第10回国民医療推進協議会総会 「選択療養制度(仮称)」への反対決議を採択 第10回国民医療推進協議会(会長:横倉義武日医会長)総会が5月14日,日医会館で開催された.当日は,規制改革会議が提言している「選択療養制度(仮称)」への反対決議が全会一致で採択された. 会長あいさつ 今村聡副会長の司会で開会.会議の冒頭あいさつした横倉会長は,「国民の生命と健康に直結する医療への規制は,“安全で安心な最善の医療を等しく国民に提供する”という趣旨にかなった範囲でのみ許されるものであり,これを順守すべき政府の責任は極めて重大」とした上で,現在,規制改革会議が提言している「選択療養制度(仮称)」(以下,「選択療養」)は,患者が安全性・有効性のない治療法やエビデンスのない民間療法を選択させられる恐れがあることや,新たな医療が保険収載されなければ,資産や所得の多寡で受けられる医療に格差が生じ,必要な医療が受