社会との対話を通し,医療を問い直す 第6回医療の質・安全学会開催 第6回医療の質・安全学会が11月19-20日,永井良三会長(東大大学院)のもと,東京ビッグサイト(東京都江東区)にて開催された。開催テーマは「医療安全学の新たな展開――科学と社会の対話をめざして」。適切な医療実践には,先進性や学術性だけでなく,社会との対話が不可欠との理念のもと,多職種が参加し,活発な議論が交わされた。 "対話"に役立つ経験,知恵,工夫を共有 医療の質,そして安全を高めるためには,患者・家族と医療者の"対話"が不可欠である。シンポジウム「"対話"からはじまる医療――インフォームド・コンセントや事故後対応の話ではありません」(座長=武蔵野赤十字病院・矢野真氏)では,医療現場における"対話"を促進するためには何が必要なのかが議論された。 横浜市健康福祉局の浜田進一氏は,同市が運営する医療安全支援センターの取り組み