今週に入ってから、ようやく少し本気でGoogle App Engineでプログラムを書き始めている私だが、ようやく Entity Group の使い方が分かって来たので簡単に解説してみる。 Entity Groupとは、一口で言えば「トランザクションを使ったアトミックな読み書きの対象となるEntity(=データベース上のオブジェクト)の集まり」である。 イメージとしては、まず「一つのハノイの塔を三人で同時に遊んでいる姿」を思い浮かべると分かりやすいかも知れない。全くのルールなしで皆で同時に遊ぼうとすると、腕が交錯してぐちゃぐちゃになってしまう。 そこで、「ある時点でハノイの塔ボード(三つの棒を支えている水平に置かれた板)に触ることが出来る人は常に一人。一度ボードに触った人はすべての円盤をいずれかの棒の位置に置いた状態にしてからしか手を離してはいけない。もし自分がハノイの塔に触りたい時に、す
Amazon EC2の利用を考えていますか? 筆者の管理サイト「MOONGIFT」は、2008年3月にAmazon Web Services(AWS)が提供する『Amazon EC2』(Amazon Elastic Compute Cloud)上での運営に切り替えました。今年に入ってから"クラウド"という単語が出回るようになり、その先駆者とも言えるAmazon EC2に注目が集まっています。日本の企業や個人であっても利用者が増えているのは事実ですが、実際の利用にまで踏み切れず躊躇している方が多いのもまた事実です。要因としてはセキュリティの確保や、米国のデータセンターにデータが預けられること、速度面での問題など様々に考えられますが、もっとも大きい問題としては未知なものに対する怖さがあるのだと思われます。 そこで今回はMOONGIFTがこれまでAmazon EC2を利用してきた中で感じたメリッ
役所から「日本のクラウド振興策をお題目で終わらせないために」の続きを話すようにと依頼を受ける。何を話そうか悩ましいところだが、とりあえず考えていることをブログにまとめて、フィードバックも踏まえた上で考えることにした。 いわゆるクラウド・コンピューティングについて、その定義が明確ではないが、米国NISTなどが用語の定義を検討しており、ISOもクラウドコンピューティング関連の標準化に関心を持っている。ITUも今後サービス提供基盤としてのクラウドコンピューティングについて標準化を検討するだろうから、遠からずくっきりした輪郭やが現れ、標準化のロードマップもみえてくるのではないか。 グーグルやアマゾン、マイクロソフトが大規模なデータセンターを建造し、低コストなPCベース大量のサーバーをミドルウェアで連携させて大規模サービスを運用していることが広く話題となったのはここ数年のこと。いわゆるハードウェア・
ネットワーク経由でITを利用する「クラウドコンピューティング」は,今やIT基盤の有力な選択肢だ。KDDIは,2009年6月5日から「KDDI クラウドサーバサービス」の提供を開始する。同社のネットワーク,データセンター,セキュリティソリューションに加え,アプリケーションや保守・運用までパッケージ化した。企業は自社の事情に合わせてIT基盤を使用し,IT投資を最適化できる。 競争力を強化するIT基盤 世界的不況の底が見えないなか,厳しい市場競争を生き抜くために企業が取り組むのは,投資の効率化と無駄なコストの削減だ。経済の低迷は,これまで右肩上がりで伸びてきたIT投資にも影響を及ぼしている。企業の業務基盤を担うITシステムの見直しが急ピッチで進む。 同時に,環境対策やセキュリティの強化といった社会的な要請によって,ITシステムに求められるハードルはこれまで以上に高くなった。これらの要望すべてに応
グーグルのGmail有償版をJTBが全面導入するそうだ。このニュースは、日本郵政グループがSalesforceを導入したのと同じ意味を持つだろう。つまり日本のユーザー企業の心理的バリアが外れ、多くの企業が導入の検討を始めるってこと。実際、私の知る限りでも導入に動く大手企業はいくつかある。クラウド・コンピューティングへ向けて歯車がまた一つ回り始めた。 言うまでもないことだが、Gmail有償版というのは電子メールだけの話ではない。メールに加えて、スケジュール管理や文書作成・共有ツール、IP電話、企業内ポータルなどを提供する。無償のGmailを使っている人なら、その一端に触れているので分かると思うが、これはメッセージング・システムであり、コラボレーション・システム、もっとベタに言えばグループウエアである。 ただ白状すれば、グーグルが今春、日本で富士ソフトと組んで販売を始めた時には、私は「はたして
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く