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ブックマーク / www.ipmu.jp (10)

  • いて座矮小楕円銀河からのγ線放射を検出

    2022年9月6日 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU) 1.    発表概要 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) の Oscar Macias (オスカー・マシアス) 特任研究員(研究当時、現:アムステルダム大学 GRAPPA (Gravitation AstroParticle Physics Amsterdam) センターの博士研究員)とオーストラリア国立大学のRoland Crocker(ローランド・クロッカー)准教授を中心とし、Kavli IPMUの堀内俊作(ほりうち しゅんさく)客員科学研究員、安藤真一郎(あんどう しんいちろう)客員科学研究員を含む国際共同研究チームはGAIA(注1)とフェルミガンマ線宇宙望遠鏡(注2)のデータを解析し、フェルミ・バブル(注3)内の最も明るい部分のγ線放射の多くが「いて

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  • 原始ブラックホールと多元宇宙が予言するダークマターの探索

    2020年12月24日 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU) 1. 発表概要 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) の Volodymyr Takhistov (ウラジーミル・タキストフ)  特任研究員や大学院生の杉山素直 (すぎやま すなお) さん、高田昌広主任研究者らをはじめとする Kavli IPMU の研究者とカリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究者からなる国際共同研究チームは、宇宙初期の加速膨張であるインフレーション時に出来た「子」宇宙が、その後にダークマター候補の一つである原始ブラックホールになったとする理論を提唱。さらに、この理論で示されたシナリオが、ハワイのすばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (HSC; ハイパー・シュプリーム・カム) を用いた原始ブラック

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  • 量子重力には対称性はない ― 大栗機構長らが証明

    2019年6月19日 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU) 1. 発表概要 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU) の大栗博司 (おおぐりひろし) 機構長は、マサチューセッツ工科大学物理学教室の Daniel Harlow 助教と共同で、重力と量子力学を統一する理論では、素粒子論の重要な原理であった対称性がすべて破れてしまうことを、ホログラフィー原理を用いて証明しました。この証明にあたっては、量子コンピューターで失われた情報を回復する鍵とされる「量子誤り訂正符号」とホログラフィー原理との間に近年発見された関係性を用いるという新たな手法が用いられました。研究成果は、素粒子の究極の統一理論の構築に大きく貢献するものであるとともに、近年注目される量子コンピューターの発展にも寄与すると期待され、アメリカ物理学会の発行するフィジ

    Ditty
    Ditty 2019/06/22
    "今回の証明により、陽子崩壊の示唆やモノポールの存在が予測されました"
  • ダークマターは打てば響く?! -共鳴現象が解き明かす銀河のダークマター分布の謎-

    2019年2月27日 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構  (Kavli IPMU) 1. 発表概要 カリフォルニア大学バークレー校教授を兼ねる東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構  (Kavli IPMU)  の村山斉 (むらやま・ひとし)  主任研究者とオーストリア科学アカデミーの Xiaoyong Chu 研究員、ドイツ電子シンクロトロン研究所 (DESY) の Camilo Garcia-Cely 研究員の研究グループは、ダークマターが比較的軽く、そして特別な固有の速度のときだけ互いに散乱する性質を持っていれば、矮小楕円銀河においてはダークマターに共鳴現象が生じるため、これまで謎とされてきた矮小楕円銀河と銀河団の間でのダークマターの分布の違いを上手く説明できるという新しい理論を発表しました。研究成果はアメリカ物理学会の発行するフィジカル・レビュー・レター

    ダークマターは打てば響く?! -共鳴現象が解き明かす銀河のダークマター分布の謎-
  • 星の形成を妨げる超大質量ブラックホールからの風

    2016年5月26日 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) 1. 発表者: Edmond Cheung  (エドモンド・チャン) 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 特任研究員 Kevin Bundy  (ケビン・バンディ) 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 特任助教 2. 発表のポイント: Kavli IPMU の主導する MaNGA プロジェクトにより、red geyser  (レッドガイザー) という種類の銀河の観測を行い、銀河中の超大質量ブラックホール (注1) からの風が銀河中のガスを暖めている様子を捉えた。 星形成に必要なガスが充分ありながら、超大質量ブラックホールからの風が銀河中のガスを暖めることで星形成が妨げられる、という説を支持する観測結果となった。 レッドガイザーそのものの研究や、レッドガイザーが銀河の

  • 量子もつれが時空を形成する仕組みを解明~重力を含む究極の統一理論への新しい視点~

    大栗 博司 Kavli IPMU 主任研究員 1.発表者 大栗 博司(おおぐり ひろし) 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 主任研究員 2.発表のポイント 重力の基礎となる時空が、さらに根的な理論の「量子もつれ」から生まれる仕組みを具体的な計算を用いて解明した。 物理学者と数学者の連携により得られた成果であり、一般相対性理論と量子力学の理論を統一する究極の統一理論の構築に大きく貢献することが期待される。 成果の重要性等が評価され、アメリカ物理学会の発行するフィジカル・レビュー・レター誌(Physical Review Letters)の注目論文(Editors’ Suggestion)に選ばれた。 3.発表概要 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の大栗博司主任研究員とカリフォルニア工科大学数学者のマチルダ・マルコリ教授と大学院生らの物

    量子もつれが時空を形成する仕組みを解明~重力を含む究極の統一理論への新しい視点~
    Ditty
    Ditty 2015/06/02
  • はてな宇宙

    Kavli IPMUでは、宇宙の最も根的な謎の解明に挑んでいます。 宇宙が何でできており、その運命はどうなるのか。人間ならば一度は不思議に思うこの宇宙を知ろうとするとき、多くの専門用語があることに驚かされます。 Kavli IPMUで研究する世界トップレベルの研究者たちが、さまざまなテーマで宇宙に関する専門用語をわかりやすく説明します。

  • ファーストスターは太陽の40倍の重さ-コンピュータ中に再現された宇宙最初の星の成長過程-

    京都大学の細川隆史研究員 (現 日学術振興会海外特別研究員)、大向一行准教授、東京大学の吉田直紀准教授、NASAジェット推進研究所のハロルド・ヨーク博士の4人による研究チームは宇宙最初の星:ファーストスター(初代星)が生まれて成長していく過程のコンピュータシミュレーションを初めて行い、最終的に太陽のおよそ40倍の重さの星ができることを示しました。 研究成果は米科学誌Science誌において特にインパクトの高いものと推薦され、日時間11月11日に Science電子速報版に掲載されます。 現在、初代星はビッグバンから数億年後に誕生し、その最初の姿は太陽の1/100程度の星の赤ちゃん-原始星-であったことが広く受け入れられています。しかし、これは実は星形成のほんの始まりにすぎません。この後、原始星はまわりのガスを重力によりどんどん集めて、星は大きくなっていきます。 今回私たちはこの星の赤ち

  • 黄色超巨星の超新星爆発の初証拠

    2012年9月28日 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) 東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構のMelina Bersten特任研究員が率いる研究グループは、M51銀河に現れた超新星SN2011dhについて、爆発前の場所で観測されていた黄色超巨星が起源であることを爆発の理論的モデルを用いて突き止めました。また、これまで超新星爆発を起こすと考えられていなかった黄色超巨星が爆発に至る進化の道筋の解明にも成功しました。このモデルによると、爆発した黄色超巨星は近接連星を成していたと考えられます。研究グループは、この描像が正しいことを示す証拠として、将来の観測で伴星が検出されることを予測しました。 研究成果は、9月20日発行のAstrophysical Journalに掲載されました。 掲載論文 Melina C. Bersten, Omar G. Benve

  • 「宇宙の蜃気楼」により裏付けられた加速膨張する宇宙

    1.発表者: 大栗真宗(東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構特任助教) 2.発表のポイント: ◆どのような成果を出したのか 大量のクエーサーの重力レンズ効果を探索し、宇宙の加速膨張の強い証拠を捉えた。 ◆ 新規性(何が新しいのか) 超新星爆発による方法とは独立した、重力レンズ効果を用いることで宇宙の加速膨張を検証した。 ◆ 社会的意義/将来の展望 2011年ノーベル物理学賞の対象となった宇宙が加速膨張しているという事実をさらに強固なものとし、Kavli IPMUが推進する宇宙のダークエネルギー探査「SuMIRe計画」に大きく弾みをつけることとなった。 3.発表概要: 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の大栗真宗特任助教、奈良工業高等専門学校の稲田直久講師を中心とする国際研究チームは、クエーサーと呼ばれる明るい遠方天体の重力レンズ現象のこれま

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