はるか昔、学生時代に友人とヨーロッパ各国を周ったことがある。貧乏旅行の中で印象的だったのが、ベルギー(ベルギー王国)のユースホステルの朝食に出たショコラ・ショー(ホットチョコレート)で、貧乏学生にはとても贅沢な飲み物に思えた。 その後、他の国では1度もそんなすてきに甘い朝食の飲み物に出会わなかった。だから、社会人になってベルギーには多くの高級チョコレート専門店があるのだということを知る前から、おぼろげに「ベルギーはチョコレートの国」というイメージが頭の隅に深く刻まれたような気がする。 でも、そんな風にチョコレートでは抜群の知名度を誇るベルギーなのに、この国のお菓子といって日本人が思い描くのは、他はワッフルぐらいなんじゃないだろうか。美食大国フランスの隣国なのに、かの国のお菓子に対するイメージの広がりはあまりに乏しい。そもそも、本当にベルギーは、他のお菓子を押しのけて、チョコレートやワッフル
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