JR中央線をまたぎ、昨年12月から解体が始まった、太宰治ゆかりの陸橋「三鷹跨線(こせん)人道橋」(跨線橋)の調査報告書を、東京都三鷹市が発行した。三鷹の街を94年間見守ってきた橋に、さまざまな角度から光を当てた「総集編」のような内容となっている。(花井勝規) 報告書はA4判、152ページ。市が2021~23年度に工学院大建築学部建築デザイン学科の初田香成准教授の研究室に委託して進めた実測調査や、歴史調査の結果のほか、都公文書館に保存されていた設計図を収録。橋の都市史的な位置付けなどを評価した。 「補論 跨線橋から『富嶽』を望む 太宰治と『陸橋』の追憶」では、太宰が命を絶つ4カ月前に橋で撮影した写真のうち、橋の上でたたずむ太宰の姿などネガフィルムが残る5枚全てを掲載し、太宰と橋との関わりを考察している。
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