人の一生は一冊の本のようだ。 いま「高橋幸宏」という本を読み終え、多くのファンがあとがきを書こうとしている。物語は終わったが本は消えず、ずっとそこにある。 幸宏の死は世界に反響を及ぼした。 彼が海外のミュージシャンに与えた影響の大きさを今更ながら知り、高橋幸宏が実は大スターであることが判明した。 細野晴臣 pic.twitter.com/zuEK3kPKk4 — 細野晴臣_info (@hosonoharuomi_) January 20, 2023
内田 学(a.k.a.Why Sheep?) 坂本龍一とは何者なのだろう。アーティスト・芸能人・文化人・社会運動家、そうだ、俳優であったことさえある。たしかにそれらのどの側面も彼はもっている。だが、どれも坂本の本質を真っ向から言い当てていないように思う。 では彼の紡ぎ出す音楽は、サウンドトラック・現代音楽・大衆音楽・民族音楽のどこに位置するのか、たしかに、そのどの領域にも踏み込んでいる、やはり坂本龍一はただただ音楽人なのだ、と、いまさらではあるが、この『12』を聴いて痛感した。アーティストという漠然としたものではなく、彼の血、肉、骨、細胞に至るまで、音楽を宿しているのだ。 音源の資料に添えられた坂本龍一本人の短いメモには、音による日記のようなものと自らこのアルバムを評している。実際、そうなのだろう、収録曲のすべてのタイトルも日付のみ付されている。まるで記号のように。それは大きな手術を経て、
RELEASE INFORMATION リリース日:2023年1月17日(火) ■CD 品番:RZCM-77657 価格:3,410円(税込) TRACKLIST 1. 20210310 2. 20211130 3. 20211201 4. 20220123 5. 20220202 6. 20220207 7. 20220214 8. 20220302 - sarabande 9. 20220302 10. 20220307 11. 20220404 12. 20220304 ■VINYL(初回生産限定盤 2枚組) 品番:RZJM-77655~6 価格:10,780円(税込) 封入:自筆スケッチ/譜面 プリント TRACKLIST SIDE A 1. 20210310 2. 20211130 3. 20211201 SIDE B 1. 20220123 2. 20220202 SIDE C
高橋幸宏は1952年6月6日、東京で生まれた。父は会社経営をしており、自宅は200坪の敷地に建ち(もともとは天皇の運転手が建てた家だそうだ)、軽井沢には別荘を持っていた。 後に音楽プロデューサーとなる兄に感化され、早くから音楽に親しみ、小学生のときにはドラムを始めている。このドラムという楽器を選んだ理由にはドラムの練習ができるほど広い家に住む子がなかなかいないからだったと後年明かしている。 中学生のときにはユーミンが参加することもあったバンドを組み、高校生のときにはもうセッション・ミュージシャンの仕事を始めていたのだから早熟と言うほかないだろう。ドラムのうまい高校生がいるという噂を聞きつけて大学生だった細野晴臣が会いに来たのも高橋幸宏の高校時代のこと。大学に入るとガロに一時在籍するなど、すでにプロのミュージシャンとしての道も歩き始めていた。 そんな高橋幸宏の転機となったのは、旧知の加藤和彦
坂本龍一が、2017年発売の『async』以来、約6年ぶりとなるオリジナルアルバム『12』をリリースした。 ◆プロモーションビデオ 本作は、いまだ続く闘病生活の中、日記を書くように制作した音楽のスケッチから、12曲を選び1枚のアルバムにまとめた作品集となっている。 また、アルバム12曲目の「20220304」の音源にのせて、坂本龍一が生活している日常の映像を繋げたプロモーションビデオも公開された。アルバム収録にも使用したと思われる風鈴や、陽だまりの中で目を瞑っている坂本龍一の様子など、日記のような映像作品となっている。このプロモーションビデオは1月5日から1月16日までに1シーンずつアップされ、本日ひとつの映像作品として公開された。 アルバム特設サイトでは、「『12』をつくるときのA&Rの頭の中」や「『12』をつくるときのマネージャーの頭の中」など、スタッフ目線でアルバム制作の日々を切り取
坂本龍一ロング・インタビュー。あるがままのSとNをMに求めて坂本龍一の新アルバム『12』を記念し、雑誌『美術手帖』2017年5月号の坂本龍一特集より、冒頭を飾った坂本龍一のロングインタビューを公開。坂本龍一が考えるS(サウンド)とN(ノイズ)、そしてM(ミュージック)とはなんなのか? 17年のアルバム『async』の制作のほとんどを行ったというニューヨークで坂本が語った言葉に注目。 聞き手・文=松井茂(詩人・情報科学芸術大学院大学[IAMAS]准教授) All photos by GION ──ワタリウム美術館での展覧会が始まります。展示の中心は、8年ぶりの新譜『async』による5・1chのサウンド・インスタレーションです。 坂本 『async』でしたかったことは、まずは自分の聴きたい音だけを集めるということでした。あまり家から出ないので、雨の音が鳴っていると嬉しくて、毎回録音してしまい
『美術手帖』坂本龍一特集、6年後の編集後記──『async』と『12』から「坂本龍一」を考える 音楽家ではなく、美術家としての坂本龍一に迫った、2017年の『美術手帖』の坂本龍一特集。その企画に携わり、インタビュアーも務めた詩人で研究者の松井茂と、特集企画の担当編集者であった牧信太郎が、6年前に坂本龍一特集をつくりながら考えたこと、そして新しいアルバム『12』を聴きながら考えたことを語る。 構成=近江ひかり 美術家としての「坂本龍一」をどう描くか牧 雑誌『美術手帖』での「坂本龍一」特集は2017年5月号だったので、もう6年前ですね。アルバム『async』の発売と「坂本龍一 | 設置音楽」展(ワタリウム美術館)にあわせての特集企画だったのですが、美術メディアの切り口で、「坂本龍一」特集をどうつくるかを考えているなかで、松井さんに企画のご協力やインタビュアーをお願いしました。 松井 僕の世代(
Music by Ryuichi Sakamoto Directed by Neo Sora Graphic Design by Takuya Minami Edited by Neo Sora, Takuya Minami Mixed by ZAK at st-robo Mastered by Robin Schmidt (24-96 Mastering) Produced by Norika Sora Ryuichi Sakamoto “12” Streaming & DL: https://commmons.lnk.to/twelve special site: https://shop.mu-mo.net/st/special/ryuichisakamoto_12/ Release Date: January 17, 2023 Format 1: 2-CD analog
1月の第3月曜日である本日1月16日は、イギリスでは「ブルーマンデー(Blue Monday)」と呼ばれ、一年でもっともブルー(憂鬱)な日として知られています。ニュー・オーダー(New Order)は、この日にあわせ、メンタルヘルスに悩む人々を支援している慈善団体CALM(Campaign Against Living Miserably)のために「Blue Monday」をテーマにした新しいTシャツをリリースしています。 デザインを手がけたのは、Factory Recordsのグラフィックデザイナーであるピーター・サヴィル(Peter Saville)で、今回のために特別にデザインしています。 サヴィルは、「Blue Monday」の12インチ・シングルや、アルバム『Power, Corruption & Lies』のジャケットに使用されたカラーコードを使用し、Tシャツには「1月16日」
高橋幸宏さん 10代から貫く自身の美学 世界にテクノブーム巻き起こす 拡大 イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)やサディスティック・ミカ・バンドのメンバーとして世界的な名声を集めたドラマーでシンガー・ソングライターの高橋幸宏(たかはし・ゆきひろ)さんが11日午前5時59分、脳腫瘍により併発した誤嚥性肺炎により死去したことが15日、分かった。70歳。東京都出身。葬儀は家族葬として行われた。 ◇ ◇ 高橋さんは細身から生み出す正確無比で繊細なビートと卓越したファッション感覚で、ドラマー像、ロックミュージシャン像を革新した。75年、ミカバンドの英国公演ではイブ・サンローランの靴を履いて演奏。「客席から見えるはずはないんだけど、それでいい」と美学を貫いた。 小5でドラムをたたき始め、中学時代に早くも兄・信之のバンド「ザ・フィンガーズ」で代演を務める早熟ぶり。音楽仲間には細野晴臣、小原礼、松
トニー・ヴィスコンティ デヴィッド・ボウイ『Low』を再び振り返る、ボウイからの誘いの電話で言われたこと/完成後にボウイが階段を踏み外したこと等 デヴィッド・ボウイ(David Bowie)が1977年1月14日にリリースしたアルバム『Low』。このアルバムをボウイと共にプロデュースしたトニー・ヴィスコンティ(Tony Visconti)は、アニヴァーサリーを祝して、このアルバムについて再び語っています。なお、ヴィスコンティは2022年1月にもこのアルバムに振り返っています。(詳しくはこちら。内容は一部は重なりますが、異なります) 「『Low』。デヴィッド・ボウイのアルバム『Low』のアニヴァーサリー・タイムだ。 以前にもコメントしたことがあるが、いくつかの要素は繰り返す価値がある。 僕にとってそれは、当時デヴィッドが住んでいたスイスからかかってきた電話から始まった。彼は、ブライアン・イー
HOME NEWS Ninja Tune BONOBO / プリミティブと洗練の両方から生みだされる圧倒的多幸感! アルバム『Fragments』の繊細なサウンドのレイヤーをよりインティメイトなモードで体感することができた、忘れがたい一夜! ツアー限定Tシャツはオンライン受注受付中! BONOBO / プリミティブと洗練の両方から生みだされる圧倒的多幸感! アルバム『Fragments』の繊細なサウンドのレイヤーをよりインティメイトなモードで体感することができた、忘れがたい一夜! ツアー限定Tシャツはオンライン受注受付中! Photo by Tadamasa Iguchi BONOBO DJ SET @O-EAST 1/15(SUN) 16時からスタートしたこの日のイベント、フロア前方にDJブースを床置きにしたセッティングで、そのまわりをぐるりとオーディエンスが取り囲んでいる。18時にボノ
高橋幸宏の訃報を受け、オービタル(Orbital)は追悼コメントを発表。またYellow Magic Orchestra「Behind the Mask」のORBITAL Remixを彼らのYouTubeチャンネルで公開しています。このリミックス・ヴァージョンはもともと、1992年にリリースされたYMOのリミックスアルバム『Hi-Tech / No Crime』に収録されていたものです。 オービタル ポール・ハートノル(Paul Hartnoll): 「Yellow Magic Orchestraは、オービタルのサウンドを定義するのに役立ったポップ・エレクトロニック・バンドの中で最も偉大なバンドと肩を並べる存在だ」
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