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ブックマーク / ikedanobuo.livedoor.biz (93)

  • 大衆をバカにするテレビ朝日 : 池田信夫 blog

    2012年05月26日16:59 カテゴリメディア 大衆をバカにするテレビ朝日 飯田哲也氏が24日の報道ステーションで「原子力村には愚民意識がある。原子力に反対するやつはバカだチョンだ・・・」と発言して、古舘キャスターが訂正する騒ぎがあったが、私はテレビ朝日にこそ根深い愚民意識があると思う。 先日の古賀茂明氏の「停電テロ」でもこの番組でも、局の姿勢はよくも悪くも明確だ。「原子力村」は絶対悪で、国民は気の毒な被害者だという図式で悪をたたく勧善懲悪である。「秘密会合」なるものを問題にしていたが、事務局会合をフルオープンにする審議会なんかどこにもない。決定的な事実の指摘は何もないが、視聴者は何となく「原子力村は悪人の集まりだ」と思い、それを糾弾するテレビ朝日の「正義」を支援する。 テレビ朝日がこういう印象操作を繰り返すのは、彼らが「大衆なんてしょせんバカだ」と思っているからだろう。これはマーケテ

    大衆をバカにするテレビ朝日 : 池田信夫 blog
    Dursan
    Dursan 2012/05/27
    というより。番組制作者に問題を料理するだけの知識も知恵もないだけのような RT ikedanob: 池田信夫 blog : 大衆をバカにするテレビ朝日
  • 世代間格差という市場の失敗 : 池田信夫 blog

    2011年12月25日15:31 カテゴリ経済 世代間格差という市場の失敗 今年は日にとって最悪の年だったが、世界経済にとってもひどい年だった。ロゴフはこれを振り返って「現代の資主義は維持可能か?」と問い、その5つの欠陥をあげている:環境などの公共財に適切な価格をつけることができない 所得分配の不平等をもたらす 医療のような情報の非対称性の大きいサービスを適切に供給できない まだ生まれていない世代の福祉を非常に過小評価する 金融システムをうまく制御できないこのうち日にとって重要な問題は4だろう。補正を含めると100兆円をはるかに超える国家予算は、バラマキ福祉のコストを発言できない将来世代に負担させる。それによって民主党は票を買うことができ、将来世代がそれを負担するときは政治家はこの世にいない。彼らは将来財の価格がつけられないという市場の失敗を利用して、合理的に行動しているのだ。 この

    世代間格差という市場の失敗 : 池田信夫 blog
    Dursan
    Dursan 2011/12/25
    僕には「2.所得分配の不平等をもたらす」、「5.金融システムをうまく制御できない」の方が資本主義自体の根本を揺るがしかねない重要な欠陥だと思うんですがどうですか?
  • ファシストは「正義の味方」の顔をしてやってくる : 池田信夫 blog

    2011年12月23日11:34 カテゴリエネルギー ファシストは「正義の味方」の顔をしてやってくる 今の日のように長期不況が続くと、1930年代のようなファシズムが出てくるのではないか、というのはよく心配されるが、今のところ戦前のような超国家主義は大して大きな勢力にはなっていない。しかし「狂信的な社会運動」という広義のファシズムには、いろいろなパターンがある。書も指摘するように、ファシズムにはイデオロギー的に右翼か左翼かは関係なく、中国の紅衛兵や日の全共闘運動もその一種だった。 戦前のファシズムを代表するのは、蓑田胸喜である。今となっては忘れられた人物だが、戦前にはその影響力は強く、彼の主催する雑誌『原理日』が国賊として糾弾した瀧川幸辰、美濃部達吉、河合栄治郎などは職を失い、蓑田の「日主義」は皇道派青年将校の精神的支柱となった。戦前の日を暴走させたのは軍や官僚機構の中枢では

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    Dursan
    Dursan 2011/12/23
    人間の判断は好悪ドリブンだと戒めることは有意義。ただしその「人間」に自らが含まれていることを忘れなければ。
  • 「きっぱりはっきり」の誘惑 : 池田信夫 blog

    2011年12月13日12:32 カテゴリエネルギー 「きっぱりはっきり」の誘惑 江川紹子氏が、ツイッターでおもしろい考察をしている。きっぱりはっきり明快な意見に、私たちは弱い。とりわけ、自分がかつて経験したことのない状況に陥らされ、今後の展望が見えない不安ではなおのこと。しかも、「それが、あなたのためだ」と親切そうに言われると、そっちの方が信じられるような気分に陥ってしまいがちだ。 今の日、とりわけ福島の人たちは、いわば放射能という見えない檻の中に入れられている状況かもしれない。その中で、当に誠実な人は誰か、長期にわたって自分たちの味方となるのは誰かを見失わないようにしないと。きっぱりはっきり明快な言説が、最後まで私たちのためになるとは限らないから。これは直接には、曖昧な問題に検察が無理に白黒をつけることへの危惧を表明しているのだが、齊藤誠氏のコメントにも通じる。科学の曖昧さや不確か

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    Dursan
    Dursan 2011/12/13
    うーむ、これはこれはとても趣深い
  • 原発「危険神話」の崩壊 : 池田信夫 blog

    2011年11月27日19:13 カテゴリエネルギー 原発「危険神話」の崩壊 NHKは今夜「安全神話」という番組を放送するそうだ。NHKスペシャルが周回遅れになるのは宿命とはいえ、これはひどすぎる。「原子力村」が安全神話をつくってきたという話は、私が今年3月の「朝まで生テレビ」でした話で、今さら「証言」で証明するまでもない。 むしろ今の問題は、「原発事故は地球規模の大災害だ」という危険神話がなぜできたのかということだ。これは私も反省する面がある。NHKが80年代に放送した「原発事故が起きたら数万人が死ぬ」という番組の一部には私もかかわった。当時は原発についてのバラ色の話が多く、そのリスクが意識されていなかったので、NHKはどちらかといえば反原発派だった。 しかし福島事故は、こうした危険神話をくつがえした。63万TBqという莫大な放射性物質が出て、IAEAに「レベル7」のお墨付きをもらったの

    原発「危険神話」の崩壊 : 池田信夫 blog
    Dursan
    Dursan 2011/11/28
    今回の件で言えば、医学的な死因として放射線によるものは無いにしても、事故による影響で心因的、経済的、社会的に死んだ人々はいるってことを、漸減、維持、推進を考えている人は心に止めとかないといけないと思う
  • 速い思考と遅い思考 : 池田信夫 blog

    2011年11月12日18:43 カテゴリ 速い思考と遅い思考 書は著者がノーベル賞講演で示した枠組を一般向けに敷衍し、行動経済学をデカルト以来の「意識中心主義」を否定する知的な革命として位置づけるもので、社会科学を学ぶ者すべての読むべき21世紀の古典となるだろう。ナシーム・タレブは、書に最大級の賛辞をささげている。“This is a landmark book in social thought, in the same league as The Wealth of Nations by Adam Smith and The Interpretation of Dreams by Sigmund Freud”もっとも著者はそういう大げさな言葉は使わず、具体的な実験で淡々と「人間が意識的に行動している」という新古典派経済学の神話を反証する。その原因は、脳がきわめて非効率的にできて

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    Dursan 2011/11/12
    つまり「TPP反対者なんて、バーカバーカ」って言いたいってこと?
  • 比較優位についての誤解 : 池田信夫 blog

    2009年02月13日12:14 カテゴリEconomics 比較優位についての誤解 経済学の基的な概念を理解していない人が世の中に多いことは何度も書いてきたが、それが東大経済学部(経営学科)の教授となると深刻だ。『文藝春秋』3月号で、藤隆宏氏はこう書く:自由貿易の下、貿易財の輸出可能性(表の競争力)は、他国との生産性(裏の競争力)の差の大きさで決まる――200年前に古典経済学の巨人、D.リカードが喝破した「比較優位」は、経済学で最も頑健な論理の一つである。(p.191 強調は引用者)これは間違いである。次のウィキペディアの記述が正しい:比較優位とは、たとえ、外国に対して低い生産性しか実現できなかったとしても、貿易においては優位に立っていると言う考え方である。たとえば、ワインと毛織物という商品があったとして、小国と大国がそれぞれどちらの商品も生産していたとする。小国:労働者一人当たりで

    比較優位についての誤解 : 池田信夫 blog
    Dursan
    Dursan 2011/11/11
    時系列の比較優位の変化への対応(比較優位なものはそうあり続けない)、それに伴う混乱(労働者の移動等)、への具体的な提案がないと反対論者は納得しないよ。バカにし続けるだけならそれでもいいだろうけどね。
  • ワイドショーのためのTPP超入門 : 池田信夫 blog

    2011年11月10日23:40 カテゴリ経済 ワイドショーのためのTPP超入門 ワイドショーからTPPについての電話取材があった。ワイドショーの取材はお断りしているのだが、野田首相が参加表明を延期したというので、少し心配になってOKした。相手は20~30代とおぼしき女性記者(?)記者「TPPに参加したらアメリカのいいなりになるという人がいますが・・・」 私「条約というのは、すべての当事国が同意しないと調印されません。アメリカが何をいっても日がいやだといい張ったら何も決まらない。むしろアメリカはそれを恐れて日の参加をあまり歓迎していない。」 記者「でも、いったん参加したら抜けられないと・・・」 私「そんなことありません。アメリカは京都議定書に副大統領が調印したのに、議会が批准しなかった。日のように国会がねじれていると、野党の反対している条約を調印しても関連法案が通らないので、政府は譲

    ワイドショーのためのTPP超入門 : 池田信夫 blog
    Dursan
    Dursan 2011/11/11
    可能と行使は別物だけどね。第二次大戦の時だって「ハル・ノート」を「受容する」選択肢だってあったりするし。「企業の負担が軽くなりますよ」といって健康保険制度を変え・・・、とか言い出したキリないな・・・
  • 「空洞化」が足りない : 池田信夫 blog

    2011年11月06日10:36 カテゴリ経済 「空洞化」が足りない TPP反対論がナンセンスであることはもう説明の必要がないと思うが、賛成論にも疑問がある。そのメリットを輸出拡大に求める経産省の宣伝は間違いであり、戸堂康之氏の「TPPのメリットは10年で100兆円」という計算は根拠不明だ。もっとわからないのは、経団連の米倉弘昌会長の「TPPで空洞化に歯止め」という話だ。彼はこういう:産業の空洞化に歯止めをかけ、国内の雇用を維持するために不可欠なことは、企業が海外で稼いだ利益を日に持ち帰り、再投資したくなる立地条件を整えることだ。その一つが、貿易自由化の推進だ。韓国は欧州連合(EU)に続き米国とも自由貿易協定(FTA)を結んだ。日が遅れれば遅れるほど、日に残るべき生産・研究開発拠点まで流出する恐れが強まる。企業が国内に「再投資したくなる立地条件」とTPPは、何の関係もない。TPPは貿

    「空洞化」が足りない : 池田信夫 blog
    Dursan
    Dursan 2011/11/06
    日本に米国企業の工場が建つと思う根拠ってなんなんだろう。あ、賃金がアジア並になるってことか。うまく物価の低下と連動すうればいいけどなぁ(棒
  • TPPについてのリンク集 : 池田信夫 blog

    2011年11月05日14:33 カテゴリ経済 TPPについてのリンク集 きのうのトコトン議論でちょっと驚いたのは、元外交官の孫崎氏までが「アメリカの関税は低いから、TPPで輸出は増えない」と繰り返し批判していたことだ。これが外務省の平均的な経済リテラシーだとすると、政治家だけではなく官僚にも教育が必要だろう。同じことばかり書くのも面倒なので、今までブログと「アゴラ」などに書いた記事をまとめておく。自由貿易のメリットは輸出を増やすことではなく、消費者の利益を最大化することである。これは国際経済学の教科書の最初に書いてあることで、それを理解しないとすべてトンチンカンな話になる。 いろいろ話題の中野剛志氏の話は、この根問題を勘違いして、「TPPで輸出は増えないからメリットがない」とか「関税を撤廃して農産物の価格が下がったらデフレになる」とかいうナンセンス。論評する価値もない。 「貿易はWin

    TPPについてのリンク集 : 池田信夫 blog
    Dursan
    Dursan 2011/11/05
    陰謀論を笑うもの、陰謀論を語る。のまっき
  • TPPをめぐる問題と非問題 : 池田信夫 blog

    2011年11月05日00:33 カテゴリ経済 TPPをめぐる問題と非問題 きのうの「トコトン議論2~TPP問題を考える~」は、予想以上の盛り上がりで3時間に及んだ。しかし大部分は、農業保護やら非関税障壁についての被害妄想の話ばかりで、2時間半ぐらいたってからの田村耕太郎氏の「なんで今ごろこんな議論してるんだ」というコメントがもっとも的確だった。おっしゃる通り、巷で議論されている問題のほとんどは、経済学的にはtrivialな非問題である。 服部信司氏は「関税を下げたら農業が壊滅する」という古めかしい農業保護論を、孫崎享氏は「TPPはアメリカの陰謀だ」という陰謀史観を繰り返すだけ。クルーグマンの教科書の練習問題で、「次の主張の誤りを指摘せよ」という例に出るレベルの話である。こういう重商主義のあほらしさは、当ブログでも「アゴラ」でも何度も指摘したので繰り返さない。 TPPよりもはるかに大きなイ

    TPPをめぐる問題と非問題 : 池田信夫 blog
    Dursan
    Dursan 2011/11/05
    だからTPPだけがグローバル化の方法じゃないし、フェアネスが担保されてないからダメだって言ってんじゃん。
  • 内田樹氏の知らない比較優位 : 池田信夫 blog

    2011年10月30日10:46 カテゴリ経済 内田樹氏の知らない比較優位 TPP反対派は、高校の政治経済レベルの経済学も理解していないことが多い。その典型が内田樹氏の「グローバリストを信じるな」というブログ記事である。彼の「すべての原発の即時停止と廃炉」を求める記事が事実誤認であることは前にも指摘したが、この記事も間違いだらけだ。彼はこう書く:「なぜアメリカがこれほど強硬に日のTPP参加を要求するのか?」という、アメリカの行動の内在的なロジックを冷静に解析した記事をメディアで見る機会はほとんどない。「アメリカが強硬に日のTPP参加を要求」しているというのは、何を根拠に言っているのだろうか。たとえばNYタイムズで"TPP"を検索すると、2件しか出てこない。その一つでBergstenは「大統領も共和党もTPPに関心をもっていない」と嘆いている。アメリカにとってTPPは、小国を相手にしたロ

    内田樹氏の知らない比較優位 : 池田信夫 blog
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    Dursan 2011/10/30
    貿易だけに着目すると、ノビーの言うことも正しいんだけど、米韓FTAのRatchet条項、ISD、NAFTA後のメヒコのこととかどう説明するつもりなんだろ。
  • TPP参加による消費者の利益は生産者の損失より大きい : 池田信夫 blog

    2011年10月29日13:43 カテゴリ経済 TPP参加による消費者の利益は生産者の損失より大きい きのうの記事に同じような質問が多いので、まとめてお答えしておく。これはクルーグマンの教科書の上巻255ページの説明を簡略化したものだ。厳密な説明は複雑になってわかりにくいので、ここでは国内の需要関数と供給関数が世界の平均に等しいと仮定した。 輸入品は何でもいいが、ここでは牛肉としよう。その世界の市場価格を1000円とすると、今は38.5%の関税がかかっているので、輸入価格は1385円になる。この価格で消費者は、1ヶ月に700gの牛肉をうとすると、世の中には1385円以上払ってもいい消費者がいるので、彼らはその効用(需要曲線)から価格を引いた利益(消費者余剰)Aを得る。これに対して国内の牛肉生産者は、価格から費用(供給曲線)を引いたB+Dの利益を得る(ここでは国内業者だけを考えるので関税収

    TPP参加による消費者の利益は生産者の損失より大きい : 池田信夫 blog
    Dursan
    Dursan 2011/10/29
    決して、農業対工業の図式から離れないノビー。もしかして:天然
  • グローバル化の最大の受益者は見えない : 池田信夫 blog

    2011年10月28日11:26 カテゴリ グローバル化の最大の受益者は見えない TPPをめぐる自称エコノミストの初歩的な間違いは目に余る。特に中野剛志氏や浜矩子氏などがいう「安い輸入品が入ってきたらデフレになる」という話は、物価水準と交易条件(輸出財/輸入財の相対価格)を取り違えたものだ。 書も説明するように、交易条件が改善する(輸入財の相対価格が下がる)ことによって実質所得は上がる。中国で700円でジーンズをつくれるとき、日で7000円でつくる意味はない。中国に比較優位があるものは輸入すれば、あなたの実質所得は10倍になるのだ。 彼らのもう一つの誤りは、生産者の話ばかりして消費者の利益を考えていないことだ。貿易自由化で国内の生産者の利益は減るが、彼らの損失よりも消費者の利益のほうが大きいことは簡単な計算で確かめられる。関税によって過少消費が起こるため、生産者も損をするのだ。 しか

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    Dursan 2011/10/28
    ほとんどの消費者=労働者。TPP参加≠グローバル化のたった一つの方法。これとりちがえるって・・・
  • TPPについてのウソとホント : 池田信夫 blog

    2011年10月26日21:42 カテゴリ経済 TPPについてのウソとホント きょう霞ヶ関を通ったら、農業団体が「TPP反対」を掲げてデモをしていた。何で今ごろGDPの1%にも満たない農業の問題でこれほど盛り上がるのか、さっぱりわからない。JBpressにも書いたように、農業保護なんてTPPの主要な問題ではなく、アメリカも関心をもっていない。騒いでいるのは、日の農業団体だけなのだ。 「アゴラ」で津上俊哉氏も書いているように、「環太平洋の自由貿易圏」という構想は1994年のボゴール宣言から続いている日政府の基方針で、今さら「第三の開国」などと騒ぐような話ではない。むしろ今では貿易自由化に大した意味はなくなり、直接投資のための基準認証や知的財産権などの制度的な標準化が重要になってきた。 それでも選挙の恐い政治家は「農業が壊滅する」などと嘘をついて騒ぐので、書に従って基的な事実を列挙し

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    Dursan
    Dursan 2011/10/27
    農業は改革する必要あるんだけど、それにTPPが必須とはどうしても思えない
  • タレブ、福島事故を語る : 池田信夫 blog

    2011年09月19日13:00 カテゴリエネルギー タレブ、福島事故を語る NHKのブログにタレブのインタビューのトランスクリプトが出ている。おもしろいので、例によって適当に訳して紹介しておこう。質問:福島の原発事故は、ブラック・スワン的な事象ですか? ブラック・スワンか否かは立場によって違う。七面鳥にとってのブラック・スワンは肉屋にとってはそうではない。福島事故は、人間にとってはブラック・スワンだが、自然の中では周期的な出来事だ。しかしこのように非常にまれな出来事を想定するとき、人はその確率を過小評価しがちだ。 資主義は、リターンを受け取るものがリスクも負うときはうまく機能するが、高い防波堤を建てることによる利益がはっきりしないと、津波の確率を低く見積もるインセンティブが生じる。事故が起きたら、会社が確実につぶれるというペナルティが重要だ。 質問:リスクは測ることはできますか? 非常

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    Dursan 2011/09/19
    こまったれぶ
  • 核というメタファー : 池田信夫 blog

    2011年07月16日11:23 カテゴリエネルギー 核というメタファー JBpressの編集長が「テロ攻撃に遭えば、原子炉が巨大な原爆に早変わりする」と書いているのには驚いた。日人の中には、いまだに「原発=原爆」という連想があり、それが問題を必要以上に複雑にしている。 これはレイコフのいう政治的メタファーである。彼はアメリカ政治的な言説を分析した結果、政治がカーネマンのシステム2(論理)ではなく、システム1(直観)のレベルで決まることを見出した。Kahneman-Renshonは、イラク戦争が失敗した原因について、タカ派は次のような大衆のバイアスに迎合したと分析している:帰属エラー:事件の原因を環境ではなく個人の責任とみなす(アルカイダさえ撲滅すればテロはなくなると信じる) コントロール幻想:外界の出来事をコントロールできると信じ、できないと思う出来事をきらう(テロに備えるより戦争

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    Dursan
    Dursan 2011/07/16
    原爆にはならないけど「ダーティーボム」にはなるよなぁ。とは言え停電が起こっても「原発再開のためのジサクジエンだ」と言うだろうなので。この国を諦めるが吉でしょ。
  • 感情は理性に先立つ : 池田信夫 blog

    2011年06月26日00:25 カテゴリ 感情は理性に先立つ 反原発派が私に対して投げつけてくる言葉の特徴は、ほとんどが匿名で「クズ」とか「死ね」などの罵倒が多いことだ。こういう場合、論理で説得するのは無駄である。彼らを動かしているのは、論理ではなく感情、特に放射能という見えない脅威に対する恐怖だからだ。 こうした感情を行動経済学では「バイアス」と呼ぶが、それは不合理なものだろうか。進化における生存競争は非常にきびしいので、生存に適しない脳の機能が残っていることは考えられない。それは生存に何かの役割を果たしているはずだ。それを著者が理解するヒントになったのが、事故で脳を鉄骨が貫通した建設労働者の症例である。 彼は奇蹟的に一命を取り留め、意識もあったが、人格が一変した。仕事のやり方は覚えているのだが、最後までやり遂げられない。気まぐれなのに頑固で、あたりかまわず喧嘩を売るため、どこの職場

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    Dursan
    Dursan 2011/06/26
    「感情に流されてるだと、違う、私は冷静だ」と言う感じの、おっきなおっきなブーメラン!
  • 河野太郎氏の知らないハザードとリスク : 池田信夫 blog

    2011年06月24日09:03 カテゴリエネルギー 河野太郎氏の知らないハザードとリスク 環境リスクを評価するとき重要なのは、書も指摘するようにハザード(化学物質の一定量あたりの毒性)とリスク(確率的な危険度)を区別することである。たとえば河野太郎氏の次の議論は、両者を取り違えたものだ:原発が最も命に優しいという議論をする人がいる。石炭なら炭鉱事故で人が死ぬ、原発では死んだ人が少ない、だから原発は安全だという理屈らしい。でも、青酸カリで死ぬ人はほとんどいないけど、タバコで肺がんになって死ぬ人はたくさんいる、だからタバコが青酸カリより危険?どういう理屈なのかな。青酸カリのハザードはタバコよりはるかに大きいが、それは毒物として厳重に管理されているため、摂取量はゼロに等しい。リスク=ハザード×頻度なので、タバコのリスクは青酸カリより大きいのだ。環境リスクを測定した著者らの調査によれば、化学

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    Dursan 2011/06/24
    電力だけで考えると石油・石炭>ウランなんだけど、原油から返ってくるリターンって電力だけじゃなくて工業製品、輸送なんかからもあるわけで、それも加味しないとちゃんとした判断基準にならない気がする。
  • スマートフォンのいつか来た道 : 池田信夫 blog

    2011年06月18日09:26 カテゴリIT スマートフォンのいつか来た道 地味なニュースだが、最近ちょっと注目されたのは、RIMが業績不振でレイオフを行ない、株価が暴落したという事件だ。日ではほとんど知られていないが、RIMのBlackberryはアメリカではビジネスマンの必需品で、オバマ大統領もヘビーユーザーだ。かつては「スマートフォン」といえば、Blackberryのことだった。ところがここ1年でアップル(iOS)に抜かれ、さらにグーグル(Android)に抜かれて4位に転落し、シェアが急落している(ITmediaより)。 世界スマートフォンシェア(2010年第4四半期) 順位 OSベンダーシェア(%) 成長率(前年比%) 1 グーグル 32.9 615.1 2 ノキア 30.6 30.0 3 アップル 16.0 85.9 4 RIM 14.4 36.0 5マイクロソフト 3.1

    スマートフォンのいつか来た道 : 池田信夫 blog
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    Dursan 2011/06/18
    電波学者の面目躍如