アラブ首長国連邦(UAE)の「ド派手担当」、ドバイ。今年も、世界一の超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」では、新年を祝う花火が盛大に打ち上げられた。 ドバイの知名度と存在感はここ20~30年で一気に高まり、中東随一のビジネス拠点となった。中東といえば産油国を連想するが、ドバイはあまり石油の採れる国ではない。では、なぜここまで経済を発展させることができたのか。 國學院大學で中東経済を研究する細井長(ほそい・たける)氏の話からは、オイルマネーに頼らない、独自の成長戦略が見えてくる。 ドバイは石油に頼らぬ「貿易の国」 もともとドバイには「貿易の国」として栄えてきた歴史がある。
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