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ブックマーク / ukmedia.exblog.jp (62)

  • 哀悼者が途切れなく訪れる英兵士殺害現場 -「イスラム教徒とは思われたくない」、と地元シーク教団体 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    英兵リー・リグビーさん(25歳)が、先週、ロンドン南東部ウーリッチの路上で男性2人に殺害される事件が発生した。発生から4日後の26日、殺害現場は家族連れを中心とした哀悼者が次々と訪れる場所になっている。 複数の目撃者の証言によると、22日午後2時ごろ、リグビーさんは英陸軍砲兵隊兵舎に続くジョン・ウイルソン通りの近くで、男性2人に刃物で何度も刺された。その後、男性らはリグビーさんの身体を通りの中央部に移動させた。 現在までに2人はナイジェリア系英国人のマイケル・アデボラジョ容疑者(28)と、マイケル・アデボエイル容疑者(22歳)と判明している。 男性らは犯行後も現場を去らず、その一人は通行人に状況を撮影してくれるよう依頼し、イスラム教に由来するメッセージを語った。 撮影された映像によると、アデボラジョ容疑者とみられる男は「われわれは戦い続けるとアラー(神)に誓う」と言い、「イスラム教徒が毎日

    哀悼者が途切れなく訪れる英兵士殺害現場 -「イスラム教徒とは思われたくない」、と地元シーク教団体 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
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    Desperado 2013/06/23
  • 世界を俯瞰するニュースを発信 -英BBCの新ニュースルーム訪問記(1) | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    (BBCの「ワールドニュースルーム」、BBC提供) 今月上旬、中東カタールの衛星テレビ放送アルジャジーラが、米元副大統領アル・ゴアが立ち上げた、ケーブル・テレビ「カレント・テレビ」を買収し、ニュース・ウオッチャーをあっと言わせた。世界のテレビ市場(広告収入および有料テレビ)で最大の規模を占める、米国への格的な足がかりをこれで作ろうとしたと言われている。24時間のニュース放送局アルジャジーラは、もともとはアラビア語で始まったが、今は英語版もある。ライバルは米CNNや英BBCだ。 24時間ニュースのテレビといえばCNN(1980年開始)が草分けだが、現在では世界各国に同様のサービスを行う放送局が発生している。 世界のテレビニュース市場で覇権を握る戦いが続く中、ラジオ時代を入れると創立から90年を超える歴史を持つBBCが、今月14日、新たな国際ニュースの生成・発信の場を格的にスタートさせた。

    世界を俯瞰するニュースを発信 -英BBCの新ニュースルーム訪問記(1) | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
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    Desperado 2013/02/11
  • 「取材対象が自殺したら、どうするか?」 オーストラリアの記者の声 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    (2人のDJの写真、シドニー・モーニング・ヘラルド紙のウェブサイトから) キャサリン妃がつわりで入院していたロンドンの病院の女性看護師が、7日、亡くなった。これが今、大きなニュースになっている。 というのも、この女性(ジャシンサ・サルダナさん、46歳)は、4日、オーストラリアのラジオ局「2Day FM」のDJらによるいたずら電話を最初に受けた人物。キャサリン妃のいる病棟に取り次いだことで、同妃の容態にかかわる情報が外に漏れてしまったのだ。 7日朝、通報を受けて警官がロンドンのウェイマス・ストリートの住所に行ったところ、サルダナさんが意識不明状態となっており、その場で息を引き取った。詳しい死因などは公表されていないが、ロンドン警視庁は「不審な点は認められなかった」としており、一部では、いたずら電話を取り次いだことを苦にした自殺説も出ている。 8日朝時点で、サルダナさんがなぜ亡くなったのかは、

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    Desperado 2012/12/08
  • 金融トップの人材を英中銀に「さらわれた」カナダは、どんな評価を? | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    カナダ中央銀行のマーク・カーニー総裁が、来年から英中銀総裁に就任することが、昨日、発表された。英中銀の318年の歴史の中で、外国人を総裁として迎えるのはこれが初となる。世界中からベストの人材を集める「英断」として、英国ではおおむね高く評価されたが、果たして、カーニー氏の自国カナダではどう受け止められたのだろうか? カナダの全国紙「グローブ・アンド・メール」(27日付)に掲載された、2つの記事に注目して見た。 1つはマイケル・ババド氏が書いた、「なぜ私がマーク・カーニーの出発に怒っているか」という記事だ。 http://www.theglobeandmail.com/report-on-business/top-business-stories/why-im-furious-over-mark-carneys-departure/article5723275/ 「普通、誰かが、より大きなそし

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    Desperado 2012/11/30
  • なぜ英中銀の次期総裁にカナダ人カーニー氏が選ばれたのか? | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    英中央銀行の次期総裁に、カナダ銀行(カナダの中銀)のマーク・カーニー総裁(47歳)が就任することになった。オズボーン財務相が、26日、国会でこの任命を発表した。300余年の歴史を持つ英中銀で、外国人がトップになるのは初だ。来年6月に2期10年の任期を終えるマービン・キング総裁(64歳)の後任となる。 公募制を導入した中銀総裁選定では、ポール・タッカー現副総裁など、数人の国内の人物が有力視されていた。 一体、なぜ、財務相は国外から中銀総裁を招くことにしたのだろう?しかも、カーニー氏は英中銀総裁の職には就かないと、これまでに公の席で発言してきた経緯がある。オズボーン財務相は気乗りのしないカーニー氏に対し、粘り強い交渉を続け、やっと就任への承諾を得た。 カーニー氏就任の理由について、英メディアの報道をまとめると、まず、それ相当の経験があることが挙げられる。カナダで生まれた同氏は、米ハーバード大、

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    Desperado 2012/11/28
  • 50数日で辞任したBBCトップ -救いようがないほどの情報収集能力の欠如 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    BBCのジョージ・エントウイッスル会長(経営陣のトップ)が、10日夜、児童に対する性的虐待についての番組(「ニューズナイト」)内での誤報の責任を取り、辞任した。番組の報道は11月2日であったので、あっという間の急展開である。9月17日の会長就任以来、2ヶ月もたたない中での辞任であった。 「急展開」は、実は、数時間の出来事であったともいえる。 10日朝、BBCラジオの時事番組「TODAY」は、エントウイッスル会長をインタビュー。ここでいかに会長が事態を充分に把握しておらず、新聞の関連記事を読んでおらず、関連ツイッターも見ていなかったことが暴露された。「辞めることは考えていないのか?」とまで聞かれ、「できることはやっている」と答えた会長。あまりにも情報収集にうとい会長に、メディ関係者のみならず、国民も大きくがっかりしたのである。 TODAYのインタビュー http://news.bbc.co.

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    Desperado 2012/11/12
  • 協同組織で生き延びる独新聞「Taz」 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    新聞の発行部数が次第に減少しているという状況は、日ばかりか欧州でも同様だが、確固とした経営基盤を持つおかげで、ベルリンを拠地とする独新聞「Die Tageszeitung(ディ・ターゲスツァイトング)」(通称Taz)の経営は安定しているという。10月1日付の英ガーディアン紙が報じた。 Tazは一風変わった組織体系を持つ。約1万2000人に上る読者が新聞を共同所有しているのである。 Tazの創刊は1979年。当時の西ドイツでメディア界が保守系に終始していることに嫌気がさした有志たちの手で、左派系新聞として誕生した。 ドイツでは政府が新聞に助成金を出す制度があり、約6万部の発行部数を持つTazは発行を続けてきた。しかし、1989年にベルリンの壁が崩壊し、ドイツは東西ドイツの再統合への道を進む。これを機に新聞助成金が減少し、1992年、Tazは破産状態となった。 ガーディアンによると、窮地を

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    Desperado 2012/11/02
  • 車椅子サッカーを楽しむグリニッチの仲間たち | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    「パワー・フットボール」(車椅子サッカー)でスポーツを楽しむ人たちの様子を、見学してみませんか?そして、あなたもボールを蹴ってみませんかー?そんなお誘いのメールをロンドン・グリニッチ特別区のボランティアからもらったのは、先週のことである。 サッカーは子供の頃、雪のグラウンドで、そして体育館の中で遊んだ以来、随分とやっていないが、スポーツが不得手の私でもそれなりに楽しんだ思い出がある。 時はパラリンピックである。グリニッチは、オリンピックとパラリンピック競技の開催場所を提供する特別区の1つだ。主催者によれば、「車椅子サッカーはもう少しで2016年からパラリンピックに入るはずだったのに、惜しいところで逃した」競技だという。 ウィキペディアによると、車椅子サッカーは、2007年に初のワールドカップが東京で開催された。昨年秋にはフランスで、日を含む世界10カ国が集まり「第2回FIIPFAワールド

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    Desperado 2012/10/09
  • スクープはツイッターから生まれる -英記者たちの太っ腹SNS活用法 (下) | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    ―暴動をツイッターで中継 実名記者ルイス氏の場合 英新聞界のツイッター利用で著名な記者の1人がポール・ルイス(@PaulLewis)だ。昨年夏、ロンドンを中心に暴動が発生したが、このとき、ルイスはスマート・フォンを片手に現場で見たことを次々とツイッターで細切れ報道した。暴動発生から最初の数日間は紙のノートにメモは一切取らなかったという。 細切れのツイッターが1つのまとまりのある原稿に仕上がってゆく。ルイスにとって、ツイッターとは、事件の現場から報道をする際の最初の一歩である。「長い解説用の記事などは、後でじっくり書けばいい」(今年3月、ロンドンのメディア会議での談)。 暴動発生から1年となる今夏、ガーディアンは昨年を振り返る特集記事を掲載した。BBCの記者がツイッターで「そろそろ、新しいネタを探すときじゃないのか?」と書くと、ルイスは「これほどの大きな事件は、11ヶ月経っても議論に値する。

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    Desperado 2012/10/08
  • 英国テレビの面白さ -五輪運営を笑う「Twenty Twelve」 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    いよいよ、ロンドン五輪まで10日と少しとなった。警備・治安を担当していた企業が、直前になって人手が足りないことが分かり、急きょ、3500人の英兵を追加投入することになった。ほかにもいろいろ、「ええ!まだできていないの?」ということが相次ぎ、どたばた振りが目立つこの頃である。(英国に住んでいる人は、おそらく、「やっぱり」と思っているであろう。) 五輪運営への準備がいかにハチャメチャに進んでいるかを、鋭いユーモアで包みながら描くコメディ「Twenty Twelve(2012)」の人気が上々だ。といっても、第2回目のシリーズが、来週の火曜日(24日ーー訂正しました)で終わってしまうのだが。http://www.bbc.co.uk/programmes/b01f87nh もともと、BBC4というデジタルチャンネルで夜遅く放映されていたのだが、次第に人気が出て、今はもっと一般的な視聴者向けのBBC2

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    Desperado 2012/08/13
  • 英王室はこれからも続くか?―その位置と国民の思い | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    約一月ほど日に滞在し、昨日(6月30日)、英国に戻りました。さまざまな刺激的な会話があり、その一部はブログやツイッターで流そうと思っています。 日にいる間、ブログを一度も更新できなかったのですが、戻ってきて、また英国の視点で見たことを書いていくことになりそうです。 日でよく聞かれたのが、「ロンドンは五輪開催で盛り上がっていますか?」という問いでした。少なくとも、5月末の時点では、「それほどには盛り上がっていない」感じがしました。 というのも、メディアが五輪の否定的な面をバンバン報道していたからです。お金がかかりすぎる、交通体制が悪い、地元経済は潤わない、テロ対策が滑稽だ、チケットの違法販売が見つかったなどなど。それでも、6月上旬の女王即位の祝賀イベントは非常に盛り上がったということですので、五輪もそれなりに熱い時期になりそうです。何せ、あと一ヵ月もありませんから。 新聞通信調査会が発

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    Desperado 2012/07/24
  • 英国の「オープン・ジャーナリズム」の流れ① ―市民ジャーナリズムをよみがえらせる「Blottr」 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    メディア組織に雇われた編集スタッフだけで制作するのではなく、外部の声を取り入れるジャーナリズムのあり方が、最近、英国で目につく。これを仮に「オープン・ジャーナリズム」とでも呼んでおく。 メディアがインターネットを使うようになった時点で、すでに編集部の外からの声が入ってきたとすれば、この現象は決して新しいものではない。また、英国「だけ」で起きている現象でもないはずだ。最近のソーシャルメディアの活用は、一種の「オープンな」ジャーナリズムともいえるだろう。 しかし、ここに来て、外部参入の度合いを一段と高めるような、いくつか新たな動きが出ているように思う。今回はまず、「市民ジャーナリズムをよみがえらせた」といわれる、ニュースサイト「Blottr(ブロット)」http://www.blottr.com/ を紹介したい。(右上写真は創設者のアダム・ベイカー氏) 2010年夏に始まったこのサイトは、市民

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    Desperado 2012/04/22
  • 英新聞の発行部数下落振りに見る将来 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    英国の新聞の発行部数(2月)を、先日、改めて確認してみた。 英国の新聞は、地域によって、全国紙、地方紙、中身によって大衆紙、高級紙、発行頻度によって日刊・朝刊紙、日刊・夕刊紙、日曜紙、週刊新聞、お金を払うか払わないかで有料紙、無料紙に分かれるのだけれど、とりあえず、主要全国紙の比較である。 発行部数と前年同月比でどれぐらい減ったかを、英ABCの調査でみると(最後に数字を補足)、分かっていたようでも、その下落振りにはいささかの衝撃を感じざるを得ない。 例えば、英国の日刊紙で最も売れている「サン」(大衆紙)。これは前年同月比で、約8%の下落。同じく大衆紙で、もっとどぎつい女性の裸の写真を堂々と1面に出す「デイリー・スター」は14%の下落。 高級紙では経済紙の「フィナンシャル・タイムズ」が16%の減少。「ガーディアン」はマイナス17%。そして、「インディペンデント」紙が42%減なのだ。(もっとも

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    Desperado 2012/03/22
  • 「ワイヤード」から探る考え方のヒント③雑誌とは「マインドウェア」 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    雑誌「ワイヤード」日語版の、「読むを考える」のシリーズから、ヒントになったことをメモしている。 ご関心のある方は、以下が元記事です。 「」は物体のことではない。それは持続して展開される論点やナラティヴだ – 読むが変わる from 『WIRED』VOL.2(ケビン・ケリーのインタビュー) http://wired.jp/2012/01/28/future-of-reading-kevin-kelly/ 「雑誌」とは何だ?とずっと自問自答している。その答えは、いまも出ていない – 読むが変わる from 『WIRED』VOL.2(クリス・アンダーソンのインタビュー) http://wired.jp/2012/01/29/future-of-reading-chris-anderson/ そして雑誌はやがてアンバンドル化する – 読むが変わる from 『WIRED』VOL.2(小林弘人さ

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    Desperado 2012/02/22
  • もう一つのアルジャジーラ -英語放送の爆発的伝播力(上) (朝日「Journalism」7月号より | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    今年前半、「アラブの春」の到来に世界中がわいた。しかし、夏が来てみると、なかなか物事は思うようにすぐには進まないことが段々わかってきた。特にシリアで流血事件が続いているのが気になる。 中東情勢に関して、少し基礎を含めて知りたい方に、「英国ニュースダイジェスト」のニュース解説面が役に立つーー中東情勢専門家、吉田さんの腕が光る。以下はそのいくつかである。 シリア革命の行方 http://www.news-digest.co.uk/news/content/view/8202/265/ アラブの春とイエメン http://www.news-digest.co.uk/news/content/view/8103/265/ アラブの春でまだ興奮が冷めやらぬ頃に、アルジャジーラ英語放送に関して、朝日の月刊誌「Journalism」7月号に原稿を書いた。「メディアが動かした中東革命」という特集の中の1つ

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    Desperado 2011/08/06
  • マードック帝国の激震 ④ -盗聴事件を通して見える、パワーエリートたちの傲慢さ | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    マードック父子(ルパートとジェームズ)が、廃刊となった日曜大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールド(NOW)をめぐるいわゆる「電話盗聴事件」について、下院の文化・メディア・スポーツ委員会で証言を行ってから、2-3日が過ぎた。 「メディア王」の父ルパートが米国に帰国してしたこともあって、ここ2-3週間続いてきた、盗聴事件に関する過熱報道は一つの山を越えた感がある。今日21日付の高級紙各紙は、まだこの事件をトップにしたが、明日からは、1面から消えるかあるいは小さく出ることになる感じがする。ユーロの危機やソマリアの餓死する子供たちの話など、大きく扱うべきトピックはまだたくさんあるのだ。 警視庁やNOWの幹部がどこまで何を知っていたのか、誰が当に責任を取るべきなのか、どうして英国のメディアがこんな手法を使ってまで紙面を作らなければならないのかなど、これからも捜査・調査・議論は続くだろう。 19日、マー

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    Desperado 2011/07/28
    "この新聞の廃刊こそが、ある意味、傲慢さの象徴だったのかもしれない" これは納得の指摘。
  • マードックと電話盗聴事件の激震 -テントに入りたい人たち | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    マードックと電話盗聴事件に関して、ブログでじっくり書く時間がないほど、毎日、ドラマチックな動きが起きている。毎朝、家でとっていない新聞を買いに行って、テレビやラジオのニュースを追っているうちに、常に新しい事実が発覚し、ああ、あの人はこう言っているな、でもあの人はこう言っているな、と情報を頭にしまっているうちに、1週間が過ぎて行くーそんな日々が続いている。 一体、どの時点で、日のみなさんに事件をお伝えしたらいいのか、ある意味、途方に暮れる状態である。ドラマがずーっと続いていて、最後の幕が下りていないので、一つ一つの動きの意味を解説するところまで行かず、「いま、こういうことがありました」と事件報告みたいなことしかできないー。 とりあえず、7月11日ぐらいまでの話を、BLOGOSさんのほうに出せてもらったのだけれど。(前にも紹介したが、とりあえずもう一度アドレスを入れておくー http://n

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    Desperado 2011/07/14
  • 「キュレーションの時代」の個人的な衝撃 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    3・11震災前と後では、日に住む人の心の持ちようや考え方にーーたとえ自覚はなくてもーー何らかの違いがでてきているのではあるまいか?そんな気がするこの頃だが、ジャーナリスト佐々木俊尚氏の「キュレーションの時代」を、3・11前に大変興味深く読んだ。 今でも、読んだ後の衝撃は変わっていない。しかし、その「衝撃」の大部分は個人的なものである。それでも、同様の思いをもたれた方もいらっしゃるかもしれないので、書いてみようと思う。 このを読んで、第一義的には、「キュレーション」(「無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること」-扉の中の文章からー)というアイデアが斬新で、いろいろと考えることがあった。同時に、同氏による日社会の空気(=考え方)のつかみ方に、はっとさせられた。 おそらく、佐々木氏のというのは、メディア関係

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    Desperado 2011/06/06
  • 聡明な二人の結婚―ウィリアムとケイトさんが挙式 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    ウイリアム王子とケイト・ミドルトンさんが、29日、ロンドンのウェストミンスター寺院で結婚した。王子はチャールズ皇太子の長男で、王位継承権順位は2番目になる。 私はこの日、諸処の事情で外に出ることができなかったので、主にBBCテレビとウェブサイトで結婚式の様子を見た。 その様子はすでに日のメディアでもだいぶ紹介されているが、二人を画面で追っていて私が思ったのは、なんと落ち着いて、聡明な新郎・新婦かということだった。 スコットランドのセントアンドリューズ大学で知り合い、友人同士から恋人になった二人は、足掛け8-9年ほどの交際を続けてきた。誕生日が早く来たミドルトンさんは、現在29歳だが、ウィリアム王子は28歳である。早い年での結婚ではない。一旦は破局に至ったものの、縁が復活し、今日に至った。一時は一緒に暮らしていたこともあるというし、十分に知り合った仲だ。 ケイトさんのウェディング・ドレスは

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    Desperado 2011/05/02
  • 英「エコノミスト」のドミニク・ジーグラー氏:日本の「静かな革命」とメディア批判 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    昨日に続き、東洋経済オンラインにもう1つのインタビュー記事が出ている。 東日大震災を試練に日は自信を取り戻す――英メディアが見た大震災下の日http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/7b78588dd49be0ae5802692dd4fe2e26/ 今回は、英「エコノミスト」誌、アジア担当エディターのドミニク・ジーグラー氏のインタビューである。同氏はコラム「BANYAN」を毎週執筆。1994年から2000年、中国特派員、05年から09年、東京支局長を含め、過去18年間、アジア地域の報道を担当している。 取材時のこぼれ話だが、もっとも盛り上がった話題の1つはメディア批判。それと、日に「静かな革命が起きている」という話も印象的だった。 ジーグラー氏は、ジーンズにセーターの楽な姿で受付に姿を表し、まず日語であいさつ。非常に

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    Desperado 2011/03/25