【9月26日 AFP】米国は今後10年以内に再び人類を月へと送る計画を進めているが、未来の宇宙飛行士が直面する最大の危険の一つが、健康に長期的な影響を及ぼす可能性のある宇宙放射線だ。白内障やがん、神経変性疾患など、さまざまな病気を引き起こす恐れがあると指摘されている。 1960年代から1970年代にかけてのアポロ(Apollo)計画のミッションでは、数日間であれば人間が月面で過ごしても安全であることは証明されたが、宇宙飛行士がどれくらい月に滞在できるのかを計算するのに必要な日々の放射線量を、米航空宇宙局(NASA)は測定していなかった。 だが、この謎は25日、中国・ドイツ合同研究チームが科学誌「サイエンス・アドバンシス(Science Advances)」に掲載した、中国の月探査機「嫦娥(Chang'e)4号」が2019年に実施した実験の結果によって明らかになった。 論文の共同執筆者で、独
宇宙滞在中の宇宙放射線被ばく線量の大幅な低減法を初めて実証 ―有人宇宙探査に向けた宇宙飛行士の被ばくリスク低減に大きく貢献― 2013年12月27日 独立行政法人放射線医学総合研究所 ロシア科学アカデミー生物医学問題研究所 チェコ科学アカデミー原子核研究所 本研究成果のポイント 国際宇宙ステーションに常備されている含水物資を遮へい材として利用することで滞在者の被ばく線量を37%低減 将来的な月や火星等の有人探査における長期間にわたる宇宙滞在の安全性に貢献 独立行政法人放射線医学総合研究所(理事長 米倉義晴、以下、放医研)の小平聡研究基盤センター研究員ら、ロシア科学アカデミー生物医学問題研究所Vyacheslav Shurshakov(ヴャチェスラフ シャルシャコフ)研究部長ら、チェコ科学アカデミー原子核研究所Iva Ambrozova(イヴァ アムブロゾワ)研究員らの国際研究チームは、宇宙
By Duchess Flux 人類にとってまだまだ未知の領域である「宇宙空間で長く生活する」ことで生じるさまざまな人体への影響が徐々に明らかになっています。NASAの資金提供を受けて行われた研究では、地球を離れた深宇宙に長時間滞在することにより胃や腸などの消化器官がダメージを受け、ガンが引き起こされる可能性が明らかになってきています。 Animal Study Suggests Deep Space Travel May Significantly Damage GI Function in Astronauts | Georgetown University Medical Center | Georgetown University https://gumc.georgetown.edu/news/Animal-Study-Suggests-Deep-Space-Travel-May
先日、日本人の金井宣茂宇宙飛行士を乗せたソユーズ宇宙船が打ち上げられ、無事にISS(国際宇宙ステーション)へ向けて飛行を続けているようだ。金井飛行士は、ISS第54次/第55次長期滞在クルーとしてISSで実験し、地球への帰還は約6ヶ月後の2018年6月となる。 また、米国のトランプ大統領が月面開発を指示し、火星探査にもハッパをかけたようだ。どちらも実行されれば、短期的な宇宙ステーション滞在とは比べものにならないほど長期間の宇宙飛行になるだろう。 危険な宇宙線が飛び交う空間 大気圏外、つまり宇宙を飛び交う宇宙線には、銀河宇宙線(Galactic cosmic rays、GCR)や1次宇宙線(Primary cosmic rays)などがあるが、これらの実態は高エネルギーのHZEイオン(※1)だ。銀河宇宙線や1次宇宙線が主な宇宙の放射線で、太陽フレアなどからもHZEイオンが生まれ、また宇宙の彼
宇宙旅行者にとって最大の脅威はSFの世界では猛スピードで接近する小惑星や,飢えた異星人,帝国の宇宙戦艦といった類のものだ。しかし現実に人類が宇宙旅行に出かける場合,最大の脅威は宇宙線と呼ばれる高速粒子だ。これは目に見えないほど小さい。長期の宇宙旅行で旅行者が浴びる宇宙線の量は,ガンを引き起こすほど深刻な放射線量に匹敵する。宇宙旅行をするために立ちはだかる課題の多くは今後,十分な時間と資金さえあれば技術者が解決していくだろう。だが宇宙線がもたらすリスクは解決のメドがたっておらず,根本的な二律背反を伴っている。宇宙線は火星旅行の道を閉ざすものとなりかねない。 当初,宇宙線は実験室におけるちょっとした厄介者としてその存在をあらわにした。宇宙線が発見されたのは,帯電した物体がそのままの状態を保たず,電荷が空気を通して徐々に失われていくことに物理学者が気付いたときだった。何かが空気をイオン化して電気
国際宇宙ステーション(ISS)のポンプ交換のため船外活動中の米国の宇宙飛行士(2013年12月24日撮影、資料写真)。(c)AFP/NASA/HANDOUT 【5月11日 AFP】火星や小惑星など宇宙のかなたでの有人探査は米航空宇宙局(NASA)の最優先ミッションの1つだ。だが、1日に発表された米大学のマウスを用いた実験結果から、放射線に長期間さらされることで脳が永続的なダメージを受ける可能性が示唆された。 米科学誌「サイエンス・アドバンシズ(Science Advances)」に論文が掲載されたこの実験研究は、カリフォルニア大学アーバイン校(University of California, Irvine、UCI)のチームが研究用のマウスを用いて行ったもの。長期間の宇宙飛行で飛行士がさらされる銀河宇宙線に似た高エネルギー荷電粒子にさらしたマウスに中枢神経系の損傷と認知機能障害がみられたと
超新星にどれだけ接近すれば、致死量のニュートリノ放射を浴びることができるの?っと (物理屋の事務所から聞こえてきたセリフ) 「致死量のニュートリノ放射」というセリフは、いかにも奇妙だ。私はこのセリフを耳にした後、何度も首をかしげざるを得なかった。 もし、読者が物理屋でなければ、読者にはさほど奇妙に聞こえないかも知れない。そこで、この驚くべき発想の意味をちょっとわかりやすく書いてみよう。 ニュートリノとは、幽霊のような粒子で、この世界とはほとんど干渉しない。試みに読者の手の平を観察せよ。毎秒10兆個ほどのニュートリノが太陽から降り注いでいるのだ。 読者が膨大なニュートリノの存在に気が付かない理由は、ニュートリノというものは、通常の物質とほとんど干渉しないからだ。平均して、このような大量のニュートリノは、数年に一回ぐらい、読者の体の一個の原子と衝突する[1]。 [1]: 読者が子供であれば頻度
放射線医学総合研究所(放医研)は12月27日、宇宙滞在中の宇宙放射線による被ばく線量を低減するとして、ウェットタオルを用いた実験を国際宇宙ステーション(ISS)にてロシア人宇宙飛行士の協力のもと行った結果、40%近い低減効果を得ることが実証されたと発表した。 同成果は、放医研の小平聡研究基盤センター研究員ら、ロシア科学アカデミー生物医学問題研究所のVyacheslav Shurshakov研究部長ら、チェコ科学アカデミー原子核研究所のIva Ambrozova研究員らによるもの。詳細は宇宙科学専門誌「Advances in Space Research」オンライン版に掲載された。 宇宙は、太陽や銀河からやってくる重粒子線や中性子線、ガンマ線など多種多様の宇宙放射線が混在した複雑な放射線環境であり、宇宙空間で生活することは、そうした宇宙放射線に常にさらされることとなる。 ISSの活動領域では
宇宙空間に長くいればいるほど、アルツハイマーのリスクが高まるかもしれない という驚くべき研究結果が31日、PLoS ONEというオンライン上の科学学術サイトに発表されました。 (Credit: NASA/Pat Rawlings, SAIC) 宇宙放射線とは、外部から太陽系へ入り込んでくる高エネルギー荷電粒子群のことで、宇宙空間内にはこういう類の放射線が絶え間なくシャワーのように降り注いでいます。 にもかかわらず、私たち地球人が宇宙放射線の脅威にさらされることがないのは、地球を取り巻く磁力場や地球の大気には宇宙放射線を遮蔽する機能があり、それこそ盾のように私たちを守ってくれているからなのです。 だから、地球の外に出るということはその盾に保護してもらえなくなる、ということを意味するのです。 当然のことながら、NASAは25年以上にもわたって宇宙空間に人を送り出すことに伴う潜在的なリスク、特に
宇宙飛行士の被ばく 限界について 放医研/名誉研究員 2009.12.21 NICT国際会議室 宇宙天気 宇宙 永遠 時間構造 137億年前 始 30万年後 宇宙創世 宇宙線発生 50億年後 現在 太陽系 終焉 宇宙 終焉1000兆年後 今 5000万年後 人類 活動期 60億年後 星雲 衝突 人間 進化 地球の存在 15km 航空機 安全圏 既 危険領域 100km 地球 大気圏 太陽 地球磁気圏 低 宇宙線 高 宇宙線 危険領域 地表 付 存在 人類 人類 地表 最 安全 暮 設計 放射線量 2種類 Gy( ) 測定可能 量 Gy /kg Sv( ) 普通 発 表 両者 結 式 Sv q Gyq 多 実験 求 ↓ 規則 法律 Sv 記述 宇宙飛行士の生涯実効線量の制限値 初めて宇宙飛行を行った年齢 男性(mSv) 女性(mSv) 27 29歳 30 34歳 35 39歳 40歳 60
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