Tech-On!でも何度か紹介しているように,理化学研究所の「京(K computer)」は,稼働中のスーパーコンピュータの性能を集計する「TOP500 Project」の2011年6月のランキングで1位の座を獲得した。その原動力になったチップ(LSI)は二つある。一つはマイクロプロセサ(MPU)の「SPARC64 VIIIfx」。もう一つはMPU間を接続するインタコネクト・コントローラ(ICC)である。 どちらも,富士通グループが開発したLSIである。SPARC64 VIIIfxが15年間以上前から改良を積み重ねてきたチップであるのに対して(Tech-On!関連記事),ICCは,「京」向けに,今回,新たに開発したものだ(図1)。開発に携わった富士通研究所の吉川隆英氏(ITシステム研究所デザインイノベーション研究部)に話を聞いた。同氏は,ICCの検証に関して,第24回 回路とシステムワーク
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