確認を行うときは、コマンドプロンプトを起動して、