1970年に神奈川県で有害図書に指定された手塚ヤバイ系作品だ。 エロいし、狂ってるし、めちゃくちゃなのである。 この1970年は、永井豪「ハレンチ学園」のエロ描写、ジョージ秋山「アシュラ」の人肉描写、そして手塚治虫の「アポロの歌」のセックスシーンと問題漫画の当たり年だ。 全裸マン、ひとりを除いて全員死亡 いきなり同じ顔の全裸の男がうじゃうじゃいる。 真ん中の男が、「諸君! われわれ五億の仲間はたったひとりの女王をめざして これから命をかけた競技をはじめる!」と宣言。 見開き2ページで、柔らかな穴の奥深くへ走っている五億の全裸男の背中が描かれる。 ドンドンドロドロドンドンドロドロ。 何のオノマトペかわからぬ音を立てながら、踊り狂い全裸マンたちは女王を探す。 全裸で、手塚独特のエロやわらかなラインで、女王が、お尻突き出しお出ましになる。 全裸マンひとりが女王のもとに辿り着くと、他の男たちが絶望
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