実写映画&TVアニメ『ブルーピリオド』感想 映画はTVアニメ版と同じ吉田玲子脚本で、アニメは原作漫画の映像化だけど実写版は原案、という感じだなー、と。 それはそれでコンセプトが明快で良いのかなとも思った。とても好きな部分は幾つもあった。 まずは主演・眞栄田郷敦の目の演技とその変遷。最初の自分の「好き」もあるべき在り方も見いだせてない泳いだ目から、それを見出し……時に感動し、時に殺意にも迫る激情を、時に戸惑いを……と強烈かつ多彩で素晴らしかった。 場面の映像としては、クレーンで吊り下げもして撮影したという早朝の渋谷の「青」、クライマックスの場面でこれまで描き連ねてきた画が八虎の覚悟を決めさせその歩みを支えるところあたりが特に良かった。 また、全体に「色」にこだわり、徐々に色づく八虎の自室や、画面全体に少しずつ進出し時に染め抜くような「青」の動向なんかもとても良かった。 心理描写としては序盤、