尖閣問題は次のステージに突入!? 人民解放軍の要求をのみ防空識別圏の設置と空母による軍事演習にゴーサインを出した習近平 何かと「秘密条項」の多い非民主国家である中国の動向を見る上で大事なのは、「流れ」を読むことである。世界最大規模の国家であるから、細部は不明でも、大枠は隠せない。換言すれば、中国という巨艦の操舵室は覗けなくても、巨艦がどちらの方向へ向かってどんな速度で動いているかということは識別可能なのである。 だいぶ前置きが長くなってしまったが、11月23日に中国国防部が防空識別圏を設置したことで、日本は大騒ぎになっている。この突然降って湧いた中国の動きをどう捉えたらよいのだろうか。 追い詰められた人民解放軍による突き上げ 中国政界の2013年後半のスケジュールで言えば、圧倒的に大事だったのは、11月12日に閉幕した「三中全会」(中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議)である。ここで
中国の軍事的挑発がエスカレートしている。沖縄県・尖閣諸島周辺海域への中国公船の侵入だけでなく、中国軍機が南西諸島を通過して太平洋まで初飛行したうえ、中国海軍のミサイル駆逐艦など5隻が、7・21参院選を挟むように日本列島を1周したのだ。中国経済の失速が指摘されるなか、習近平国家主席は「反日世論」に火をつけて、国民の不満をそらすつもりなのか。それとも、中国人民解放軍の一部が暴走しているのか。 「今までにない特異な行動で、今後を注視していきたい」 安倍晋三首相は25日、中国軍のY8早期警戒機1機が前日、沖縄本島と宮古島の間にある公海上空を通過し、東シナ海から太平洋を往復飛行したことについて、こう語った。 中国の対米防衛ラインである第1列島線(九州-沖縄-台湾)を中国軍機が越えて飛行したのは初めて。小野寺五典防衛相は「ますます中国が海洋進出していく1つの方向ではないか」と警戒感をあらわにした。 さ
中国軍艦、オホーツク海に初進出 日本一周し実力誇示中国軍艦の動き(中国メディアなどから) 【渡辺丘、北京=奥寺淳、ウラジオストク=西村大輔】中国海軍の艦船5隻が14日、中国軍艦として初めて宗谷海峡からオホーツク海に入った後、太平洋に出て、日本列島を一周するように航行していた。ロシアを牽制(けんせい)すると同時に、日米に海軍力を誇示した。 日本の自衛隊関係者らが明らかにした。5隻はミサイル駆逐艦2隻とフリゲート艦2隻、補給艦1隻の計5隻。中国の北海艦隊(司令部・山東省青島)に所属するとみられ、補給艦をのぞく4隻は2006年以降に就役した最新鋭艦だ。 この5隻と南海艦隊(司令部・広東省湛江)のミサイル駆逐艦2隻を加えた計7隻は12日まで、ウラジオストク沖で行われた中ロ合同軍事演習「海の共同作戦2013」に参加していた。日本海での初の中ロ軍事演習だった。 続きを読む 最新トップニュース この記事
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