なかなか面白い展覧会だった。……といっても、普通の面白さではなく、胸焼けするような感じ。確かに「めまい、しましたわ」。 東京国立近代美術館 展覧会情報 わたしいまめまいしたわ 現代美術にみる自己と他者 そこまで自分に興味があるのか! 別にどうでもいいじゃん、誰も君の事なんか気にしてないよ! と言いたくなる。 自画像やセルフポートレートなんかは、まだわかりやすいからいいんだけど、例えば浜口陽三の裸婦のデッサン。なるほど、これは、裸婦を見て描いているように見えて、自分の腕試しというか「自分の観察」にもなっているのか。出来上がりを見て考えるのは裸婦のことではなく自分のことだったりするのだろうか。 舟越桂の彫刻。以前から、人物の絵や彫刻を見ると「この芸術家は人が好きなんだなー、何時間も、何日も人を観察してこうやって作品作るんだから。俺は嫌だなー全然興味ないし」なんて思っていたのだけど、芸術家の「人