基本的な統計の知識も技術もままならないままに多変量解析という飛び道具に縋ることに思うところがないわけではないです。
クトゥルフ神話に特化する形でエロゲの歴史をまとめたWebサイトは存在するし、一般書籍で言えば『エロゲー文化研究概論』(宮本直毅, 2013)では一つのコラムとしてこれを取り扱っていたりする。 ただ、それらで話の主たる軸にクトゥルフ神話が用いられているか否か、という点での検討はされていても、クトゥルフ神話がそれぞれのエロゲにおいて一体どう扱われてきたのか、という点には触れられていなかったりする。 ゴールデンウィークを有意義に過ごすべく、エロゲ史においてクトゥルフ神話がどのように用いられてきたのかをちょっとまとめてみたので(そのためにちゃんと全部プレイしなおしました。実に有意義なゴールデンウィークだったと思う)、増田に垂れ流しておく。 1991年~93年まずエロゲ史にクトゥルフ神話が登場する直前の状況から少し整理しよう。 1991年末、かの有名な「沙織事件」が発生する。ソフ倫が設立される切掛と
あの名作の発売から、5年、10年、20年……。そんな名作への感謝を込めた電撃オンライン独自のお祝い企画として展開中の“周年連載”。 連載第19回は、2005年3月25日にオリジナルのPC版が発売された『パルフェ ~ショコラ second brew~』の10周年をお祝いするコラムをお届けします。べ、別に無理して見てくれなくてもいいんだからねっ!! でも見てくれたら私……な、なんでもないわよっ!! なお、記事中ではTGLから2月26日に発売されるPS Vita版の写真を使用しています。 『WHITE ALBUM2』『冴えない彼女の育てかた』などで知られる丸戸史明のルーツ 2005年に発売された『パルフェ ~ショコラ second brew~』。もう10年も前の作品ですし、TVアニメ化もされていないので若い方にはなじみが薄いかもしれません。しかし、『WHITE ALBUM2』や『冴えない彼女の育
そんなわけで。BasesonLightの日常系ガールズラブAVG「きみはね 彼女と彼女の恋する1ヶ月」をプレイしたので感想を書くよん。 本作の広報が始まった頃に、さる筋からうつろあくた氏の新作であり自信作であるとの報を受けた。ガールズラブゲーは数年やっておらず、この手のジャンルはあまり自分からは探索しないため、たまには外部のおすすめで遊んでみるのもいいかと興味を持って購入した。3000円以下だったのと、原画がMtU氏だったのが大きい。MtU氏のイラストはTwitterやpixivで見ていて素敵だなと常日頃から思っていたので親しみやすかった。 意匠とシステム ゲームを始めると、クリスマスカラーのシンプルな画面がお出迎えしてくれる。統一感ある意匠がよい。 スタートするとシナリオ選択画面になり、クリスマスリースにあしらわれた誰かの「クリスマスの記憶」を選ぶことになる。最初は「夏目陽菜の場合」のみ
2014-12-23 グリザイアの果実 天音ルート「エンジェリック・ハウル」補足解説 いち 「エンジェリック・ハウル」アニメは尺が短い中すごく頑張って作られていると思うんですが、あえて原作厨っぽく余計なお世話をしてみる。 多分アニメだと、サブキャラがそれぞれどういう性格をしていて、どういう人間関係で、どういうことを考えて、最後どういう風に死んでいったのかが漠然としかわからないんじゃないかと思います。それだと、ちょっと死んでったキャラがかわいそうかな、と。 ということで、とりあえず「いち」ではストーリーに関する疑問点について自分なりに補足を「に」でキャラの補足解説をしようと思います。 あと、結局一姫はどうなったの?最後まで生き残った人はどんな風に全滅していったの?ってのが知りたい人がいるかもしれませんので、そのあたりはアニメ13話が終わった後に「さん」で書く予定。めんどくさくなって挫折
恋愛ゲーム評論サークルtheoriaのthen-d( d:id:then-d )さん、本名 遠藤浩(えんどう ゆたか)さんは以前より病気療養中でしたが、2014/12/11 早朝に逝去されました 通夜・告別式は下記の通り行われるとのことです 通夜 12月18日18時から 告別式 12月19日11時から 共に代々幡斎場( 〒151-0066 東京都渋谷区西原2-42-1 )にて 以上、故人のご冥福をお祈りすると共に、謹んでお知らせ申し上げます。 訃報 then-dさん - RyuAraiの日記 - lovegame30x30グループ まずは謹んで哀悼の意を表します。 then-d氏には大変お世話になりました。 私のWeb上における美少女ゲームクラスタの方々との交流は2009〜2010年頃に始まりました。あの時期に氏の同人誌企画「恋愛ゲームシナリオライタ論集 30人×30説+」を知り、その参加
行ったのはフランクフルト・ハイデルベルク・ストラスブール・パリ・ブリュッセル・ケルン。旅行記を書くにあたって,旅程順に都市ごとに書いていくか,それぞれのトピック(治安・食事など)ごとに書いていくか迷った結果,両方やることにした。まずは旅程順・都市ごとに。今回の旅の主要な目的は, ・ストラスブールにて『ごちうさ(ご注文はうさぎですか?)』『WHITE ALBUM2』の聖地巡礼 ・パリにて約10年前に行って制覇できなかったルーヴル・オルセーへのリベンジ であった。あとは残りの参加メンバーの要望に沿って旅程が組まれた感じ。結果,パリは滞在三日間で,ストラスブールが一日半,残りの都市は半日で一都市という割とハードスケジュールになった。ただ,意外とそれで満喫できたような気も。 出発 11/15早朝,上野から京成電鉄で成田へ。よくよく考えてみると京成の電車も成田空港もそれ自体聖地だったような気がするも
一応致命的なネタバレは避けていて,本作の設定を知らなくても読めばそれなりに分かるように書いているはず。(むしろ『君望』はネタバレしている) さて,三角関係を描いた本作の感想というと,まずもって来るのが「どうしてこうなった」「誰が一番原因だ」問題である。まずこれに意見を表明しておかないとレビューとはなるまい。私の立場は,「全員が平均的に悪い」というありきたりなものではあるが,これ自体が本作の重要なポイントであると思う。ちょっと説明を加えさせてほしい。 本作の三角関係の根本的な原因は,すれ違い,タイミングの妙が全てで,実際のところ究極的な悪者はいないというものだ。これは極めて丸戸らしい世界観で,「世界は貴方が思っているよりもちょっとだけ優しい」から全くぶれてない。絶対的な悪者がいない程度には優しいのだけれど,しかし運命は残酷で。「世界は」「貴方が思ってるよりも」「ちょっとだけ」「優しい」のがそ
できあがった作品に「個人的な感動を覚え」(ry、長文を書いたらアホみたいに長くなってしまいました。[1]ネタバレ無し内容紹介、[2]既刊関連作品9作の紹介と攻略順について、[3]ネタバレ感想、が主な内容になります。ちゃんと作品を見渡せる作品ガイドにするつもりだったのですが、[3]以降は文字通りの感想文になってしもうた。 今回、とっても長くなったので目次的なものを。 1. 内容紹介……(※ネタバレ無) 2. 既刊の関連作品……(CD、小説などの簡単な紹介。※ネタバレ低) 3. お薦め攻略順……(インタビューでの丸戸氏のお薦めと、既刊全作品を含めた個人的お薦め。※ネタバレ小) 4. 作品感想……(※ネタバレ大) 5. 余談……(ネタ) ▼内容紹介 (ネタバレ無) 孤独な天才ピアニスト・冬馬かずさ。学園のアイドル・小木曽雪菜。何の接点も無かった二人を繋ぐ絆となったのは、誰に対しても誠実で優しい「
みんながゲーセンで不思議な女の子と出会って泣いている中、ゲームで不思議な女の子(複数)と出会って泣いていたんだよ、俺は。 たいていのフィクションは「これを守っていれば悪いことにはならない」という倫理的な指針、あるいは受け手へのメッセージがこもっていて、例えば『ひぐらしのなく頃に』の後半は選択肢を間違えたことへの反省という形でそれが強かった。 俺はそういう単純化された「軽い」世界が大好きである。『探偵オペラ ミルキィホームズ』であったり『STAR DRIVER 輝きのタクト』であったり吉住渉の漫画であったり。一つのことを言い続けて説得力を強めるやり方は『ディスコ探偵水曜日』にも通じる(これは軽くないが)。 ところが俺は『羊のうた』であったり『オクターヴ』であったり、どうしようもなくうまくいかない「重い」話も好きである。『WHITE ALBUM2』はその方面の好みを突っ走った作品だ。 なんで世
『WHITE ALBUM2』についてのネタばれ感想、その2です。 ※※※以下、『WHITE ALBUM2』のネタバレがあります。 ※※※未プレイの方はできれば閲覧を避けてください。 「雪菜さん、マジ天使」(挨拶) 前回の 『WHITE ALBUM2』ネタバレ有り感想その1 〜「ゼロから once again」 http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20120920/ がいろいろ断片的で説明不足過ぎるかとも思えたので、今回は焦点を絞り込もうと思いました。 ここではいわゆる雪菜TRUE ENDルートにおける《かずさのコンサート開演二週間前からの雪菜とかずさの八日間》について。 ちょっとしつこいくらいの解説を試みようと思います。 まず結論からいうと、その八日間は「三人が二人と一人になってしまった五年前に遡っての、五年間のやり直し」だったと思います。 過ぎてしまっ
社会に全力で立ち向かいたい人のための,PS3「WHITE ALBUM2」インタビュー。シナリオ・丸戸史明氏,原画・なかむらたけし氏に聞く,その思惑 ライター:村上裕一 1234→ 2012年12月20日,アクアプラスよりPlayStation 3用ノベルゲーム「WHITE ALBUM2 幸せの向こう側」が発売された。これは前作となる「WHITE ALBUM」の世界設定を引き継ぎつつ,シナリオに気鋭のライター・丸戸史明氏,原画にベテランイラストレーター・なかむらたけし氏を起用することで生み出された,まったく新しいWHITE ALBUMである。 1997年にLeafから発売された前作「WHITE ALBUM」は,繊細な恋愛模様と濃厚な感情を余すところなく描き切ったことで,浮気や三角関係を取り上げた美少女ゲームの古典として,多くの支持を集める作品である。それが,10年以上の時を経て私達の元へ帰っ
「WHITE ALBUM2」~coda~の舞台であるフランス:ストラスブールの聖地巡礼マップです
先に言っておきますがかなり補足率が低く、トホホな聖地巡礼となってしまいました。 またWhite Album2 CCの致命的*1なネタバレを含みます。未プレイの方は決して読まないで下さい。ネタバレ気にしないという人も絶対に読まないで下さい。確実に後悔します。というか読むことは禁止します!こんなところに来てる暇があったらさっさと本編を進めるんだ。さあ早く。この意味が分かるところまで進んだら是非また来て下さい。 こんなことを言われつつも行ってきましたストラスブール。パリも行きましたけどね。 Gare de Strasbourg(ストラスブール駅) このときストラスブール着は大体23時頃。既に照明は落ちてしまっておりこんな感じに。 Place Kleber(クレベール広場) 劇中画像のような派手さは無し。若干違うように見えますが振り向いたらAubetteが有ったことから見てこれで間違い無いでしょう
「月に寄りそう乙女の作法」の続編にあたる、「乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-」(乙りろ)の聖地巡礼にも行ってきたので、そのまとめ。 だが男だ。 ゲームタイトルにも入ってるとおり、乙りろの舞台は日本を遠く離れたパリ。気安くホイホイ行ける場所ではないですが、ちょうど今夏の旅行でフランスにも寄ったので、パリ滞在中に聖地巡礼してきました。 学院のパリ本校。 フランス国立高等装飾美術学校の建物だそうです。地下鉄でダンフェール=ロシュロー駅まで行き、そこから歩いて10分程度の距離でした。 左奥に見えるパンテオンが工事中で覆われてしまっていたのが残念。タイミングが悪かったです。 見えている建物から判断するに、多分ここ、ダンフェール=ロシュローの交差点だと思われます。カタコンブの真上です。 同じ構図で撮るには広角レンズが必要ですが、持ってきてなかったので下がって全体を収める形で撮りまし
エロゲの裏方の仕事をやっている。あまり多くは明かせないが、担当しているのは音や声だ。 この業界で仕事するようになってかれこれ一〇年以上経つのだが、最近やけに気になるようになったことがある。 エロゲのキャラクターを演じる声優のこと。 エロゲをそれなりにプレイする人はなんとなくわかっているだろうが、いまエロゲ声優は世代交代の時期を迎えている。 理由としては、事務所からの若手声優の売り込み、そこそこ知名度のある表声優の流入(食い詰めての)、ベテラン声優からの仕事量を減らしたいとの申し出及びプライベートな事情による引退、とだいたいこの辺か。 しかし世代交代とはいうものの、できる限り自らを売り出したい若手声優にとって、いまのエロゲの仕事はかつてほどの旨味はなくなってしまっている。これが今回問題にしたいこと。 昨今エロゲのセールスが減退傾向にある。しかしそれにしたって、エロゲの枠を飛び越えるとまでいか
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く