1980年8月、ヤマハから登場した軽量コンパクトハイパワーな2ストのRZ250は250スポーツの勢力図を一気に塗り替えた。 それから1年後の1981年夏。 楕円ピストン8バルブのワークスレーサーNRが血のにじむような努力で蓄積したノウハウを惜しみなくつぎ込み、NRのエンジンレイアウトの半分を使うという発想で、打倒RZの秘密兵器の開発がスタートした。 当時使える新しい技術はすべて投入したと言われたVT250Fは、わずか1年ほどで完成。 1982年6月の発売開始と同時に空前の大ヒットを飛ばす。 4ストで2ストに勝つというNRが成し遂げられなかった夢を、血統を受け継いだ孫がきっちりと実現したのである。 VT大全1|2|3|4|5|6|7|8|9|
英国「ガソリン車すべて禁止。ハイブリッドも」 ガソリンエンジン車のほうが良かった←老害は黙ってろ こうなるまであと15年
なかなか古い車体は良い写真が少なくこちらの依頼絵も逆光になってしまっていましたが、白い車体のおかげで淡く鮮やかに描けて良い雰囲気を出せたと思います。 前回のGT380は70年代の名車ですが、こちらは空前のバイクブームが訪れた80年代からロングセラー、大ヒットを飛ばした名車です。 80年代前半は今ほどタイヤの性能が良くなく、フラッグシップの750ccよりも400ccが主流だったと聞きます。750ccの重さとパワーにタイヤのグリップが付いて行かなかったんでしょうね。 ちなみに、このVT250Fと同時期に発売されていたヤマハのRZ250Rの純正タイヤを、僕は自分のボルティーに履かせています。 馬力が2倍くらい違うのに同じタイヤとは、驚きです。 それまで250ccは400ccの廉価版という向きが強かったのですが、80年代初頭に各メーカーが250ccを専用設計としてリファインし、250ccも爆発的に
ホンダ VTR – 充実のユーザビリティにも注目 掲載日:2009年03月19日 試乗インプレ・レビュー 構成/バイクブロス・マガジンズ編集部 ホンダの伝統を受け継ぐ 名作Vツインスポーツが進化 今から遡ること27年前、ホンダから1台のバイクが発売された。当時は軽量でハイパワーな2サイクルエンジンを搭載したバイクが市場を席巻しており、4サイクルエンジンを得意とするホンダにとっては不利な状態。その状況を覆すべくホンダが提示した解答は、超高回転型の4サイクルV型2気筒エンジンを搭載した新型スポーツバイクだった。「400ccクラスの動力性能を実現すること」を念頭に開発されたこのモデルは、VT250Fとして世に送り出されて一躍大ヒット。ライバル打倒のために開発されたVツインエンジンの実力は高く、生産終了後も同型のエンジンを採用した新モデルが次々と発売され、長年に渡って熟成が進められていくことになっ
ホンダ伝統の90度Vツインを搭載 時代時代にエポックな入門バイク 「VT」と聞くと懐かしさがこみ上げてくる人は、まさにバイクブーム華やかかりし時代に青春を過ごした世代ではないだろうか。今回紹介する「VTR」はまさしくそのVTの末裔ともいえるモデルである。VTシリーズは250ccというベーシックなクラスながら、時代時代の新しいチャレンジを盛り込んだホンダスピリッツのひとつの流れだった。 250ccながら本格的なフルカウルを纏った「VT250F」、アルミダイキャスト製の「CASTEC」フレームが特徴的な「VT250スパーダ」、Vツインを生かしたアメリカン「V-ツインマグナ」、400ccをも思わせる大柄な車体がひとクラス上の車格を漂わせる「ゼルビスVT250F」など、ビギナーでもこの中からひとつくらいは車名に思い当たることができるだろう。そして、’97年に当時のドゥカティ人気に端を発したVツイン
ホンダ VTR-F – 31年の歴史とともに進化熟成されたVツイン 掲載日:2013年05月23日 試乗インプレ・レビュー 取材・文/佐川 健太郎 写真・動画/MOTOCOM 衣装協力/HYOD 31年の歴史とともに 進化熟成されたVツイン VTR のルーツは、1982年登場の 『VT250F』 にまで遡る。クラス世界初の水冷 90 度V型エンジンを搭載し、フロントに小径 16 インチホイールを採用。徹底した軽量設計などで俊敏な “走り” と軽快な “操縦性” が楽しめる、高性能ロードスポーツモデルとしてセンセーショナルにデビューした。 エンジンは新開発の水冷4ストローク 90 度V型2気筒 DOHC 8バルブ 248cc で、当時の4ストローク 250cc マシンとしては驚異的な 35ps の高出力を実現。ホンダ独自のプロ・リンク式リアサスペンションや、このクラスの市販車に初めて採用
ビッグスクーターに押されて風前の灯火のように思われていたカテゴリーと誰もが思っていた、250ccクラスのスポーツバイク。 しかし、終わっていたわけではなかった。 250ccクラスにはまだ潜在的スポーツバイクユーザーという埋蔵金が眠っていたのだ。スクーターだらけという状態に、そろそろ飽きてきたのかもしれない。 2008年暮れに登場し、250ccスポーツ久々のクリーンヒットとなったカワサキのニンジャ250Rのヒットの裏には、比較的安価な価格設定だけでなく、スポーツするバイクという姿が新しさと所有感を大いにくすぐったとも言えるのではないだろうか。 そのニンジャに待ったをかけるように昨年3月、ホンダからニューVTRが発表された。 発売開始からほぼ1年半、コンスタントに売れ続けている新型VTRは、どうやって埋蔵金を掘り起こし続けているのか、その人気に迫ってみよう。 VTR特集・TOP| 次のページへ
1986年4月23日発売 シリーズ最強の43馬力 1986 VT250F(G) ●撮影─鈴木広一郎 シャスタホワイト 1986年4月、4気筒スポーツモデルのCBR250Fの発売(4月25日)と前後しVTもフルモデルチェンジを敢行した。 エンジンは全面的に見直しが行なわれ、ストロークの0.1mm延長により排気量は1ccアップした他、吸排気効率の見直し、フリクションロスの低減、VTシリーズでは初の2 into1集合マフラーの採用などにより、VTシリーズ中最も高出力となる43馬力を発揮。エンジン型式もMC08からMC15へと変更される大改革となった。 フレームも72×25mm角パイプのツインチューブダイヤモンドに変更された。 エンジンパワーの増強とは相反するようだが、デザインはFEのエッジの効いたものから、どことなく優しさがただよう曲線主体の大人しいデザインへと一新、CBRとの棲み分けを強調した
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