正月の風物詩、ニューイヤー駅伝、箱根駅伝が終わった。今年も思いもよらないドラマが生まれ、大きな注目を集め、盛り上がりを見せた。 一方で、こんな話もちらほら聞こえる。 「駅伝とマラソンはつながらない。困ったことです」 「マラソンの立場からすると複雑ですね」 かつて、オリンピックや国際大会で活躍していた日本男子マラソンが、世界の上位から置いていかれた感があるのは否めない。その原因として、駅伝がマラソンランナーの育成に結びついていない、支障をきたしている、とする向きがある。 実際はどうなのだろうか。 男子マラソン不振の要因はアフリカ勢の台頭と箱根駅伝!? その前に、日本男子選手がマラソンで活躍できなくなった理由に、アフリカ勢の台頭をあげておかなければならない。もともとはトラック種目での活躍が目立ったが、マラソンを走るアフリカの選手が増えたことで格段にレベルが高くなったのだ。 例えば、日本の最高記