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ブックマーク / srad.jp/~phason (16)

  • ひよこにおける心的数直線は人間のものと似ている | phasonの日記 | スラド

    "Number-space mapping in the newborn chick resembles humans' mental number line" R. Rugani, G. Vallortigara, K. Priftis and L. Regolin, Science, 347, 534-536 (2015). 人間の数に対する認識は,空間的な方向などに対しマッピングされている.例えば数値の大小は空間的な左右と関連づけられており,左の方に小さな数が,右の方に大きな数が存在する方が自然であると感じられる(キーボード上の数字の配列もこの順になっている).別な例として,被験者にランダムに数字を挙げてもらう際に,被験者に右を向いてもらいながら行うと大きな数字に,左を向いてもらうと小さな数字に偏ることも知られている.こういった人の認識における数と空間的な方向の関連づけは心的数直線と

    Cru
    Cru 2015/02/27
    ひよこはともかくアラビア人でもおんなじなんだろうか??後天的文化的なもんじゃないのか?”言語を解する以前の乳児に対しての実験から,言語の構造などに由来するものでは無かろう,とは言われている”
  • テープを剥がしてでナノ粒子:スコッチテープ最強伝説は続く | phasonの日記 | スラド

    "Mechanochemical Activation and Patterning of an Adhesive Surface toward Nanoparticle Deposition" H. T. Baytekin et al., J. Am. Chem. Soc, in press (2015). スコッチテープはこれまでにグラフェンを作ってノーベル賞を獲得したり薄膜超伝導を起こしてみたりX線を発生させたり等々と八面六臂の大活躍を見せているわけであるが,その最強伝説にまた新たな一ページが加わることとなった. 今回報告されているのは,スコッチテープを剥がしたものを金,銀,パラジウム,銅などのイオンを含む溶液に浸すと,その表面が金属ナノ粒子でデコレートできる,というものである. 元々今回の著者らは,ポリマーの表面を押しつけてから剥がすと表面で引っかかった分子鎖が切れ,ラジカルやら正

    Cru
    Cru 2015/02/27
    ”人類は容易に色つきスコッチテープ,抗菌性スコッチテープ,抗バクテリア性スコッチテープ,触媒活性なスコッチテープや(ほんのちょっとだけ)電気を流すスコッチテープを作成する事が可能になったのだ!”
  • 安価で高効率な水の光分解 | phasonの日記 | スラド

    "Water photolysis at 12.3% efficiency via perovskite photovoltaics and Earth-abundant catalysts" J. Luo et al., Science, 345, 1593-1596 (2014). 再生可能エネルギーへの転換が進む現在,太陽エネルギーは重要なエネルギー源の一つである.しかしながら(他の多くの再生可能エネルギーと同じく)太陽エネルギーは変動が大きく,しかもエネルギー密度が低いことから大規模な発電施設を必要とする.こういった特性は太陽エネルギーを電力に変換してそのまま利用することを難しくしており,その解決のためにはエネルギーを何らかの形で貯蔵・輸送できるようにする方法が必要となる. そのような貯蔵・輸送のための技術として注目を集めているのが,太陽光のエネルギーをベースにした水の分解による水

  • 釣り糸や縫糸からでも作成できる高性能な人工筋肉 | phasonの日記 | スラド

    "Artificial Muscles from Fishing Line and Sewing Thread" C.S. Haines et al., Science, 343, 868-872 (2014). 人工筋肉とは,外部から何らかの制御を受けて形を変形させ,それにより仕事を行う素材である.例えば電場をかけると収縮・伸張するような圧電素子であるとか,イオン濃度差により変形するゲルであるとか,光により膨潤・収縮する高分子など様々な素材を用いた人工筋肉が存在している(大型のものなら,空気圧を使うものなどもある). これらの人工筋肉は,ロボットなどが柔軟な運動を行うための機構であったり,マイクロサイズやナノサイズでの物質輸送や弁の開閉のシステム等への応用が期待されており,近年盛んに研究されている分野の一つである.そんな人工筋肉であるが,先端材料を用いるものが多く,高性能なものはどうして

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    Cru 2014/04/04
    高温で縮むコイルと低温で縮むコイルを組み合わせれば、どちら方向にも能動的に駆動する仕組みが作れそう。人間の筋肉のように。
  • 変わり者が好まれる(少なくともグッピーの場合) | phasonの日記 | スラド

    "Mating advantage for rare males in wild gupy populations" K.A. Hughes, A.E. Houde, A.C. Price and F.H. Rodd, Nature, 503, 108-110 (2013). 自然界において,遺伝的多様性は非常に重要である.様々な異なる遺伝子を持つ集団であれば,各種の疾病が発生したり突発的な環境変化があった時でも一部の固体は生き残り,その集団が全滅する事を防げる可能性が上がるためだ. その大事な遺伝的多様性,どうやって維持されているのかというとこれがなかなかはっきりしない.自然界の集団では,完全にランダムな交配から予想されるよりも多様性が高い事が知られている.そのため「頻度の低い特質を持つ相手を,交配の相手として高頻度に選ぶ」という選択性,つまり「交配の相手には変わり者を選ぶ」という傾向が

  • 色素増感ではなかったペロブスカイト型色素増感太陽電池 | phasonの日記 | スラド

    "Efficience planar heterojunction perovskite solar cells by vapour deposition" M. Liu, M.B. Johnston and H.J. Snaith, Nature, in press (2013). 色素増感太陽電池というものがある.良く用いられるのがTiO2に色素(金属錯体が多い)を吸着させたものなのだが,色の濃い色素が光を良く吸収,そのエネルギーをTiO2に受け渡し電荷分離を起こすことで起電力を得るというものだ.色素増感太陽電池の利点として良く挙げられるのは以下のような点である. ・塗布や印刷などのウェットなプロセスで作成出来るため,量産が楽. ・有機分子などを使うので,環境親和性が高い(ものもある) ・様々な色のカラフルな太陽電池が作成できデザイン性が高い.また異なる色の太陽電池をタンデム型に積層す

  • 南氷洋における海洋肥沃化はかなりの炭素を海底に沈める | phasonの日記 | スラド

    V. Smetacek et al., Nature, 487, 313-319 (2012). 我々のような大陸沿岸近くに住む人間は,海というものを生命にあふれた豊かな場所だと考えがちであるが,その豊かさはあくまでも「陸地がそばにある」事に依存している.陸上,特に環太平洋造山帯のような活発な火山活動を起こしている地域には様々なミネラルを含んだフレッシュな土壌が露出しており,これらが雨で削られる事で各種金属イオン類(および根粒菌などにより固定された有機窒素)が溶出し,海に注ぎ込む.この豊富な栄養があって初めて豊かな生態系が維持出来るのだ(そのため,太平洋の孤島周辺など陸から遠く離れた海洋での水産資源量は少ない). 外洋で不足しやすい栄養素はNとPなのであるが,これら(および,珪藻類の外殻を作るのに必要なSi)が豊富にあるにもかかわらずプランクトンの少ないHigh Nutrient Low

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    Cru 2012/07/21
  • 光学顕微鏡で超解像 | phasonの日記 | スラド

    "A super-oscillatory lens optical microscope for subwavelength imaging" E.T.F. Rogers et al., Nature Mater., in press (2012). 光学顕微鏡の分解能の限界は,光の波動的な性質によりほぼ波長の半分程度に制限される,と広く信じられている.ところが最近,この限界を打ち破る手法がいくつか開発され,超高解像度の光学顕微鏡が実現出来るようになりつつある. 多くの場合では最近のナノ技術の進歩によって作成出来るようになってきたメタマテリアル,つまり負の屈折率を持つ物質をレンズに用いている.通常,物体から反射される光は,遠方まで到達する普通の光と,物体表面に張り付いていて表面から指数関数的に減衰する表面波(エバネッセント波,)に分けられるのだが,メタマテリアルを使うことでこのエバネッセン

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    Cru 2012/03/31
    これはフォトリソグラフィとか光学ピックアップにも使えるものなのかしら?周辺に干渉パターンが出来てリソグラフィはダメなのかな
  • 異性に振られて飲んだくれる(ただしショウジョウバエ) | phasonの日記 | スラド

    "Sexual Deprivation Increase Ethanol Intake in Drosphila" G. Shohat-Ophir, K.R. Kaun, R. Azanchi, U. Heberlein, Science, 335, 1351-1355 (2012). 生化学の進歩に伴い,多くの依存症などにおいて報酬系が大きな関与をしていることが判明してきている.報酬系は生物の行動の根幹を成しているシステムで,摂だの交尾活動だの,要は生物の生存にとってプラスとなる行動を促進するための系であり,これらの行動を行うとニューロペプチドが分泌され受容体が活性化,生物は快感を得る(だからそういう生存に必要な行動をとる),というものだ. さて,この手の報酬系に関する研究を行うのは様々な依存症(薬物,アルコール,過等)のメカニズムの解明や治療のために必要なのであるが,人間での研究は

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    Cru 2012/03/20
    ”……なんでこの人たちそんなセッティング考えたんだろう?”
  • プリオンは形質の遺伝を司るか? | phasonの日記 | スラド

    "Prions are a common mechanism for phenotypic inheritance in wild yeasts" R. Halfmann et al., Nature, 482, 363-367 (2012). 今回の日記は,論文そのものと言うよりそのバックグラウンドが大部分を占めています.調べていたら結構面白かったもので. プリオンというと一般的には哺乳類において狂牛病などの原因となる異常タンパクを指すが,今回の話題は近年注目を集めている酵母プリオンに関するものである. 狂牛病の原因因子としてのプリオンが提唱されたとき,研究者には大きな衝撃が走った.何せDNAもRNAも持たない単なるタンパク質が病原体として振る舞い,自己触媒的に増殖していくというのだ.当初はそんなことが当に可能なのかを巡って激論が交わされたが,その後様々な生物から同様の自己触媒的な構造

  • ナノワイヤーをスポット溶接 | phasonの日記 | スラド

    "Self-limited plasmonic welding of silver nanowire junctions" E.C. Garnett et al., Nature Mater., in press (2012). 近年ではナノワイヤーやナノ粒子と言ったナノ材料の製法もだいぶ確立し,安価に大量生産できるようになってきた.特に銀ナノワイヤーに関しては,polyol法と呼ばれる手法を用いることで径が揃った(数十nm程度,コントロール可能)5角柱状のナノワイヤーを大量に得ることが出来るうえに抗菌性や高い熱および電気伝導性を持つことから,微小化学センサー用ナノメッシュ,微細回路の配線,抗菌性表面加工など様々な応用が研究されている. さて,ナノワイヤーをメッシュであるとか配線として利用しようとしたとき問題になるのが「ワイヤー同士をどうやって接合するか?」である. (配線用途に関しては,

  • CPUをグラフェンで冷やせ! | phasonの日記 | スラド

    "Graphene-Multilayer Graphene Nanocomposites as Highly Efficient Thermal Interface Materials" K.M.F. Shahil and A.A. Balandin, Nano. Lett., in press (2012). 飲みながら書いているので,妙な間違いなどが有るかも知れませんがご容赦ください. CPUに代表される近年の高機能半導体素子は高集積化と共にとんでもない電力を消費するようになり,必然的に廃熱処理の重要性が増してきている事はここをご覧の多くの方には説明するまでもないだろう.このような高発熱のチップから排熱部,つまりはヒートシンクへの熱伝達をうまく行うには,チップとヒートシンクの間を熱抵抗の小さい樹脂(またはグリス)などで埋めてやる必要がある(CPUパッケージとヒートシンクの間もそうだが,

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    Cru 2012/01/21
    グラフェンってグラファイトのきれっぱしかと思ってたらすごいのね。π電子の物性か。熱伝導率とかキャリア拡散速度とか。二次元拡散だからってのもある?http://techon.nikkeibp.co.jp/article/WORD/20080401/149797/?ST=graphene
  • 惑星がいっぱい | phasonの日記 | スラド

    "One or more bound planets per MilkyWay star from microlensing observations" A. Gassan et al., Nature, 481, 167-169 (2012). かつては系外惑星の探索というと視線速度法(別名ドップラーシフト法.惑星の公転の反動として恒星もわずかに周回しており,これによるドップラーシフトの周期的な変化から惑星を発見する)であるとかトランジット法(恒星の近くを大型の惑星が横切ると掩蔽が起き,一時的に恒星の輝度が下がる事を利用する)が主な手法であったが,これらは原理からして恒星のごく近傍を回っている大質量惑星を非常に検出しやすい(そしてそうでないものは非常に検出しにくい)という偏りがあった. 近年になり,重力マイクロレンズ効果を利用する手法(恒星から離れた位置を惑星が横切ると,その重力レンズ効

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    Cru 2012/01/12
    ドレイク方程式の係数調整しないと
  • ヒッグス粒子捕まる          か? | phasonの日記 | スラド

    http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111207-OYT1T01281.htm 元々は今年前半頃に「140GeVあたりに何か居るかも」,という話が漏れ出てきて,その一方で夏過ぎ頃の発表では再実験では何も出なかった,という微妙な状況に.その後データの解析を進め141-476GeVの間には無いだろう,という発表が出たのが先月. 114GeV以下の領域に居ないだろうと言うことはそれ以前からわかっていたので,今回見つかったとしたら140GeV弱あたりが一番ありそうなパターンですかね. まあまだ発表されてないんでどうなるのかわかりませんが.

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    Cru 2011/12/09
    おお          ?
  • 良い奴はみんな早く死ぬ | phasonの日記 | スラド

    "Strong contributors to network persistence are the most vulnerable to extinction" S. Saavedra, D.B. Stouffer, B. Uzzi and J. Bascompte, Nature, 478, 233-235 (2011) 共生関係にある様々な種からなるネットワークというものは,自然界をはじめ我々人間社会の中にも非常に多く見受けられる構造である.そのためこういった自然界/人間社会の中のネットワーク構造は,物理学,統計学,社会学などの考察の対象となってきた. このような共生関係にあるネットワーク中においては,時として相互作用する相手を非常に限定する事で,つまりニッチな場所に入る事により競争を避ける種が現れ,種の多様性が生じる.種の多様性の存在自体がネットワークの強靱性を増す事は各種の研究

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    Cru 2011/11/12
    雑食に適応した人類がビタミンCの合成能力を失って食物に依存してるみたいな具合にネットワークの各要素に依存するようになってネットワークの変動に脆弱になるとか?今般のサプライチェーンの分断みたいなイメージ
  • 走れ!ナノカー | phasonの日記 | スラド

    "Electrically driven directional motion of a four-wheeled molecule on a metal surface" T. Kudernac et al., Nature, 479, 208-211 (2011). みんな大好きナノカーの新型である.といっても作ったのは元々のナノカーを作ったところとは別グループ.こちらのグループは,分子の異性化を使って決まった一方向に回転する分子などを作っているグループであり,その成果を組み込んでナノカーを開発した. 分子を使って機械を作ろう,という分子機械を目指した研究は数多く行われているが,この時問題になるのがエネルギーをどうやって運動に変換するか,という部分である.バルクな機械では運動を一方向に制御するためにラチェットなりなんなりが簡単に利用できるが,分子ともなるとそうも行かないため,運動はラン

    Cru
    Cru 2011/11/12
    面白い。
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