今回紹介する日本酒は小左衛門です 昔ながらの杜氏制度では10代半ばで蔵人になるのが普通です。ですが、中島醸造の中島小左衛門さんと、中島脩生さん兄弟が「酒造りを任せてほしい」と言ったのは兄である中島小左衛門さんが27歳、弟である中島脩生さんが22歳の時でした。それまで醸造学を学んできたわけでもなく、酒造りにほとんど携わっていなかった二人でしたが、こういい始めたのには理由がありました。 <普通よりも遅い状況で蔵人になった理由のエピソード> 当時の杜氏は(駄洒落ではなりません 笑)麹の出来具合が明らかに不完全であるのに、なかなか改善しようとしなかったり、心がこもった酒造りには見えなかった二人が、このままではまずいと話し合っているうちに、造りを改善したいという情熱をもちます。そして、普通よりも遅いスタートでしたが、蔵元である父親に「酒造りを任せてほしい」とお願いしたのでした。「今から酒造りの勉強を