本連載で「社会保障費の財源問題」については繰り返し触れているところではあるのですが、ここに来て9月中に衆議院の解散総選挙、10月22日に投開票という展開を安倍晋三首相は考えているようで、にわかに争点として「消費税増税と社会保障費」がクローズアップされてきました。 なんかこう、思い出したように「大変だ」と言われると「前から言ってただろ!」という気分になるのですが、それでも国民の間で社会保障費の問題が詳(つまび)らかにされていくのはとても大事なことだと思いますので、今回は争点として「消費税増税議論にいたった背景」について解説していきたいと思います。 もちろん、社会保障費の伸びは今回の消費税を目的税化、簡単に言えば 「増税した分は、社会保障費に使いますね」 「そうですか」 という話になるわけですが、一般の国庫歳入に繰り入れられるわけですから、実のところ一般歳入を増やして財政を健全化させつつ、今後
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