2:8の法則なんてもんじゃなかった…! アリといえばチームワークのイメージですが、働きアリとは名ばかりで、実はまったく働いてない働きアリが圧倒的大多数を占めることがアリゾナ大学の最新の調査でわかりました。 調査対象は、北米の松林に生息する茶色の小さなアリ「Temnothorax rugatulus」。一般的に分業体制をつくる種として知られ、餌を集める専門、巣をつくる専門、卵の世話をする専門がいます。ところが巣を詳しく調べてみたら、これとは別に、なんにもしない専門がいたのです。 研究班ではまず5つのアリの巣をラボに用意し、巣の構成員全員にカラーペイントで点の目印をつけました。そして2週間に渡って、HDカメラで1日6回5分間ずつアリの動きを記録してみたのです。 すると、働きアリのうち71.9%は半分以上の時間怠けており、25.1%に至っては1度たりとも働いている姿が観測されなかったんだそうな。