【東日本大震災】 【ワシントン=古森義久】東日本大震災の被災者の救援には米軍も参加しているが、仙台近くの沿岸で活動している米海軍第7艦隊の駆逐艦「マスティン」乗り組みの士官がその救援活動の模様を伝えた報告が17日、明らかとなった。関連記事鳥取・米子市民から多くの救援物資露、毛布など人道物資を輸送記事本文の続き マスティンは13日に横須賀を出航し、本州東部を北上して宮城、福島両県海岸部の沖での活動を開始した。その報告の主要部分は以下のとおり。 ■物資の不足と寒さとの戦い いま本艦は仙台近くの海洋にいるが、陸上から流されてきた家屋などの破片や遺棄された漁船の船体や貨物などものすごい分量の漂流物が目立つ。私がそこから感じるのは悲劇と希望だ。周辺の海域は漂流する墓場だともいえる。人間の生活や生命の無数の破片が水に洗われているのだ。 一方、海岸近くでは生存者たちが物資の不足と冷寒の天候と戦っている。