オーストラリア タスマニアの「悪魔」が絶滅危機 珍獣タスマニアデビル受難の奇病、一部原因解明される 小川 寿林(2007-10-12 18:30) タスマニアデビル(Sarcophilus harrisii)は、オーストラリア南東部・タスマニア島だけに生息する肉食の有袋類。体長50~60センチメートルほどの大きさで、夜間に徘徊して死肉などを食べる。気性が荒く、また不気味な鳴き声から、デビル(悪魔)と名づけられた。 現在、このタスマニアデビルの間で猛威を振っている原因不明の奇病が、タスマニアデビルの低い免疫能力と凶暴な性質によって拡大している。その奇病は、伝染性の癌であるとシドニー大学のシドル・ハンナー氏らが明らかにし, 「米国科学アカデミー紀要(PNAS Online版)」で発表した。 この病気はDFTD(Devil Facial Tumour Disease:デビル顔面腫瘍性疾患)また