パキスタンが北京(Beijing)で物乞い中(Begging)――。政府への風刺とも取れるテロップを国営テレビ局「PTV」が流したとして、局トップが更迭される騒ぎがパキスタンで起きている。カーン首相が中国に巨額の経済支援を頼んだ直後だっただけに、過度な中国依存をいさめる「風刺テロップ」ではないかとの臆測もSNSで広がった。 問題のテロップは、パキスタンのイムラン・カーン首相が訪問先の中国・北京で演説する様子を映した生中継で、今月4日に20秒間映し出された。発信地の「Beijing(北京)」と表記すべきところを「Begging(物乞い)」と表記した。 国営テレビ局は公式ツイッターで「タイプミスによるもので遺憾」と火消しに走り、局幹部を注意したほかテロップ担当者らを停職にした。事態を重くみた政府は6日、就任2週間足らずの局トップを更迭した。 カーン首相は目下の財政危機を乗り切るため、10月にサ